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 ラスベガスで開催されている「CES 2026」の会場のひとつ、超巨大なヴェネチアン・ホテル 2階に位置するMSIブースでは、「Fluid Beyond Boundaries, Endless Possibilities(境界なき流動、無限の可能性)」というテーマのもと、次世代のコンピューティング体験を象徴する空間となっています。当記事ではまだ紹介していないノートPCと、ゲーミングPCや周辺機器などが所狭しと展示されていたブース全体を紹介します。

 今回の展示の目玉は、インテルの次世代CPUであるIntel Core Ultra シリーズ 3(Panther Lake)を搭載した最新ラインナップです。ブース内は主に5つのショウケース・ゾーンに分かれており、プロの視点から見ても非常に見応えのある内容となっています。すでに新モデルを紹介しているので、そちらは以下の過去記事をご覧ください。

・MSIのPanther Lake搭載ノートPCは流動体の外観と20時間駆動で仕事と日常の境界線を消し去る

・「ノートPCの皮を被った怪物」MSI、CES 2026で“限界突破”のゲーミング軍団を披露

圧倒的な大画面とパワーが魅力
Crosshairシリーズ

 Crosshairシリーズの中の最上位「Crosshair 18 HX」は、「より大きく、より強く」をコンセプトに設計されたモデルです。CPUはAMD Ryzen 9 8940HX(16コア32スレッド)を搭載し、処理能力が必要とされるゲームでも圧倒的なパフォーマンスを発揮します。

 ディスプレーは18インチ(2560×1600ドット)のIPSパネルを採用しています。240Hzの高リフレッシュレートとDCI-P3 100%の広色域により、滑らかで鮮明な映像体験が可能です。また、CPUとGPUの能力を最大限に引き出すため、合計で最大170Wの電力供給(GPU 115W+CPU 55W)が可能です。

 そのほか、24ゾーンのRGBゲーミングキーボードを搭載しており、シューティングゲームなどでよく使用するWASDキーが強調されたゲーマー向けの設計となっています。

刀のように研ぎ澄まされた機動力と効率
Katanaシリーズ

 Katanaシリーズは「Katana 15 HX」のみの展示でした。このモデルは「龍の意志」を継承したデザインと、効率的な冷却機構が特徴の15.6インチモデルです。CPUはIntel Core i9 14900HXを搭載しており、高いクロックとマルチコア性能により、高速でレスポンスの良いゲーム体験を実現します。ディスプレーは15.6インチ(2560×1440ドット)のIPSパネル、リフレッシュレートは165Hzに対応します。

 そのほか、CPUとGPUの両方に接続された共有ヒートパイプ(Share-pipe)を採用したCooler Boost 5により、熱処理能力を向上させているだけでなく、前世代と比較してタッチパッドが31%大型化され、操作性が向上しました。ゲーミングモデルらしく4ゾーンRGBキーボードを採用し、スタイリッシュな外観もゲーマー心をくすぐります。なお、GPUはNVIDIA GeForce RTX 5070を採用しています。

Modern SシリーズとPrestigeシリーズが並ぶ
ビジネス&プロダクティビティ(B&P)ゾーン

 MSIが単なるゲーミングブランドではないことを証明するかのように、デザインを一新したB&Pシリーズが並んでいます。Prestigeシリーズの特徴は、Intel Core Ultra X9 プロセッサーを搭載し、AI処理能力(NPU)を高めたモデルです。特にPrestige 13 AI+は、マグネシウム・アルミニウム合金を採用することで、わずか899g、厚さ15.9mmという驚異的な軽さと薄さを実現しています。

 Modern Sシリーズ従来のDNAを再構築し、金属筐体や120Hz対応ディスプレー、指紋耐性キーボードを採用するなど、エントリー機とは思えないほど質感が高められています。

MSIの得意とするゲーム特化型ノートPC
ゲーミング・エクストリーム ゾーン

 ゲーミングPCの雄としてのMSIの真骨頂が、16インチおよび18インチの強力なラインナップに集約されています。特に「Raider 16 Max HX」は、16インチの比較的コンパクトな筐体でありながら、MSI OverBoost UltraテクノロジーによりCPUとGPU合計で最大300Wという驚異的な電力を供給可能です。

 また、最新のCooler Boost Trinityは、3基のファンと5本のヒートパイプ、そして内部の空気の流れを最適化する「Intra Flow」設計を採用しており、フルロード時でも30dBAという静音性を保ちつつ冷却効率を最大化しています。

 そして、「Stealth 16 AI+」はCES 2026 イノベーション・アワードを受賞しました。このモデルは、わずか16.65mmの薄さでありながら、RTX 50シリーズのGPUによる強力な性能を両立させています。

ゲーミングスマホよりこっち!
ハンドヘルド(Claw)ゾーン

 ポータブルゲーミングPC「Claw」シリーズも、これまで以上に充実したラインナップを見せています。

 中でも「Claw 8 AI+」は新色となる「ポーラー・テンペスト(Polar Tempest)」や「グラシア・ブルー(Glacier Blue)」などが展示されており、会場では「Sonic Racing: CrossWorlds」のデモプレイが行なわれていました。実際遊んでみると、画面は8インチと大きいし、アナログスティックの遊びやすさもあり、ゲーミングスマホもいいけど、持ち運んでじっくり遊ぶならこちらに分があると感じました。

 そのほか、メディアや顧客のフィードバック次第で量産が検討される「ヴォイド・パープル(Void Purple)」のような挑戦的なカラーバリエーションも目を引きました。

AI PCの進化とエコシステム

 MSIブースでは、ハードウェアだけでなく、AIによるユーザー体験の向上も大きなテーマです。「MSI AI Robot」は複雑な設定メニューを探すことなく、自然言語でノートPCに話しかけるだけで、ゲームの最適化やファン設定の変更ができるカンバーセーショナルAIです。

 また、「Phison aiDAPTIV+ SSD」を用いたデモでは、ローカル環境でのLLM(大規模言語モデル)実行において、従来のSSDと比較してレイテンシを大幅に短縮し、瞬時のAIレスポンスを実現している様子が確認できました。

デスクトップから周辺機器まで幅広いラインナップ

 MSIのブースはノートPCだけではありません。ブース内には強力なパフォーマンスを誇るデスクトップPCだけでなく、作業効率を高めるモニターや、システムの根幹を支えるPCパーツも並んでいました。これらの製品が組み合わさることで、ユーザーにとって理想的な作業環境を提供できるのです。

【まとめ】PCはもはやツールではなくパートナー

 今回の展示から、MSIが単なるハードウェアの提供に留まらず、ユーザーの「働き方」そのものをアップグレードしようとする強い姿勢を感じました。これからの時代、PCは単なる道具ではなく、生活や仕事の質を高めるパートナーとしての役割がより重要になっていくでしょう。

※当記事はMSIに取材経費の一部を負担していただき、CES 2026を取材したものです。

まさにゲーミングのMSI! ゲーミングノート以外にも超ハイエンドPCや周辺機器が盛りだくさんのMSIブース

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