
1985年12月20日にハドソン(現: KONAMI)が発売したファミリーコンピュータ用ソフト「ボンバーマン」が、本日で40周年を迎えた。
本作は、主人公のボンバーマンを操作して、バロム、オニール、ダルなどの敵キャラクターを爆弾を仕掛けて倒していくアクションパズルゲーム。全50ステージで、画面内の敵をすべて倒し、レンガの中に隠された扉に入るとステージクリアとなる。敵に捕まる、または自ら仕掛けた爆弾の爆風を浴びるとミスとなり、ボンバーマンのストックがゼロになるとゲームオーバーになる。
以下、筆者が本作を発売直後に購入し、カンスト(※得点計算の限界)までやり込んだ当時の思い出を振り返りつつ、本作ならではの特徴や魅力を改めてご紹介しよう。
豊富な隠れキャラと裏技探しにも没頭した日々
本作は発売前から、雑誌の記事中で取ると高得点のボーナスが獲得できる、隠れキャラが存在することがすでに明記されていた。「コミックボンボン」だったか「コロコロコミック」だったか、誌名は忘れてしまったが「最高2000万点の隠れキャラが出るらしい」と、文字どおりケタ違いの隠れキャラが登場することを示唆する記事を最初に読んだときには、「マジかよ!」と驚かされた。
加えて本作は、当時としては珍しく得点が9ケタ、つまり一億の位まで存在し、9億9999万9900点までカウントしていた。さらに「コミックボンボン」誌上では、読者のハイスコアコンテストを実施していたこともあり、筆者は50ステージクリア後もカンスト目指して毎日遊び続けていた。
本作に登場する隠れキャラは全6種類で、筆者が最初に見付けたのはステージ6などに出現する、隠れキャラの中では最も得点が低い、1万点の「Bパネル」。扉を通過するだけで出現したので、ステージ6以外でも何度か発見することができた。
「Bマーク」の次は2万点の「ゴーデス」を、その次には50万点の「ファミコン」を発見し、さらに1000万点の特大ボーナスが入る「中本さん」を自力で発見できたときも、飛び上がって喜んだ。ところが、後に雑誌に掲載された「中本さん」の正確な出現条件は、筆者が発見した方法とはまったく別であったことが判明して驚かされたことも、今なお鮮明に記憶している。
筆者も、そして筆者とまったく同じやり方で発見した友人も、なぜ独自の方法で「中本さん」を発見できたのか? 真相は今なお不明だが、ありがたく得点稼ぎができたのは確かである。
【隠れキャラいろいろ】
ステージ1、7などに出現するゴーデスは、取ると2万点のボーナス
ステージ3などで爆弾を256発炸裂すると出現する、取ると50万点もらえるファミコン
ステージ2などに隠された中本さんを取ると、何と1000万点の特大ボーナスが獲得できる
本作は、ゲームオーバー時にシークレットコード(パスワード)が表示され、次回プレイ時にパスワードを入力すると、得点と一部のパワーアップが維持された状態でゲームオーバーになったステージから再開することができる。
本来は全50ステージであるハズの本作だが、「コミックボンボン」のほか「ファミリーコンピュータマガジン」などのファミコン専門誌には、通常は登場しないハズの謎のステージが遊べる裏技も、隠れキャラと同様に盛んに掲載されていた。数々の謎のステージが遊べるおかげで、全50ステージクリア後も本作を大いに楽しめたことでも、筆者にとって本作は思い出深いものとなった。
例えば、パスワードを「BABA……」と繰り返し入力するだけでステージ0が遊べる裏技は、パスワードを簡単に覚えられることもあり、筆者の友人たちの間ではすぐに有名になった。また「コミックボンボン」には、表示が90を超えるステージが遊べるパスワードや操作方法などが、数号にわたり詳しく解説されていたと記憶している。


当時、多くの雑誌で紹介された、パスワードを「BABA……」と入力すると遊べるステージ0
ある日のこと。筆者はいつもどおり前回メモしたパスワードを入力してゲームを始めたところ、画面に「STAGE E1」と表示され、直後に今まで見たことがない場面からゲームが始まったので、心臓が一瞬止まるのではないかと思うほどびっくりした。
ステージE1が遊べた理由は、単にパスワードを筆者が書き間違えたから。まったくの偶然だったとはいえ、未知のステージを自分で発見できた驚きと嬉しさのあまり、筆者は「ファミコンマガジン」だったか「コミックボンボン」だったか、雑誌の裏技コーナーにステージE1のパスワードを書いたハガキを送った。しかし、誌面に掲載されることはなく、がっかりしたのも今となっては楽しい思い出だ。
ちなみに筆者、「コミックボンボン」のハイスコアコンテストにも9億9999万点を突破した写真を送ったが、こちらも名前が掲載されなかった。その理由は多分、写真が9億9999万9900点ピッタリではなかったからだと思われる。なぜピッタリではなかったのかと言えば、これはうろ覚えになるが、本作は9億9999万9900ピッタリではなく、その直前の得点から加算された際に十億の繰り上がりが発生すると、下4ケタが全部ゼロに戻ってしまうためだったと思われる。
なので、本当はカンストを達成していたのに、写真だけではそれが証明できずにハイスコアとは認められず、またも涙にくれたことも、今となっては楽しい思い出となった。

筆者が偶然発見したステージE1。ボンバーマンがあまりパワーアップしておらず、壁が異常に多いのでとても難しかった
ここで余談をもうひとつ。本作は発売当時、テレビCMが盛んに流れていたが、CM中の映像には何と、ステージ50クリア後に見られるエンディングのシーンも含まれていた。
実はボンバーマンは、「ロードランナー」の主人公であるランナーの在りし日の姿で、本作は「地下迷宮から地上に脱出すれば人間になれるらしい」との噂を聞いたボンバーマンが、地上を目指すというストーリーであった。筆者は雑誌の記事を通じてストーリーをすでに知っていたので、CMを見て「ひょっとしたら、これがエンディングなのかな?」と想像していた。
その後、実際にステージ50をクリアしたら、CMと同じ場面が画面に映し出されたので「あ、やっぱり!」と、その謎を解明できたことでも本作は思い出深い。今、振り返ってみても、最初から公開されたクライマックスの場面を見た後に実機で体験したケースは、後にも先にも本作だけかもしれない。

ステージ50クリア後、ロボットがランナーに変身するシーンは、当時のテレビCMでも放送されていた
本作は、2004年にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売された「ファミコンミニ」シリーズの1タイトルとして移植され、2005年にも同じくゲームボーイアドバンス版「ハドソンベストコレクション Vol.1」に収録されて以降、残念ながら現在に至るまで移植が実現していない。
今となっては、「ボンバーマン」シリーズと言えば多人数対戦をイメージするかもしれないが、1人プレイ専用の元祖ファミコン版も十分に面白い。いつの日か、再び本作が移植され、発売当時を知らない世代のプレイヤーからも日の目を見る機会がやって来ることを切に願う。
(C)Konami Digital Entertainment
