卓球金メダリスト水谷隼さん(左)、サードウェーブ取締役最高執行責任者 永井正樹氏(右)

 ドスパラを運営するサードウェーブは18日、虎ノ門ヒルズにて関係者向けの新戦略・新製品発表会を行ない、ハイエンドPCブランド「GALLERIA」のラインナップ刷新について説明した。

 サードウェーブ取締役最高執行責任者の永井正樹氏や同取締役PC統括本部統括本部長の西村祐典氏らが登壇し、ブランド刷新にともなう事業戦略や、新たにラインナップされる4つの新シリーズ、および1カテゴリについて紹介した。

永井氏

 冒頭では永井氏が登壇し挨拶した。GALLERIAブランドは2004年に誕生し、ゲーミングPCの先駆けとして市場を切り開くなど、約20年間に渡って新しい価値をユーザーに提案してきた。探求と挑戦にこだわり続け、高校生向けのeスポーツ選手権やeスポーツ施設のLFS池袋 esports Arena開設といった製品開発以外の方面にも取り組むなど、新たな可能性を創出してきたという。

 そして、新しい時代をリードする姿勢こそがGALLERIAを成長させる原動力であり、これからもこういった探求と挑戦を続ける姿勢は変わらないと説明。人々の創造活動の可能性を最大限にするという思いの下、さまざまなコンテンツや創造に挑戦する人達が存分に力を発揮できる環境を提供していくとした。その上で、今回発表した新製品も、こういった思いを受け継いだもので、今の時代にふさわしい新しい価値を備えているとアピールした。

西村氏

 続いて西村氏が事業戦略について説明した。同社はGALLERIAを通じて新しい技術などを提案し、常に市場の進化を先導。ブランドとしても多くのユーザーに支持され、市場の中で確かな存在感を築いてきたという。

 昨今の市場は、ゲームを楽しむ人、クリエイティブに取り組む人のニーズが重なり、さらにAIで創作活動がより身近になるなど、「ゲーム」という区分が意味を持たなくなりつつある。こういった変化を先取りするため、今回ブランド刷新に踏み切ったのだという。

 これまでGALLERIAでは単一のシャーシを中心に製品を展開してきたが、今回は新たに複数のコンセプトからなる4つの製品シリーズを設定。外観もシリーズごとに大きく異なるものとするなど、用途やスタイルに応じた選択肢を提供することで、あらゆるユーザーが自分に最適な1台を見つけられるブランドへと進化するとした。

 これにあわせ、スローガンも従来の「BREAK THE NORMAL さあ、GALLERIAと、その先の世界へ。」から「THE OTHER REAL 踏み出せ、その場所へ」へと刷新。ゲームやデジタルクリエイションによって可能性を広げ、挑戦をともなう新たな場所へと踏み出す人々とともにありたいという思いを込めたという。

新たなスローガン

 新たにラインナップされるのは、フラグシップとなる「S」、コアシリーズとなる「X」、カジュアル向けの「F」、小型機となる「E」の4シリーズ、およびコラボなどの限定モデルにより構成される「GSL」(GALLERIA Special Line)の1カテゴリ。

再編された4シリーズ1カテゴリの製品群「性能・冷却・造形美 すべてを極めたフラッグシップ」Sシリーズ

 Sシリーズは、これまで一般的なユーザ向け製品が中心でハイエンド製品は一部に限られていたGALLERIAでカバーできなかったハイパフォーマンスコンピューティング向けの製品群となる。性能志向、先端志向を体現し、Ryzen ThreadripperやGeForce RTX 5090などの大型フラグシップパーツの搭載に対応するという。まずはLEDファンを搭載した演出重視モデルと、静音および耐久性重視モデルの2種がラインナップされる。

SMC9E-R59-GL「選ばれ続ける革新を”いま”に受け継ぐ。」Xシリーズ

 Xシリーズは安定性と信頼性を重視した、これまでのGALLERIAブランドの価値を引き継ぐコアシリーズに位置付けられる。ミドルタワー、ミニタワーといった形状や、ゲーミング向け、クリエイティブ向けといった用途など別に450モデル以上の幅広い構成を揃える。

 Sシリーズと同様、ライティング演出を搭載したゲーミング向けと、静音性や調和を重視したクリエイティブ向けに大別される。

「Stage for me 光にのせて”自分らしさ”を映すステージ。」Fシリーズ

 Fシリーズは、GALLERIAブランド初となるピラーレスケースを採用したデザイン提案型のシリーズだ。カジュアル層が導入しやすいよう、幅広い構成に対応できる尖らない設計を採用したという。

 サイズはタワーとミニタワー、カラーもブラックとホワイトの2種ずつを用意するほか、内部までブラックまたはホワイトで統一できるカラーリングモデルもラインナップ。製品は計240モデル以上の幅広い構成を取り揃える。

Eシリーズ

 Eシリーズは、生活の一部としてリビングなどの住空間になじむデザイン、そして高いパフォーマンスを兼ね備えた、GALLERIAに深みを与える新しい軸として開発されている製品群。現在開発中で、2026年春頃に発売予定だという。

開発中だというEモデル『GALLERIAで、「好き」を手にする。』GSLカテゴリ

 GSLはシリーズではなくカテゴリとして定義されている。協業パートナーと連携した、特定ゲームの動作確認モデルやコラボモデル、公認監修モデル、協賛モデルなどの限定生産モデルが該当する。

 本発表会では、渋谷ハルさん自らデザインや構成にこだわったという、渋谷ハルコラボモデルの新型の発売が発表された。また、葛葉さん、Nachonekoさん、猫麦とろろさん、REJECTそれぞれとのコラボモデル4モデルも近日中に発売日公開予定だ。

 発売された各製品については以下の記事を参照されたし。

 製品群の発表後には、来賓として、AMDやインテル、日本マイクロソフトなど関連各社の代表が登壇し、祝辞を述べた(以下、登壇順)。

AMD Senior Director, Component Channel, Asia Pacific & Japan Ryan Sim氏インテル 代表取締役社長 大野誠氏日本マイクロソフト 業務執行役員Windows & デバイス事業本部コンシューマチャネル事業部営業統括本部統括本部長 中村俊介氏エヌビディア 日本代表兼米国本社副社長 大崎真孝氏

 発表会終盤には、特別ゲストとして、卓球金メダリストの水谷隼さんが登場。X(旧Twitter)にてフォロワーからGALLERIAを推奨されたことがきっかけでGALLERIAを愛用しているといい、ゲーマーとして新モデルへの期待を述べた。

水谷隼さんが「僕はGALLERIA」とキャッチフレーズを披露する場面も

 また、VTuberや配信者が映像出演し、「●●はGALLERIA」というキャッチフレーズとともに祝辞を述べた。

 製品発表会終了後には、アフターパーティーとして、ケンモチヒデフミさんによるDJライブや五月病マリオさんによるライブドローイング、REJECT所属プロゲーマー4名によるストリートファイター6での総当たり戦などが実施された。

ケンモチヒデフミさんによるDJライブあきらさん、ハイタニさん、YASさん、ふ~どさんによる総当たり戦の結果

 新製品発表会の様子は、YouTubeのGALLERIA公式チャンネルでも公開されている。

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