セガ/アトラスブースには48台もの試遊台を用意しているタイトルが2つある。うちひとつが『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』だ。バンドルされた外伝では完全新作としての物語が楽しめる。

外伝の物語は元ベンチャー企業会長の峯 義孝と、東城会直系錦山組若衆である神田 強との出会いからはじまる

外伝の物語は元ベンチャー企業会長の峯 義孝と、東城会直系錦山組若衆である神田 強との出会いからはじまる

 第4ホールに巨大なブースを構えるセガ/アトラス。ホール中央側の通路に面した特設ステージの両脇に、巨大な試遊コーナー2つを設えている。右側にあるのが『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』の試遊コーナーだ。

 2009年にリリースされた『龍が如く3』のリメーク作品『龍が如く 極3』に加え、その前日譚にあたる『龍が如く3外伝 Dark Ties』がバンドルされている。試遊はまず本編と外伝のどちらを遊ぶかを選択するところから始まる。

 リリースには「極クオリティ」と誇らしげに書かれており、実際に『龍が如く 極3』本編もバトルアクションがより迫力を増していたり、ドラマシーンが追加されていたりと進化している。こちらも遊んでみたかったが、より気になるのは、まったくの新規ストーリーが体験できる『龍が如く3外伝 Dark Ties』だ。

 この外伝では桐生の前に立ちふさがる強敵・峯義孝を主人公に、ベンチャー企業のトップだった峯が極道の世界に身を投じるに至った歩みをドラマチックに描いているとのこと。街を徘徊(はいかい)する雑魚キャラクターたちとのバトルを交えつつ、刑務所から出所したばかりでありながら犯罪に手を染めようとしていた神田強に近づく峯を操作し、序盤の物語が進んでいく。

 記憶にあるオリジナルの『龍が如く3』よりもバトルの技は滑らかに連携がつながるし、演出もド派手。気持ちよくプレイを進め、この先どう物語は進むのだろう? と興味が深まったと思ったまさにそのタイミングで試遊は終わりを告げてしまう。うぅむ。うまい作りではないか。

 ちなみにメインストーリーが進まなくなった後も、制限時間内であれば、新宿一の繁華街をモデルにした神室町の散策を続けることができる。モデルとなったあの街をよく知る人ほど、極クオリティで描かれた神室町の徘徊が楽しめるはずだ。

 一般公開日はかなりの行列も予想されるが、序盤だけとはいえ同シリーズのファンなら完全新作である外伝の物語を体験できるこの試遊に挑む価値はあるだろう。

試遊版におけるラスボスとして登場する神田 強とのバトル。手を取り合うことになった2人のこの先がさらに知りたくなるのだが、そこは製品版で。ちなみに写真に写っているのは筆者ではなく、撮影時の試遊をお願いしたS君だ

試遊版におけるラスボスとして登場する神田 強とのバトル。手を取り合うことになった2人のこの先がさらに知りたくなるのだが、そこは製品版で。ちなみに写真に写っているのは筆者ではなく、撮影時の試遊をお願いしたS君だ

バトル部分は迫力が増したし、なんか記憶に残る『龍が如く3』のプレイ体験よりも技がきれいにつながるような気がする。試遊版だから難度が低くなってることもあるが、自分がうまくなったような気分が味わえた

バトル部分は迫力が増したし、なんか記憶に残る『龍が如く3』のプレイ体験よりも技がきれいにつながるような気がする。試遊版だから難度が低くなってることもあるが、自分がうまくなったような気分が味わえた

ひな壇状になった試遊コーナーの最上部から、下を見下ろしてみた。ここまで来ると、ブース中央のメインステージとあまり高さは変わらない。一見の価値はある景色と言えるかも

ひな壇状になった試遊コーナーの最上部から、下を見下ろしてみた。ここまで来ると、ブース中央のメインステージとあまり高さは変わらない。一見の価値はある景色と言えるかも

『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』の試遊を終えると、『龍が如く』20周年オリジナルサコッシュがもらえる

『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』の試遊を終えると、『龍が如く』20周年オリジナルサコッシュがもらえる

(文・写真/稲垣 宗彦=スタジオベントスタッフ、写真提供=セガ)

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