GIGABYTE X870E AERO X3D WOOD

 GIGABYTEの「X870E AERO X3D WOOD」は、木目調パネルと自然光をイメージしたLEDライティングによるユニークなビジュアルと、Ryzen 9000 X3D シリーズのゲーミング性能を最大25%向上させるという自動チューニング機能「X3D Turbo Mode 2.0」が特徴のSocket AM5対応マザーボードだ。

 今回は、上品でインテリア的なデザインを取り入れたX870E AERO X3D WOODのビジュアルや機能をチェックするだけでなく、その特徴を活かしてモダンシックなゲーミングPCを構築してみた。Ryzen 7 9800X3Dを使いX3D Turbo Mode 2.0の効果も確認したので、ビジュアルと性能の両立を目指すユーザーはぜひ確認していただきたい。

条件が整えば実測で20%近い性能向上も「X3D Turbo Mode 2.0」を試してみた

 ここからは、組みあがったゲーミングPCを使用してX870E AERO X3D WOODが備えるX3D Turbo Mode 2.0の効果を検証する。

 X3D Turbo Mode 2.0とは、Ryzen 9000X3D系CPUを搭載した際に利用できる動的AIオーバークロック・モデル。ビッグデータでトレーニングされた内蔵AIモデルと専用ハードウェアにより、CPUの個体ごとに最適なチューニングプロファイルを生成。これを適用することでCPUのゲーミング性能が最大25%向上するとしている。

 X870E AERO X3D WOODでは、X3D Turbo Mode 2.0はデフォルトで「オフ(Disabled)」に設定されており、任意で3種類の動作モードを選択できる。X3D Turbo Mode 2.0の設定はBIOSメニューで行えるほか、「OnFly X3D」というユーティリティを導入することでWindows上からも変更できる。

X3D Turbo Mode 2.0の設定はBIOSメニューで行える。Ryzen 9000X3D系のCPUでは、デフォルトの「オフ(Disable)」のほか、3つの動作モードが選択可能だOnFly X3Dというユーティリティを導入すると、X3D Turbo Mode 2.0の設定をWindows上で変更できる。設定を適用するには再起動が必要だが、BIOSに入る必要がなくなるのは便利だ

 今回のテストでは、X3D Turbo Mode 2.0が無効の「オフ」のほか、Ryzen 7 9800X3Dで選択可能な3つの動作モード「標準」、「最大パフォーマンス」、「エクストリームゲーミング」を適用した際のパフォーマンスを計測。X3D Turbo Mode 2.0での性能変化を確認する。

 なお、各動作モードにおいてCPUの基本的な動作設定は以下のように変化した。X3D Turbo Mode 2.0を有効にしてもメモリやそれに連動するUCLK/FCLKに変化がない一方、CPUのリミット設定であるPPTやTDC/EDCはPBO(Precision Boost Overdrive)有効時と同水準まで引き上げられた。また、エクストリームゲーミング設定ではSMTが無効になり、CPUスレッド数が16から8に減少した。

3DMark「CPU Profile」のベンチマークは最大で9.5%向上

 3DMarkのCPU Profileは、CPU性能を稼働スレッド数ごとに計測するベンチマークテスト。今回はX3D Turbo Modeをオフにした状態を基準に指数化したグラフを作成した。

3DMark 「CPU Profile」│X3D Turbo Mode=オフ比

 X3D Turbo Mode有効時の性能は設定ごとに異なっており、標準はスレッド数を問わずオフ時より4%ほど高いスコアを記録。最大パフォーマンスは16スレッド以上で3.1~3.6%、8スレッド以下では5.9~8.4%スコアが向上した。

 SMTが無効になるためCPUスレッド数が8に減少するエクストリームゲーミングでは、16スレッド以上の設定でX3D Turbo Modeオフ時のスコアを下回ったが、8スレッド以下では6.5~9.5%高いスコアを記録して全体ベストを獲得した。

 なお、3DMarkのログデータによれば、X3D Turbo Modeオフ時のCPUクロックが約5.25GHzなのに対し、標準では約5.42GHz、最大パフォーマンスとエクストリームゲーミングは約5.61GHzで動作していたと記録されている。このCPUクロックの向上も性能を引き上げているものと考えられる。

VALORANTは588.48fpsから619.41fpsに性能向上

 GPU負荷が低いことで知られるVALORANTでは、グラフィック設定を可能な限り高く設定したフルHD/1080p解像度で平均フレームレートを計測した。なお、計測は射撃場のCPU負荷が高いシーンで行った。

VALORANT│平均フレームレート

 明らかにCPUがボトルネックになるこのシチュエーションでは、標準がオフ時の563.78fpsを約4.4%上回る588.48fpsを記録し、最大パフォーマンスがオフ時を約9.9%上回る619.41fps、エクストリームゲーミングはオフ時を18.7%上回る669.36fpsを記録した。

 この計測はCPUボトルネックによってフレームレートが頭打ちになり、なおかつGPUに相当な余力があるという極端な条件で計測したものだが、グラフィックの品質より描画速度を重視するゲームではこのような状態で動作していることは珍しくない。

GPUがネックな場合はX3D Turbo Modeの効果が小さいケースも、サイバーパンク2077は微増

 サイバーパンク2077では、グラフィックプリセットを「中」、超解像を「無効」に設定し、フルHD/1080p解像度でゲーム内ベンチマークモードを実行した。

サイバーパンク2077│平均フレームレート

 比較的GPU負荷が軽くなるようなグラフィック設定にしたが、それでもGPU側の性能が先に上限に達してしまうようで、X3D Turbo Modeの効果はVALORANTに比べるとかなり薄い。オフ時からの平均フレームレートの上昇は標準で約1.6%、最大パフォーマンスで約2.8%、エクストリームゲーミングで約3.4%にとどまった。

 このように、ゲームであってもCPUボトルネックの深刻度によってX3D Turbo Modeの効果は変化する。GPUが最大限の性能を発揮できていない時にX3D Turbo Modeを利用するのが効果的なようだ。

上品で落ち着いた印象のPCを構築できるX870E AERO X3D WOOD木目調のセンスの良いハイスペックPCを組みたい人へ!

 木目調パネルと電球色のLEDライティングによるユニークなビジュアルを実現したX870E AERO X3D WOODは、上品で落ち着いた雰囲気のPCを自作したいユーザー向けのマザーボードだ。特徴をうまく活かせば他とは一線を画するシックなデザインのゲーミングPCが構築できる。

 また、USB4や5GbEなどの先進的なインターフェイス、ハイエンドCPUにも余裕で対応できるVRM、そしてRyzen 9000X3D系CPUの性能を引き出せるX3D Turbo Modeなど、どんな用途でも通用する機能と性能を備えている。見た目だけでなく、性能面でも優れたモデルだ。

 X870E AERO X3D WOODのビジュアルに魅力を感じたのなら、Socket AM5対応マザーボードの中でも高い満足度を得られる選択肢となるだろう。

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