現在開催中の「東京ゲームショウ2025」のカプコンブースでは、「ストリートファイター6」Year 3の2人目の追加キャラクター「C.ヴァイパー」が、10月15日の実装に先駆けて試遊プレイできる。

 C.ヴァイパーは「ストリートファイターIV」から登場したキャラクターで、さまざまなガジェットを使った格闘術で戦うテクニカルタイプのキャラクターだ。

 今回、ファンから登場が熱望され続けていたC.ヴァイパーをカプコンブースでプレイしてきたので、本作ではどのような性能のキャラクターになっているのか見ていきたい。

【『ストリートファイター6』C.ヴァイパー(C.Viper)ゲームプレイトレーラー】

カプコンブースの様子ドライブゲージを使った自由度の高い戦い方が可能なテクニカルキャラクター

 試遊では「VSモード」のCPU戦か2人のプレーヤーでの対戦でC.ヴァイパーを触ることができる。

 C.ヴァイパーの持つ必殺技は、前進する飛び蹴り「バーニングキック」や遠距離に衝撃波を出す「セイスモハンマー」など、「ストリートファイターIV」で持っていた必殺技が一通り揃っている。

お馴染みの必殺技を持っているので、過去作でC.ヴァイパーを使っていた人も安心だ

 過去作の必殺技をベースに、今作では派生技が数多く追加されている。ガードさせて有利な派生技などもあり、強力な分ドライブゲージを1つ消費する。C.ヴァイパーお馴染みの特殊技「ハイジャンプ」も使用可能でこちらも派生技同様にドライブゲージを消費する。

 多彩な派生技を駆使した自由度の高い立ち回りはかなり強そうだが、その分、他のキャラクター以上にバーンアウトしてしまう可能性が高いので、ドライブゲージ管理がとても重要になりそうだ。

必殺技をキャンセルして、通常よりも速く高く飛び上がるハイジャンプをして追撃なんてことも可能

 遠距離用の必殺技「セイスモハンマー」は持っているものの、基本的にはインファイトで光る性能のキャラクター。移動速度とドライブラッシュの速度はやや遅めの印象で、立ち回りで重宝するしゃがみ中Kからのキャンセルドライブラッシュ、いわゆる「中足ラッシュ」は残念ながらできなかった。

 ただ、JPやガイルといった触りに行くのが大変な相手には、飛距離の長い強版のバーニングキックで強引に近づいて得意のインファイトに持ち込むという立ち回りもできそうだ。

中足ラッシュはないが中段技を持っているので、生ラッシュからの中段でガードを崩しに行けそうだ表裏択やフェイントなどで相手を翻弄! 「C.ヴァイパー」必殺技紹介

 C.ヴァイパーといえば過去作では、表裏の択で相手のガードを崩したり、フェイントで相手の行動を釣ったりと、とにかく嫌らしい必殺技で相手を翻弄するのが強みであったが、その立ち回りは今作でも健在の様子だ。今回の試遊で、C.ヴァイパーの主力となりそうな注目の必殺技をここで紹介していきたい。

 まずは基本となる「サンダースラップ」。拳に電気を纏って攻撃する必殺技だ。強度によって移動距離や角度が変化する。弱版と中版は前進しながら技を繰り出すが、強版は斜め上に飛ぶので対空技として活躍する。

【サンダースラップ】

弱版と中版は少し前進しながら技を繰り出す相手の飛びを見たら強版で落としたい

 今作にはサンダースラップの派生技に、追撃を行う「トレースコンビネーション」があり、ダメージをさらに伸ばすことができる。

 サンダースラップの出がかりにKボタンを押すことで必殺技をキャンセルする「フェイント」も可能。ワンボタンで必殺技が出せるモダンタイプに真価を発揮しそうだ。

【トレースコンビネーション】

サンダースラップではダウンが取れないが、派生技まで出せばダウンを奪うことができるリュウの波掌撃の様にパリィ釣りにも使えそうだ

 先にも少し触れたバーニングキックも間違いなくC.ヴァイパーの主力技である。

 弱版はほぼ前進せずその場で蹴りを繰り出すが、強版は奇襲能力が高く、遠くから相手に触りに行ける。ヒットしていたら派生技の「チェイスナックル」で追撃し、ガードされていたら「ダブルバーン」に派生すればガードをさせて有利を取れるので強引に自分のターンを握ることができる。

【チェイスナックル】

バーニングキックヒット時にはこれで追撃バーニングキックがガードされたらこちらで有利を取りたい。バーニングキックヒット時は空振りしてしまうので注意が必要

 バーニングキックは空中でも発動することができ、なおかつ「めくり性能」を持っているので、表で落ちるか、裏に回るかで相手のガードを揺さぶることができる。ハイジャンプと組み合わせれば空中の軌道を大きく変化させられるので、通常攻撃対空しかないキャラクターはかなり対応が難しそうだ。

【空中バーニングキック】

この表裏の見えない攻めこそ、C.ヴァイパーの真骨頂

 「ストリートファイターIV」の共通システムである「セービングアタック」に似た「セービングフォース」という必殺技が新たに実装されている。

 これはセービングアタック同様、ボタンホールド中は敵の攻撃を受け止めつつカウンターの一撃を放つことができる。最大溜めの状態で攻撃をヒットさせれば相手が膝崩れ状態となり、そこからさらに追撃も可能だ。過去作のゲームシステムを必殺技に落とし込んでいる、非常に面白い性能である。

SA1【セービングフォース】

セービングフォースは前ステップでキャンセルも可能

 最後にスーパーアーツLV1の「バウンサーステップ」もC.ヴァイパーを使うえで欠かせない技になりそうだ。

 上方向に蹴り上げるので対空やコンボの締めなどに使えそうな必殺技だが、一番のメリットはこの技を発動すると一定時間の間、ドライブゲージを使用せずに派生技やハイジャンプが使い放題の状態になる。

 制限なく派生技が使えるのはかなり強く、舞のようにスーパーアーツLV1を回して戦うといった戦術もありなのかもしれない。

【SA1:バウンサーステップ】

ジュリやブランカのスーパーアーツLV2のように一定時間強化される

 今回試遊して感じたことは、お馴染みの必殺技やセービングアタックを彷彿とさせる新技など、かなり「ストリートファイターIV」を意識した性能であった。もちろん、過去作にはないドライブゲージを使った新しい遊びの幅も広がっており、非常に面白いキャラクターに仕上がっていた。

 プレイしてみた印象としては、プレーヤースキルをかなり要求しそうの性能ではあったが、使いこなせれば猛威を振るいそうな予感がした。

 「C.ヴァイパー」を早く触りたいという人は「東京ゲームショウ2025」のカプコンブースでぜひ体験してもらいたい。

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