マンガプロダクションズは、2025年9月15日に開催したサウジアラビア文化省主催の第5回「国際文化アワード」、営利企業部門において「文化企業賞」を受賞した。授賞式はリヤドのキングファハド文化センターで行われ、多くの文化関係者が出席した。この賞は、創造的な活動を広げ、国民の誇りを高め、世界との文化交流を進めることを目的とした、サウジビジョン2030を支える代表的な文化プロジェクトの一つ。

同社はムハンマド・ビン・サルマン財団(MiSK)の子会社として、コンテンツ制作分野でリーダーシップを確立し、サウジ文化を日本を始め、世界へと発信し続けている。今回の受賞は、マンガ、アニメ、ゲームを通じてサウジ文化を国際的に広め、わずかな年月で世界的スタジオとの協業や人材育成を進めることで、国際的な存在感を築いたことが評価されたという。

教育分野においても先駆的な役割を果たし、文化省・教育省と連携して「マンガ教育プログラム」を導入し、これまでに教育プラットフォームを通じて300万人以上の学生が学び、4,000人を超える人材を育成してきた。

【マンガプロダクションズ CEOブカーリ イサム氏のコメント】
「この度はサウジアラビア文化省主催の第5回「国際文化アワード」、営利企業部門において文化企業賞を受賞できたことを大変光栄に思っております。中東・北アフリカ地域を始めとする世界中にはアニメやマンガのファンが数多く存在します。この度の受賞は当社の作品を称えるものではなく、日本が誇るアニメ、マンガ、ゲームという素晴らしい文化を称えるものだと受け止めております。当社では事業開始当初から日本企業とのパートナーシップを重視してまいりましたが、今回、文化企業賞を受賞できたことは大変大きな励みとなります。今後も日本企業との連携をさらに深めつつ、「未来のヒーローたちの心を動かす」という当社の使命を胸に事業を続けてまいります。」

同社制作のアニメコンテンツは100以上の配信プラットフォームで累計11億回以上再生され、マンガの閲覧数は1500万回以上、モバイルゲームのダウンロード数は100万件を突破している。

長編アニメ映画『ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語』はアムステルダムのセプティミウス賞で「最優秀実験映画賞」を受賞した。これはサウジアラビアおよびアラブ地域の作品として、国際映画祭で初めての快挙となった。

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