ASUS×XboxのポータブルゲーミングPC「ROG Xbox Ally」は10月16日発売 8万9800円から

正式発表に先駆けて行われた説明会の登壇者。左から日本AMDの関路子副社長、ASUS JAPANのデビット・チュー氏(システムビジネスグループ コンシューマービジネス事業部 統括部長)、ASUSTeK Computerのがガブリエル・メン氏(ROG製品プロダクトマネジメントディレクター)、Microsoftのドミニク・ゴードン氏(Xbox シニアプロダクトマネジャー リード)

 ASUS JAPANは9月26日、ポータブルゲーミングPC「ROG Xbox Ally」「ROG Xbox Ally X」を10月16日に発売することを発表した。想定販売価格はROG Xbox Allyが8万9800円、ROG Xbox Ally Xが13万9800円で、直販サイト(ASUS Store)の他、主要な家電量販店やECサイトで販売される。直販サイトを含む一部販路では、9月26日から予約を受け付けている。

 本製品の実機は、9月28日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の「東京ゲームショウ2025」のASUS JAPANブースに展示されている。

●ROG Xbox Ally/ROG Xbox Ally Xの概要

 ROG Xbox AllyとROG Xbox Ally Xは、ASUSのポータブルゲーミングPC「ROG Ally」シリーズの最新モデルだ。両モデルは名前の通りMicrosoftのゲームプラットフォーム「Xbox」とコラボレーションしており、ゲームコントローラー(パッド)部分の意匠に「Xbox コントローラー」のエッセンスを取り込みつつ、「Xbox」アプリを始めとしてハンドヘルド端末に最適化した「Windows 11 Home」をプリインストールしている。

 ボディーカラーはライトユーザー向けのROG Xbox Allyがホワイト、ハイエンド志向ユーザー向けのROG Xbox Ally Xがブラックとなっている。これは初代の「ROG Ally」(ホワイト)と2代目の「ROG Ally X」の関係性も考慮に入れた結果だという。

 APU(GPU統合型CPU)はROG Xbox Allyが「Ryzen AI Z2 Extreme」、ROG Xbox Ally Xが「Ryzen Z2 A」を搭載する。いずれもCPUコアは最新の「Zen 5」アーキテクチャで、主なスペックは以下の通りとなる。GPUコアの世代とNPUの有無が大きな違いだ。

・Ryzen AI Z2 Extreme

・CPUコア:8基16スレッド

・GPUコア:16基(RDNA 3.5アーキテクチャ)

・NPUコア:搭載(ピーク性能は50TOPS)

・TDP(熱設計電力):15〜35W

Ryzen Z2 A

・CPUコア:4基8スレッド

・GPUコア:8基(RDNA 2アーキテクチャ)

・NPUコア:なし

・TDP:6〜20W

 メモリはROG Xbox Allyが16GB(LPDDR5X-6400規格)、ROG Xbox Ally Xが24GB(LPDDR5X-8000規格)を備える。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、容量はROG Xbox Allyが512GB、ROG Xbox Ally Xが1TBを備える。

 ディスプレイはタッチ操作対応でフルHD(1920×1080ピクセル)解像度の7型TFT液晶を搭載する。ゲーミングの快適さを重視して、リフレッシュレートは最大120Hzとなっている。Webカメラは搭載していないが、電源ボタンと一体型の指紋センサーは備えている。

 ゲームコントローラーはXbox コントローラーの要素を取り入れて改良され、特にグリップとトリガーを握った際のフィット感が向上している。Xboxとのコラボレーションモデルということもあり、「Xboxボタン」も新設されている。

 ポート類は本体上部にイヤフォン/マイク端子、microSDXCメモリーカードスロットとUSB Type-C端子×2を備えている。USB Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応しているが、それ以外の機能はモデルによって以下の通り異なる。

・ROG Xbox Ally:USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps) Type-C×2

・ROG Xbox Ally X:USB4(USB 40Gbps)+USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps)

 上位モデルのROG Xbox Ally Xについては、USB Type-C端子のうち1基がUSB4に対応しているため、USB4接続の外付けGPUボックスを接続することでグラフィックスパフォーマンスの底上げも可能だ(全ての外付けGPUボックスの動作を保証するものではない)。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.4に対応する。

 バッテリー容量(定格値)と最長駆動時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver3.0に基づく測定値)は以下の通りとなる。

・ROG Xbox Ally

・バッテリー容量:60Wh

・最長駆動時間(アイドル時):約19.2時間

・最長駆動時間(動画再生時):約10.4時間

ROG Xbox Ally X

・バッテリー容量:80Wh

・最長駆動時間(アイドル時):約22.3時間

・最長駆動時間(動画再生時):約13.9時間

 本体サイズは約290(幅)×121(奥行き)×27.5〜50.9(高さ)mmで、重量はROG Xbox Allyが約670g、ROG Xbox Ally Xが約715gとなる。

●オプション品

 ROG Xbox Ally/Ally Xの発売に併せて、以下のオプション品が発売される(価格は想定)。

・ROG 100W Gaming Charger Dock:1万4980円

・ROG Xbox Ally (2-in-1) Premium Case:7980円

・ROG Bulwark Dock (2025) DG300:2万3980円

 ROG Xbox Ally (2-in-1) Premium Case以外の2種類のオプション品は、過去のROG Allyシリーズでも利用可能だ。

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