森田晃樹の今季一発目が飛び出れば、味スタは狂喜乱舞の大騒ぎだ。
■シュートをイメージして、しっかりと足を振れている
東京ヴェルディは11日、浦和レッズと45分3本のトレーニングマッチ(非公開)を実施した。トータルのスコアは3‐6。1本目に出場した森田晃樹は、21分に先制点をマークしている。
「攻守の切り替えのところでボールを取れて、僕がフリーで受けることができたんですね。ゴール前に味方がひとりしかいなかったので、クロスの選択肢はないなと。ドリブルでペナに入って思い切ってシュートを打ち、ファーに決めた形でした」
森田のシュートから染野唯月の決勝点につながった前節の湘南ベルマーレ戦(1‐0○)をはじめ、ここにきて決定機に絡む場面が増え、自ら決めにいく意欲が高まっているのはよい傾向だ。
「コースの見極めはもっと冷静に判断する必要があると思いますが、前みたいに周りを見すぎて蹴れなかったり、ゴールにフォーカスできずタイミングを逃すことは少なくなっている。ボールを受けたときにシュートをイメージして、しっかりと足を振れているのは自分にとって変化だと感じます」
10月18日のJ1第34節、東京ヴェルディ(16位)はアルビレックス新潟(20位)と対戦する(14:00 味の素スタジアム)。勝点3を上積みして42まで伸ばせれば、J1残留はほぼ確実となる一戦だ。
「中断期間は攻守におけるクロスの対応と、相手に押し込まれたときのディフェンスを中心に取り組んできました。現状、新潟はうまくいっているとは言えないチームで、僕らのような立ち位置のチームはそこから勝点3を取れないと難しくなる。湘南戦を勝てたことで安心するのではなく、次で決めるぐらいの気持ちですね。ホームで勝点3を積み、今季の残留を決定づけられるゲームにしたいです」
近年、東京Vの躍進はキャプテンの森田とともにあり。スタジアムを盛大に沸かす、千両役者の仕事に期待したい。
当日の天気予報は曇時々晴で、予想最高気温は25℃となっている。チケットのご購入はヴェルディチケットまで。
《クラブウオッチ》
「ニチガスDAY」として開催する新潟戦は先着1万名に『特別ユニフォームデザインエコバッグ』をプレゼントする。今季のホームは残り3試合。第37節の鹿島アントラーズ戦はホーム最終戦で、しかも相手が9年ぶりの優勝に向けて邁進とあってチケットの売れ行きが好調だ。「新潟戦は1万9000人あたりを見込んでいます。残念ながら今季の目標に掲げた1試合平均3万人には大きく及びませんが、できるだけ近づけていきたい」とクラブ関係者。ここ数年の伸び率が特異な現象だっただけで、観客動員アップは一足飛びには難しい。昨季から後退することなく、少しでも上積みできれば及第点はクリアだ。
[今季の1試合平均入場者数] 20,659人( → 11/20位)
過去5シーズンの1試合平均入場者数
2020年 2,429人(コロナの影響により参考外)
2021年 3,246人(〃)
2022年 4,955人(〃)
2023年 7,982人
2024年 20,976人
●ランド地獄耳●
▼湘南戦後の4日間のオフ、松橋優安は『スパメッツァおおたか 竜泉寺の湯』や『東京ディズニーランド』など主に千葉方面で休暇を楽しんだ。「あそこのサウナはめっちゃ熱かったですね。僕は代謝がよすぎるところがあって、ヘタすると脱水症状になるので注意が必要」と苦笑い。僕はまだ未体験だが、スパメッツァおおたかのドラゴンロウリュって強烈らしいよ。
▼リーグ戦全試合に出場中で充実のルーキーイヤーを過ごす新井悠太。プロとなって暮らしぶりの変化を訊くと、「特に変わらないですね。服やクルマに強い興味があればそっちにお金を使うんでしょうけれど、いまのところはそうでもなく。大学時代のひとり暮らしでは銀行残高を気にして生活のやり繰りをしていましたが、いまはそのへんで気持ちのゆとりができたぐらいのものです」。こうして変わらずにいられるのが新井の強みか。地に足をつけ、今日もピッチを全力で駆ける。