厳しい表情のタイガース・ヒンチ監督(中央)(AP)
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が22日、タイガースが15.5ゲーム差をひっくり返されて地区優勝を逃すことと、メッツが総年俸3億4000万ドル(約500億円)でポストシーズン進出を逃すことのどちらがより恥ずかしいかを分析した。公式戦残り1週間で、どちらも現実味を帯びているからだ。

 ア・リーグ中地区の首位タイガースと2位ガーディアンズは23日(日本時間24日)からクリーブランドで直接対決。この3連戦が地区優勝を決定づける可能性がある。タイガースは7月上旬にはガーディアンズに15.5ゲーム差、1週間前でも6.5ゲーム差をつけていたが、その差は1ゲームに縮まった。タイガースの9月のチーム防御率が5.32と落ち込んでいる。

 一方、ガーディアンズは得点力がリーグ27位タイと決して強力打線ではない。それでもガーディアンズが7月6日以降44勝24敗(直近17試合で15勝2敗)である理由は、先発投手陣が直近17試合全てで2失点以下に抑えているからだ。15.5ゲーム差をひっくり返しての地区優勝ならば史上最大の逆転劇となる。

 ナ・リーグ東地区2位のメッツは大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーが20年11月の就任会見で、「3~5年のうちにワールドシリーズを制覇できなければ、少し失望するだろう」と語っていた。今年はその5年目。6月12日時点でメッツは45勝24敗、メジャー最高の成績で、先発防御率2.79もリーグトップだった。しかし、それ以降は35勝53敗、先発防御率は5.12で、リーグ26位にまで落ち込んだ。

 そのメッツと80勝76敗で並び、ワイルドカードを争っているのが中地区3位のレッズ。直近15試合で10勝している。先発ローテショーンをハンター・グリーンとアンドリュー・アボットが率いており、もしワイルドカードを勝ち取れば、侮れない存在になる。ナ・リーグではダイヤモンドバックスも79勝77敗で1ゲーム差に付けている。メッツは最後の1週間は遠征となり、カブス、マーリンズと対戦する。

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