GIGABYTE X870E AORUS PRO X3D ICE
基板だけでなく実装パーツの色も白にこだわったGIGABYTEの「X870E AORUS PRO X3D ICE」を手に入れました!白好きにはたまらないスーパーホワイトといった感じの1枚で、色とデザインに惹かれて選んでいます。
筆者はすでにAM5対応の白いマザーボードを持っているので、色にこだわるだけなら買い替えなくてよいのでは?と突っ込まれるような状況なのですが……買い替えたくなる魅力をもった1枚なので、製品の特長などと合わせてこのモデルの良さをご紹介します。
以前の白いマザーボードと何が違う?GIGABYTEの新旧マザーで進化の度合いを確認
B650E AORUS ELITE X AX ICEとX870E AORUS PRO X3D ICEを比較
GIGABYTEの白いマザーボードは、新チップセットの登場のタイミングとは別にデザインの世代が更新されており、現在のモデルはだいぶ洗練されています。新しい世代のモデルはホワイト感もだいぶ上がっており、白いマザーボードが好きならなるべく新しいモデルを選びたいところ。
具体的にどのあたりがデザイン的に良くなっているのか、旧モデルの「B650E AORUS ELITE X AX ICE」と比べてみたいと思います。画像は左が旧モデルのB650E AORUS ELITE X AX ICE、右が新モデルのX870E AORUS PRO X3D ICE。
メモリスロットが真っ白になるとだいぶ印象が変わります。24ピン電源コネクタやCPU用8ピンコネクタも白いパーツが使われており、全体的にスッキリとした見た目に。メモリや電源ケーブルのコネクタが白ければある程度隠したりもできる部分ですが、白いパーツが使われているとやはり美しいです。
拡張スロットのパーツも真っ白なものが使われているとより美しくなります。USBヘッダピンやファンコネクタ、SATAコネクタなども白いパーツに。こうした細かい部分も白で統一されると、マザーボード全体の印象が変わってきます。
(旧)B650E AORUS ELITE X AX ICE
(新)X870E AORUS PRO X3D ICE
(旧)B650E AORUS ELITE X AX ICE
(新)X870E AORUS PRO X3D ICE
バックパネル部分は旧モデルも白いので大きくは変わりませんが、新モデルはオーディオ端子などに白いパーツが使われており、白さが若干向上しています。
組んでしまうと見えなくなってしまいますが、裏面側もしっかりと白い基板になっているのもポイント。白い基板自体がかっこよさであったり魅力になる部分でもあるので、所有した時の満足感が変わってきます。
X3D Turbo Mode 2.0でRyzen 7 9800X3Dの性能をさらに引き出せる?Cyberpunk 2077とCinebench 2024で確認
X3D Turbo Mode 2.0
正直見た目だけで大満足してしまっているのですが、GIGABYTEのX3Dを冠するマザーボードに新たに搭載されたX3D Turbo Mode 2.0機能も試してみたいと思います。
初代のX3D Turbo Modeは、SMTをオフにしてゲーム関連の処理を3D V-Cacheを搭載するCCD側だけに割り振るなど、ゲーム向けに動作を最適化する機能でしたが、X3D Turbo Mode 2.0では、ゲーム以外にもクリエイター用途でもX3D系のCPUの性能を引き出すものに改良されています。
GIGABYTEによると、X3D Turbo Mode 2.0はゲーマーモードとクリエイターモードの異なるモードがあり、用途に合わせ切り替えることで最適なパフォーマンスが実現できると解説があります。性能は最大25%向上するケースもあるとのこと。ただし、ユーティリティの説明に「X3D Turbo Mode 2.0 only works with Ryzen 9950/9900/9800 X3D processors」とあるので、9000シリーズのX3D系CPUのみで利用できる限定された機能のようです。
BIOSの該当項目からX3D Turbo Mode 2.0を設定可能
X3D Turbo Mode 2.0の動作は3パターンから選択できる
Windows上のユーティリティはシステムトレイに収容される
設定を変更すると再起動が促される
X3D Turbo Mode 2.0の設定は、BIOSの設定項目またはユーティリティを介して行うことが可能。標準(Standard)、最大パフォーマンス(Max Performance)、エクストリームゲーミング(Extreme Gaming)、停用(Disabled)の4つの項目があります。停用(Disabled)を選ぶとX3D Turbo Mode 2.0を利用しない定格動作になり、ほかの3つはX3D Turbo Mode 2.0が有効になります。
ユーティリティから設定を変更すると再起動を促すダイアログが表示され、再起動後に設定が反映される仕組み。再起動の手間はかかりますが、BIOSに入って設定を変更する手間は省けます。
詳しい説明がないので推測になりますが、標準(Standard)はSMTがオフにならないバランス型の設定、最大パフォーマンス(Max Performance)はクリエイター向けアプリ用に全コア全スレッド活用、エクストリームゲーミング(Extreme Gaming)はSMTがオフになり3D V-Cacheを搭載したCCD側にゲームの処理を限定するモードだと思われます。2CCD構成のRyzen 9 9900X3D/9950X3Dが手元にないため推測の域を出ないのですが、このあたりは試せる機会があれば実験してみようと思います。
ちなみに、X3D Turbo Mode 2.0は現在進行形で改良が続けられているようです。過去のベータBIOSでは挙動の修正や調整が複数回行われており、ユーティリティも表示が変わるなどの更新が入っています。今回テストしている結果は12月時点の環境によるもので、今後変更される可能性がある点には留意ください。
AMD Ryzen 7 9800X3D
Crucial Pro 48GB Kit (24GBx2) DDR5-6000 UDIMM(CP2K24G60C48U5)
今回テストに使用するCPUはAMD Ryzen 7 9800X3D。メモリはCrucial Pro 48GB Kit (24GBx2) DDR5-6000 UDIMM(CP2K24G60C48U5)を用意。
メモリはExpo対応でDDR-6000 CL48-48-48の動作プロファイルを適用可能なモデルですが、X3D Turbo Mode 2.0とExpoのプロファイルが干渉して挙動がわからなくなる可能性を考慮して、今回メモリは特にプロファイルなどを適用せずに使用しています。何も設定を行わない状態では、DDR5-5600 CL46-45-45のメモリとして動作していました。X3D Turbo Mode 2.0を有効にしてもメモリの動作クロックやレイテンシは変わらずDDR5-5600 CL46-45-45だったので、X3D Turbo Mode 2.0は有効にしてもメモリのオーバークロックを行うわけではないようです。
テストPC構成CPURyzen 7 9800X3D(8コア/16スレッド)メモリCrucial Pro 48GB Kit(24GBx2) DDR5-6000 UDIMM(※DDR5-5600で使用)GPUGeForce RTX 4070 Ti SUPERストレージCrucial T500 2TB(PCIe 4.0 SSD)OSWindows 11 ProCyberpunk 2077
まずはCyberpunk 2077で効果を確認してみました。GPU側が先に性能限界に達してしまうと効果がわからなくなるので、解像度WQHDで画質設定は「中」を選択し、そこそこ軽めの設定で試してみました。
Cyberpunk 2077
テスト時の画質設定は「中」で解像度はWQHD、レイトレーシングは不使用
設定ごとの結果は以下の通り。X3D Turbo Mode 2.0を利用すると、平均FPSは最大で約5%ほど、最大FPSは約9%ほど性能が向上しました。X3D Turbo Mode 2.0を有効にするだけで少し性能が上がり、エクストリームゲーミングなどの特化設定を選ぶとさらに向上するといった印象です。
定格動作(X3D Turbo Mode 2.0 オフ)
X3D Turbo Mode 2.0 標準
X3D Turbo Mode 2.0 最大パフォーマンス
X3D Turbo Mode 2.0 エクストリームゲーミング
ちなみに、今回の画質設定の「中」は、実は都合の良いデータが取れる設定を探した結果だったりします……。GPU側が元々ボトルネックになっていると、X3D Turbo Mode 2.0の効果はなく、画質設定「レイトレーシング:ウルトラ」などGPU負荷が高い画質設定の場合、X3D Turbo Mode 2.0の動作モードや有効・無効関係なく横並びのスコアになりました。
しかしそれでも、CPU側がボトルネックになり、GPU側に大きな余力がある場合などは、fpsが大きく稼げる可能性があります。まずはいろいろな設定の組み合わせを試して、GPU側の余力を見てみて、X3D Turbo Mode 2.0を使うのかどうか判断するのが良さそうです。
Cinebench 2024
クリエイター用途でも効果が出るのか、Cinebench 2024でスコアを計測してみました。
Cinebench 2024
こちらもCyberpunk 2077と傾向は近い印象。X3D Turbo Mode 2.0 エクストリームゲーミングのみ8コア/8スレッド動作になるのでマルチコア性能が下がりますが、X3D Turbo Mode 2.0にすると全体的に少し性能が底上げされる印象です。
定格動作(X3D Turbo Mode 2.0 オフ)
X3D Turbo Mode 2.0 標準
X3D Turbo Mode 2.0 最大パフォーマンス
X3D Turbo Mode 2.0 エクストリームゲーミング
より高速なメモリを使用したり、Ryzen 9 9950X3Dなど2CCD構成のCPUを使った場合は違った傾向が見えてくる可能性もあるので、機会があれば効果を検証してみたいと思います。
白いPCパーツが好きなユーザーのためのマザーボード開発者のこだわりも感じられる1枚
GIGABYTE X870E AORUS PRO X3D ICEは、白いPCパーツが好きなユーザーには刺さるデザインの1枚。GIGABYTEからは多数の白いマザーボードが販売されていますが、その中でも特に白の割合が多く、白好きのためのモデルになっています。
細かいコネクタなどにもなるべく白いパーツが使われており、開発デザイナーがかなりこだわったことが想像できる点も好感が持てます。個人的には、ヒートシンクの銀色の部分の割合をもっと減らして白寄りにして欲しいとか、ヒートシンクを固定するラッチなどの細かいパーツも強度の問題が無ければ白くして欲しいと思う部分はありますが、逆に言うと不満点はそれくらいしかありません。裏面側の基板も補強プレートも真っ白にしてくれているのは満足感の点で開発者の方に感謝を伝えたいくらいポイントが高いです。
安値店での販売価格は7万円前後と手軽に購入できる価格帯のモデルではありませんが、白にこだわりたい人にはぜひ手に取ってもらいたい1枚です。

