朝日小学生新聞 別府薫
ドイツ年間ゲーム大賞の受賞をよろこぶ林さん(左)=7月、ドイツ・ベルリン 林尚志さん提供
ドイツ年間ゲーム大賞を受賞 林尚志さん
ボードゲームの世界で最も権威がある賞のひとつ「ドイツ年間ゲーム大賞」に、ゲームデザイナーの林尚志さん(49歳)が考えた「ボムバスターズ」が選ばれました。日本人が作ったゲームが受賞するのは初めてです。子どものころからゲームが大好きだった林さんに、夢をかなえるまでの歩みを聞きました。(編集委員・別府薫)
「まさか取れるとは」
この賞は、ドイツなどで発売されたゲームの中から最も優れた作品におくられます。ドイツではボードゲームがとてもさかんで、今年「ボードゲーム遊び」がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されたほどです。
1979年に賞がもうけられてから、日本人のゲームが選ばれるのは初めて。7月にドイツで表彰された林さんは「ゲームを作り始めたころから目標にしていた賞ですが、まさか本当に取れるとは思わなかった」とよろこびます。審査員からは「新しいミッションが次々と出てきてあきさせず、ついつい続けたくなる」と評価されました。
小学生で作り始め、仕事に
ものごころついたころから迷路をかいて遊んでいたという林さんは、小学5、6年生になると簡単なボードゲームを作るようになりました。大学時代にボードゲームのサークルに入り、デジタルゲームの会社で働いた後、2014年にゲームデザイナーとして独立しました。
ボムバスターズは20年に自主制作して、東京で開かれた「ゲームマーケット」に出展。それがフランスの出版社の目にとまり、ヨーロッパなどで発売されました。
ゲームのアイデアはいつでも考えているといい、このゲームも「ババ抜きと数字の推理パズルを組み合わせたらおもしろいかも」というひらめきから生まれました。
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