掲載日

2025年11月17日

バレンシアガは引き続きゲーム分野に注力している。ケリング傘下の同メゾンは昨夏、イタリア人デザイナーのピエールパオロ・ピッチョーリをアーティスティック・ディレクターに起用し、今回の大型パートナーシップによってゲームの世界との関係をさらに深めている。

バレンシアガがPUBGに参戦バレンシアガがPUBGに参戦 – Balenciaga

同ブランドは、最大100人が最後の1人になるまで競い合うオンラインのバトルロイヤル型シューティングゲーム「PUBG(PlayerUnknown’s Battlegrounds)」とコラボレーションする。2017年にリリースされた本作は、PC版だけでも毎日数十万人がオンラインでプレイしているが、とりわけモバイル版で存在感が大きい。月間数千万人のアクティブユーザーを惹きつけ、“スキン”(キャラクターの衣装)の販売などを通じて数十億ユーロ規模の収益を上げているとされる。親会社のクラフトンは、2024年の売上高が約9億5000万ユーロだったと発表。テンセント・ゲームズ傘下のLightSpeed Studiosと共同開発されたモバイル版は累計10億超のダウンロードを誇り、アジア、中東、インドで広く利用されている。

こうした領域はバレンシアガにとって戦略的であり、同社は2020年に始動した自社ゲーム『Afterworld: The Age of Tomorrow』(同ブランドがコレクションを披露した作品)での探求をさらに推し進めている。メタバースの逆風にもかかわらず、バレンシアガは文化的・経済的な主要な牽引役となったエンターテインメント産業での取り組みを継続している。

PUBG向けバレンシアガのシルエットPUBG向けバレンシアガのシルエット – Balenciaga

同メゾンは、ゲームの世界にいち早く参入したラグジュアリーブランドのひとつだ。『フォートナイト』では、ランウェイに着想を得た4種のスキン、専用ハブ「Strange Times」、限定版のフィジカルラインからなるデジタルコレクションを展開しており、これらは現在も提供されている。さらに最近では、ゲーム『Rematch』にも「Balenciaga Soccer Series」の衣装で参入している。

具体的に今回のPUBGとのパートナーシップ(金額は非公開)は、ゲーム内でのアクティベーション、グッズのカプセルコレクション、eスポーツ大会への賞品提供で構成される。コンソール版とPC版ではバレンシアガの各種コンテンツが段階的に実装され、モバイル版では、第52回クチュールコレクションの3Dドレスに着想を得たCouture Armorの装いに加え、2025年冬のシルエット—ピンクのコルセット付きダウンジャケット、超タイトなフーディ、トロンプルイユのミニスカート、ヒール付きのサイハイブーツ—をアンロックできる。さらに、ブルーのファーヘルメットなどアクセサリーも複数用意される。

この取り組みは現実世界(IRL)にも広がり、Tシャツ、ブラックキャップ、バッグ用のcharmが一部の店舗で販売される。

もちろん、PUBGに関心を寄せるのは同ブランドだけではない。同作は最近、ポルシェやブガッティといった高級車ブランドとの取り組みも発表している。

バレンシアガとPUBGのパートナーシップは、12月12日から14日までバンコクで開催される国際決勝戦でさらに加速する予定だ。優勝チームの選手には、バレンシアガのカスタマイズされたボンバージャケットが授与される。eスポーツのスターと、その何百万人ものfollowersを魅了するに十分だろう。

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