鹿児島大学大学院理工学研究科長・教授の小山佳一さん(写真:筆者撮影)

鹿児島大学大学院理工学研究科長・教授の小山佳一さん(写真:筆者撮影)

仕事が終わって帰宅したら疲れて何もできない──。そんな人がいる一方で、時間、体力、お金をやりくりしながら趣味に没頭するビジネスパーソンがいる。彼らはなぜ、その趣味にハマったのか。どんなに忙しくても、趣味を続けられる秘訣とは。連載 隣の勤め人の「すごい趣味」では、仕事のかたわら、趣味をとことん楽しむ人に話を聞き、その趣味の魅力を深掘りする。

著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。

『うる星やつら』のラムちゃんが欲しくて

ドアを開けて圧倒された。部屋のありとあらゆるスペースが「プライズ」と呼ばれるクレーンゲームの景品で埋め尽くされている。

「研究室に置いていたら、どんどん増えていってしまいました」

クレーンゲームの景品がぎっしり詰まっている研究室の棚(写真:筆者撮影)

研究室の棚にはクレーンゲームの景品がぎっしり詰まっている(写真:筆者撮影)

そう言ってほほ笑むのは、この研究室の主である小山佳一(こやま・けいいち)さん。鹿児島大学大学院理工学研究科の研究科長を務める「大学教授」である。専門は磁気物理学・強磁場科学。30年以上クレーンゲームにハマっており、一時期は毎日のように仕事終わりにゲームセンターへ行ってプレイしていた。

「今も週に2、3回は行っています」

大学教授が“ゲーセン通い”を続けるのはなぜなのか。話は34年前にさかのぼる。

最初にクレーンゲームにハマったのは、愛媛大学の物理学科4年生のとき。自宅近くの古本屋の店頭にあったクレーンゲームを見て足を止めた。山積みになったぬいぐるみの中に、漫画『うる星やつら』の主人公ラムちゃんのぬいぐるみがあったからだ。

「好きなキャラクターだったので欲しいなと思って。奨学金で大学に通っていて、バイトもしていない貧乏学生でしたが、1、2回で取れそうだったのでチャレンジしてみたんです」(小山さん。以下同)

【写真を見る】景品の重心の位置を考えるのがコツ?【クレーンゲームの研究をまとめたノートも】

Write A Comment