国際オリンピック委員会(IOC)は2025年10月30日、2027年に開催予定の「Olympic Esports Games」に関する声明を発表した。サウジアラビアとのパートナーシップ契約を解除し、新しい開催地とパートナーシップを模索する。サウジは2024年から「Esports World Cup(EWC)」を運営。IOCのeスポーツ大会を2027年から12年間開催する権利を有していた。

IOCがサウジとの「Olympic Esports Games」に関するパートナーシップ解除を伝える声明

IOCがサウジとの「Olympic Esports Games」に関するパートナーシップ解除を伝える声明

 国際オリンピック委員会(IOC)は2025年10月30日、2027年にサウジアラビアのリヤドで開催予定だった「Olympic Esports Games」について、サウジアラビアとのパートナーシップ契約を解除すると発表した。理由は明らかにしていない。IOCは大会開催に向けて新たな開催地とパートナーシップの締結を模索するとしている。

 Olympic Esports Gamesは2024年のIOC総会で創設が決まった。サウジアラビアとパートナーシップ契約を結び、12年間の開催権をサウジが保有することで合意。2027年の第1回大会開催を目指していた。

 サウジアラビアはeスポーツ振興に力を入れ、2024年から「Esports World Cup(EWC)」を運営している。EWCはサウジの政府系ファンド(PIF)が援助する非営利団体Esports World Cup Foundation(EWCF)が主催。EWCFがIOCのeスポーツ大会の創設パートナーとなっていた。

 サウジアラビアは石油依存型経済からの脱却と経済活動の多角化、新たな雇用の創出を進める狙いから、国家戦略「Saudi Vision 2030」に基づいた経済改革を進めている。ゲームを含むエンターテインメントも注力分野の一つだ。

 EWCFは2025年8月に、クラブチーム対抗戦である現在のEWCのほかに、2026年から新たに国別対抗戦の「Esports Nations Cup(ENC)」を開催すると発表。2027年のOlympic Esports Gamesの前年の開催に注目が集まっていたが、それぞれが独自路線を歩むことになった。

▼外部サイト
IOC Statement on the Olympic Esports Games

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