2025年12月27日・28日にNiterra 日本特殊陶業市民会館 フォレストホールで開催された「アイドルマスター シャイニーカラーズ(シャニマス)」のイベント「283 Production MUSICAL Performance 騎士団のヴェール – Veil of Order -」。27日に行われた「- Abnegatio (I) -」の模様を中心にレポートする。

「アイドルマスター」では“MORE RE@LITY”というコンセプトのもとで、xRライブを多数行ってきたが、本公演ではキャラクターがミュージカルの物語の主体として舞台に立ち、歌や演技を通して世界観を立体的に描き出す「キャラクターミュージカル」という形式を取っている。ブランド内でもチャレンジングな試みの多い「シャニマス」ならではだと感じるととともに、実際にどのようなものになるのかはイメージが沸かないところもあるだろう。
ストーリーをそのまま紹介してしまうとアーカイブの楽しみを損なってしまう部分もあるため、ここでは公演としての見どころをピックアップするかたちでお届けしていく。

本作の世界観は中世を彷彿とさせるものとなっており、騎士団長のディスティール(演:白瀬咲耶)をはじめ、クロシェ(演:月岡恋鐘)、フィロ(演:幽谷霧子)、リーラ(演:田中摩美々)、そして新たに叙任することになったイーリス(三峰結華)の5名からなる騎士団、その名もアンティーカのメンバーが中心となって物語が進行していく。

騎士団が対峙するのは彼女たちの国で人々の命を奪っている吸血鬼。例えば団長であるディスティールはかつて吸血鬼によって故郷を失い、クロシェやフィロのいる街に身を寄せたというバックボーンがあるなど、それぞれの背景が鍵を握っている。


本公演はその公演名と銘打つ通り、ミュージカルのアプローチをふんだんに取り込んでいる。そのひとつが、オープニングや幕間で披露されるオールキャストによるパフォーマンスとなっている。アンティーカのメンバーに加えて、5人のアンサンブルが参加したそのアプローチはまさにミュージカルそのもの。物語における関係性や展開などを示唆した歌詞や歌割りも気になるところだ。
ミュージカルということで、当然随所にダンスなどのパフォーマンスを含む歌唱が挟み込まれるのだが、Abnegatio (I)の公演中では「とある英雄たちの物語」「千夜アリア」「時限式狂騒ワンダーランド」「橙より未来」「浮動性イノセンス」「愚者の独白」といったユニット楽曲およびメンバーのソロ楽曲が披露された。剣を用いた振り付けや歌割りの変化、さらにはユニット楽曲でも一部のメンバーのみが歌うシーンがあったりと、より劇中の立ち位置やシチュエーションに寄り添った構成となっている。
さらに、本公演のために用意された楽曲の数々も。これらは2026年3月11日発売の「283 Production MUSICAL Performance 騎士団のヴェール – Veil of Order – Music Collection」に収録されるということだが、ひとつのコンセプトに伴う楽曲が多数制作されるというのも、ミュージカルという音楽劇ならではのアプローチだろう。
先述の通り、今回のエピソードでは騎士団と吸血鬼の対立軸が物語における大きな軸となってくるのだが、その中で騎士団のメンバー間での関係性にも注目。先ほども触れた昔馴染みの3人のほかにも、教育係のリーラと新人のイーリス、とある出来事をきっかけに出会い、今でも親友のような間柄になったリーラとフィロといった、それぞれに少しずつ異なる関係性が上述した楽曲のパフォーマンスにも影響してくるという点で、ドラマとしての面白さにも繋がっている。
また、アンサンブルの存在感も見逃せない。今回の座組みではシーズの七草にちかと緋田美琴、コメティックの斑鳩ルカ、鈴木羽那、郁田はるきの計5人が登場するのだが、どの配役で出るのかももちろんのこと、物語を動かす役割を果たしたりと、ミュージカルの随所で役割を発揮していく。
だぶるははなんかいつも通りで微笑ましかった
ピアノを披露するルカ
何やら思わせぶりな組み合わせのシーン
にちかは物語の転換となる場面で活躍
具体的に触れてしまうとそれがそのままネタバレに直結するので伝えづらいところではあるのだが、それぞれの普段の印象を反映しつつ、お芝居だからこその普段との立ち振る舞いの変化もあり、そこが新鮮に映るという点もこの形式だからこその面白さだろう。


そのほか、これは本当に予想していなかったところとして、休憩時間を上手く活用した客席を巻き込んだ仕掛けには驚かされた。xRライブは基本的にはステージ上の空間の表現にフォーカスすることは多かったのだが、こうして観客が同じ空間でその体験を共有できるアプローチはとても面白く、現地で参加している人は特別な体験になったのではないだろうか。

今回メインで取材したAbnegatioでは吸血鬼を討ち果たすことには成功するものの、どこか後味の悪い、そして一部の登場人物に関しては謎の残るクライマックスとなっていた。その後の二公演についてもそれぞれ異なる展開が用意されているのだが、そこでは登場人物のバックボーンがリンクしており、三公演を全て見ることで全ての謎が解き明かされる仕掛けとなっていた。叶うのであればすべての公演を楽しむことをオススメしたい。



また、終わり際のカーテンコールの流れも含めてミュージカルを楽しむ人であればその空気感も楽しめると思うので、今回のような取り組み自体に興味を持った人はYouTubeの「アイドルマスターチャンネル」で冒頭無料配信も行われているほか、xRストリーミングチケットは2月1日(日)23:59までアーカイブ配信が行われているので、ぜひチェックしてみてほしい。
xRストリーミングチケット販売ページ
https://asobistage.asobistore.jp/event/shinycolors_283_order/ticket
なお、三公演目のラストには2026年4月11日(土)・12日(日)に幕張イベントホールにて開催される「283 Production XXXX Performance XXX= S/N-GUL4R1TY」のキービジュアルが公開となったほか、チケットのアソビストア一般会員先行販売もスタートしている。発表内容についてはアイドルマスター公式サイト内の以下のページにて確認できる。

「283 Production MUSICAL Performance 騎士団のヴェール – Veil of Order -」告知内容まとめページ
https://idolmaster-official.jp/news/01_17770
THE IDOLM@STER(TM)& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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