千葉・幕張メッセにて9月25日~28日にかけて開催された「東京ゲームショウ2025」。セガブースに出展されていた「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」の試遊、そして開発者インタビューの模様をお届けする。

本作は、「変わる伝説、新たな歴史」というコンセプトのもと制作され、2009年にリリースされた「龍が如く3」のリメイク版「龍が如く 極3」と、完全オリジナルストーリーで描かれる新作「龍が如く3外伝 Dark Ties」の2作品が1本になったタイトルとなっている。

「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」試遊レポ&開発者インタビュー:便利なOKAサーファー零式は爆発の危険も!?峯でのバトル、カラオケやプリクラも満喫【TGS2025】の画像

試遊では「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」両方とも遊ぶことができたので、まずは「龍が如く 極3」からプレイすることに。

ストーリーを経て、沖縄の街“琉球街”へ向かうと、さっそく琉道一家の若頭・島袋力也とのバトルが。本作のバトルでは「堂島の龍・極」、「琉球スタイル」という2つのスタイルが使用できる。

「龍が如く」シリーズをプレイしたことがあれば馴染みやすい「堂島の龍」スタイルはシリーズ史上最多の攻撃技を搭載。琉球スタイルも、沖縄に伝わる武器術をモチーフとした爽快かつテクニカルな武器アクションスタイルとなっており、初めてプレイする人はもちろん、「3」やシリーズ作を遊んだことがある人でも新鮮な気持ちで楽しめるだろう。

バトルの後には琉球街の探索パートに。虫捕りやエモートによる街の人とのコミュニケーション、そしてOKAサーファー零式も存在しており、「8」に近い感覚でプレイすることができた。ちなみにOKAサーファー零式は便利ツールではあるものの、「8」の時ほどの性能はなく、自動運転モードなどは確認できなかった。

また使いすぎるとオーバーヒートし、爆発するようなので、注意が必要だ。

「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」試遊レポ&開発者インタビュー:便利なOKAサーファー零式は爆発の危険も!?峯でのバトル、カラオケやプリクラも満喫【TGS2025】の画像
「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」試遊レポ&開発者インタビュー:便利なOKAサーファー零式は爆発の危険も!?峯でのバトル、カラオケやプリクラも満喫【TGS2025】の画像
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その後も、着せ替え要素やカラオケなどを楽しみ、ストーリー進行を忘れてしまうほど探索とサブコンテンツに熱中。あっという間に「極3」の試遊時間は終了となってしまった。

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続いては、外伝にあたる「Dark Ties」のプレイへ。峯を操作してのプレイスポット巡りも楽しみたかったが、先ほどのように時間が足りなくなるということも考えて、今回は場所を絞ることに。

まず向かったのがカラオケ。峯の歌う「ばかみたい」が聴けるとのことで、個人的にも非常に楽しみにしていたポイントだ。サビ部分の演出はどうなるのだろうと思いながら進めていくと、まさか神田との写真が出てくるとは思わず、試遊中ながらも驚きが隠せなかった。

プリクラもフレームやポーズの変更、極盛りといった要素が用意されていたのだが、峯がカッコいいだけに、何をしても絵になるなと思いながらプレイを進めていた。

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「Dark Ties」のストーリーも気になるということで、今回は物語の進行も忘れずにこなしていた。終盤では東城会直系錦山組若衆・神田強とのバトルが待っていた。

峯の戦闘スタイルは、シュートボクシングをベースにしたスタイリッシュなもの。洗練されたコンビネーションのほか、空中を縦横無尽に駆け抜け、敵を翻弄する動きも可能。そして、内なる闇を解放する“闇覚醒”も用意されており、アクションもガラッと変わるため、峯の2つ目のバトルスタイルと言っても過言ではないだろう。

今回の試遊は、それぞれの作品のほんの一部の体験となったが、「極3」はほぼ新作だろうというような所感、「Dark Ties」は峯を操作できるといった魅力があり、腰を据えてプレイするのが非常に楽しみなタイトルとなった。

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会場内で行われたインタビューでは、「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」のプロデューサー/ディレクター・堀井亮佑氏へ話を伺うことができた。

「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」試遊レポ&開発者インタビュー:便利なOKAサーファー零式は爆発の危険も!?峯でのバトル、カラオケやプリクラも満喫【TGS2025】の画像

――改めてにはなりますが、「極3」「Dark Ties」について、作品の概要紹介をお願いします。

「龍が如く 極3」は、2009年に発売した「龍が如く3」のリメイク版にあたる作品です。リメイクとは言いつつ、ただ作り直すだけではなく、ほぼ新作なのではというくらい新要素を用意した作品となっています。新規シーンは皆さんが想像する以上に入っており、サブストーリーもそのまま残しているのはほぼないくらい、血の入れ替えをしているタイトルとなっているので、すごく自信を持ってお勧めできる作品です。

「Dark Ties」については、峯義孝という「極3」でも重要なキャラクターを主人公にした外伝作品となっています。峯の人気が高いということはもちろん、我々としても扱ってみたいキャラクターでした。桐生や春日は基本的に正義感があるタイプのキャラクターでしたが、峯はダークヒーロー的なキャラクターです。“正統派ではない主人公で「龍が如く」を作ったらどうなるか”を試してみたかったのに加えて、この機会を逃したら一生やれない可能性もあったので、2in1の形で出すに至りました。

――発表を終え、ファンの方の反響をご覧になった感想をお聞かせください。

「極3」自体は「いつかやります」という話をしていたので、皆さんある程度予想はできていたと思います。ただ、それだとこちらもしゃくなので(笑)、そういう意味でも想像を超えたいという思いはありました。結果的には皆さんに驚いていただけたようなので、すごく嬉しかったです。

――20周年という節目のタイミングだからという意味合いも強いと思いますが、このタイミングで極シリーズの新作を出すに至った経緯をお聞かせください。

「7」「8」と制作していたので、単純に余裕がなかったのもありますが、そういう意味ではタイミングが良いというのが理由の1つです。

「龍が如く3」自体、今でも遊べるタイトルなので、そこまで急ぐ必要がないということと、極シリーズとして出す以上はクオリティの差を出さないと意味がないので、時間を空けたほうが良いと考えていました。

我々としても「7外伝」「8外伝」とアクションタイトルを出してきて、アクションに関しては到達点というか、すごく良い状態になっているので、今であれば極クオリティと呼ばれる大きな差ができると思いました。

――バトルスタイル「堂島の龍」については「究極進化系」がコンセプト、そして2つあわせてとなると思いますが最強の桐生一馬というものが「極3」では描かれると思います。全体のシリーズでは途中の作品にあたる「3」においてこういったコンセプトにするというのはある意味で攻めの姿勢であるという印象を受けました。

まあ後のことは考えていないですからね(笑)。

最近のアクション作品ですと「7外伝」になりますが、あの時の桐生は洗練されているのはもちろんドローンを使うので、「極3」の若いころの桐生と差を付けなければとは思っていました。

だからといってアクションをしょっぱくすると、バトルとしてつまらなくなってしまうので、若々しさや荒々しさを残しつつ、堂島の龍としての究極系を描くというのは最初の段階から決めていたコンセプトでした。

――ボイスの再収録について、黒田さんのほうから話があったというのを伺いました。

「3」は伝説の極道・桐生一馬から肩書が取れた普通の姿を描く、いわば転換期にあたる作品となっています。なので我々としても迷いはあり、黒田さんも「これでいいのか?」という思いはあったようです。振り返ることは多いタイトルなので、再収録でそういった部分と向き合えたのは良かったと思っています。

――インタビューを前にブースで試遊させていただいたのですが、探索に夢中になり、ストーリーを進めるのを忘れてしまうほどでした。特にOKAサーファー零式が印象に残っていて…。

皆さんOKAサーファー零式のこと聞いてきますね(笑)。たいした要素ではないのに注目していただいてありがとうございます。

ただ本作のOKAサーファー零式は、最新のものに比べると燃費が悪く、お金もかかり、オーバーヒートすると爆発もします。

直近の作品からの要素ですが、せっかく作り直すので、昔はどうだったのかというドラマも添えて登場させました。開発者の丘も若い姿で出てきます。

――ちなみに爆発するとどうなるのでしょうか? 一定時間使用できなくなったり…。

その前に体力がすごい減り、死にそうになります。なので、丘さんに投資してOKAサーファーを改良していく必要があります。

便利ツールではありますが、今より便利にしてしまうのもどうかと思い、不便な便利ツールとして用意しています(笑)。なので、不便だと思ったらタクシーを使うか、歩いてください。

――アロハリンクスのような機能もあり、プレイ感は「8」に近いという印象を受けました。

進化していないように見えて、実はアドベンチャーの要素が一番進化しているポイントとなっています。「3」のころの「龍が如く」だと、街の要素はサブストーリーとお店くらいで密度感があまりなかったと思います。

なので、虫捕りや街の人との交流といった要素もかなり詰め込み、原作と比べてもかなり楽しめる内容になっています。

――ありがとうございます。続いて外伝の「Dark Ties」についても話を伺えればと思います。シリーズでも人気の高い峯を主人公とした作品を今出すに至った経緯を聞かせください。

「3」にしか出てこないキャラクターなので、「極3」を作ろうとなった時、彼を掘り下げる要素を入れることは最初からワンセットで考えていました。

ただ「3外伝」と言えるほど、バトルやアドベンチャー要素を用意するのかは、横山を含めて相談していたポイントでした。最初はストーリーだけの映画のように、見るだけの内容にする案もありました。

とはいえ、皆さん峯を動かしたいと思うだろうし、私もやってみたいと思っていました。「7外伝」「8外伝」と外伝を作るノウハウも確立していた時期だったので、「3外伝」でいきましょう! ということになりました。

――外伝作品のゲームボリュームは年々増えている印象を受けます。「Dark Ties」のゲームボリュームはどのくらいになるのでしょうか?

単体の商品として販売されている「7外伝」「8外伝」と比べると、メインストーリーの部分では少し少ないくらいだと思います。

ただ、峯で神室町を遊べるというのは本作だけの要素で、それに合わせて新規コンテンツの神田カリスマプロジェクトなども用意しているので、やり込もうと思えば20時間、30時間くらいは遊べるような内容になっています。

――お話にもあった神田カリスマプロジェクトは個人的にも気になるポイントです。こちらを遊んでいくことで神田の印象も変わっていくような内容になっているのでしょうか?

神田自身は全然変わらず、最後までクズのままです(笑)。神田カリスマプロジェクトは、神田が変わるというより、神田の評判を代わりにあげることが目標になります。峯はそれをきっかけに街の人やトラブルと向き合っていくことになり、ポップさはもちろん、シリアスな内容も多めに用意しており、面白いポイントとなっています。

コンテンツ内にはランクのようなものが存在し、“すごいクズ”→“かなりクズ”→“ややクズ”のように上がっていき、最後の“神様”くらいになると、少しだけ神田が上品にもなったりします。

――最近の作品だと複数のバトルスタイルが用意されているのが基本となっていましたが、今作の峯は1つとなっています。闇覚醒が峯のもう1つのバトルスタイルにあたるものなのでしょうか?

峯は本作で初プレイアブルなので、いろいろなスタイルをやるよりは“これが峯のスタイル”というものを提示したほうが良いと思い、1つのスタイルにしています。

スタイリッシュでクールな峯ですが、内面的にはコンプレックスや孤独、闇を抱えているキャラクターです。そういった部分もバトルスタイルに取り込みたかったので、中二病的な闇覚醒を用意しました。

――最後にファンの方へメッセージをお願いします。

「3外伝」は峯のプレイアブルということで、今までの主人公と違った楽しみ方を見いだせています。「極3」はほぼ新作くらいのクオリティなので、「3」をやった人でもフレッシュな気持ちで遊べる作品になっていると思います。「極3」と「3」どちらも良い作品と思ってもらえることを目指して作っているので、楽しみにしていただければと思います。

「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」試遊レポ&開発者インタビュー:便利なOKAサーファー零式は爆発の危険も!?峯でのバトル、カラオケやプリクラも満喫【TGS2025】の画像

東京ゲームショウ2025

※画面は開発中のものです。

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