2025年9月12日のNintendo Directで、日本製ホラーゲームの金字塔『零 ~紅い蝶~』の完全リメイク版『零 ~紅い蝶~ REMAKE』が正式発表されました。2003年のオリジナル版から20年以上を経て、Team NINJAの開発により現世代機向けに生まれ変わり、2026年初頭にSwitch 2/PS5/Xbox Series/Steamで発売予定です。

Team NINJAが手がける2度目のリメイク

『零 ~紅い蝶~』は2003年にPlayStation 2で発売された後、2012年にWii向けに『零 ~眞紅の蝶~』として一度リメイクされています。今回は同一タイトルとしては珍しい2度目のリメイクとなります。

開発を担当するTeam NINJAは、『NINJA GAIDEN』シリーズや『仁王』シリーズで知られるコーエーテクモゲームスの開発チームです。アクション性の高いゲーム開発で培った技術力を活かし、ホラーゲームという新たな領域での挑戦となります。

射影機システムの継承と新アクション要素

本作の核となる「射影機」を使用した霊との戦闘システムは健在です。カメラのファインダー越しに迫る霊を撮影して除霊するという、他に類を見ない独特のゲームシステムが現代の技術で再現されます。

さらに今回のリメイクでは、「繭と手を繋ぐ」という新たなアクション要素が追加される予定です。これにより、物語の中心となる双子の姉妹・澪と繭の絆がより深く表現され、プレイヤーの感情移入を促進する設計となっています。

現代技術による恐怖体験の刷新

公開されたトレーラーでは、グラフィック面での大幅な向上が確認できます。舞台となる廃村「皆神村」の環境ディテールや登場人物の表情など、現世代機の性能を活かした詳細な描写が特徴です。

サウンド面でも全面的な見直しが行われ、現代のオーディオ技術に対応した仕様に変更されています。ホラーゲームにおいて音響効果は恐怖演出の重要な要素であり、この点での技術向上が体験の質を大きく左右します。

因習ホラーの先駆的作品としての意義

物語の舞台は、ダム建設により水没予定の廃村「皆神村」です。双子の姉妹が迷い込んだこの村で、様々な怨霊との遭遇と村の因習にまつわる謎解きが展開されます。

2003年に発売されたオリジナル版『零 ~紅い蝶~』は、閉鎖的な村社会に根ざした因習や伝承をテーマにしており、ホラー作品の新たな潮流を作り出すのに大きく貢献しました。特に、『SIREN』シリーズと並ぶ代表的な作品として評価され、因習や村社会に関連する恐怖を描いた作品として高く評価されています。

『零 ~紅い蝶~ REMAKE』は、日本製ホラーゲームの代表作が現代技術で生まれ変わる注目作です。具体的な発売日は現時点では未発表ですが、2026年初頭の発売が予定されています。詳細情報は公式Xアカウント(@project_zero_kt)および公式サイトで順次公開される予定です。オリジナルの魅力を保持しながら新たな要素を加えた本作が、どのような恐怖体験を提供するかが期待されます。

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