LEVEL-15FX166-i7-RKPX
パソコン工房の「LEVEL-15FX166-i7-RKPX」は、144Hz駆動の15.6型フルHD液晶ディスプレイを備えるLEVEL∞ブランドの新作ゲーミングノート。CPUにCore i7-14650HX、GPUにはGeForce RTX 5060 Laptop GPUを搭載している。
LEVEL-15FX166-i7-RKPXは、最新世代のミドルレンジGPUを搭載しながらも、実売価格を19万9,800円に抑えている。そのパフォーマンスと機能をチェックしてみよう。
LEVEL-15FX166-i7-RKPXのパフォーマンスをチェック
ここからは、LEVEL-15FX166-i7-RKPXのパフォーマンスをベンチマークテストやゲームを用いて検証する。
テスト環境は以下の通りで、室温約26℃の室内で計測を行なった。なお、LEVEL-15FX166-i7-RKPXの動作モードは、ユーティリティソフトのControl Centerにて性能重視の「パフォーマンス」に設定している。
【表2】テスト環境CPUCore i7-14650HX (8P+8Eコア/24スレッド)動作モードパフォーマンス (Control Center)CPU動作リミットPL1=135W、PL2=155W、Tau=96秒、TjMax=100℃dGPUGeForce RTX 5060 8GB (PCIe 5.0 x8)dGPUドライバGame Ready Driver 580.97 (32.0.15.8097)iGPUIntel UHD GraphicsiGPUドライバ32.0.101.6737メモリ16GB DDR5-5600 (8GB×2)システム用SSD1TB NVMe SSD (PCIe 4.0 x4)OSWindows 11 Pro 24H2 (build 26100.4946、VBS有効)電源設定電源モード「バランス」、電源プラン「バランス」計測HWiNFO64 Pro v8.30、CapFrameX v1.7.6.8室温約26℃実際のゲームを使ってパフォーマンスを計測
一通りベンチマークテストの結果を紹介したところで、ここからは実際のゲームを使って計測したLEVEL-15FX166-i7-RKPXのパフォーマンスを紹介する。
テストしたゲームは「VALORANT」「モンスターハンターワイルズ」「オーバーウォッチ 2」「フォートナイト」の4本で、フレームレートの計測には「CapFrameX v1.7.6」を利用した。
VALORANT
VALORANTでは、グラフィック設定を可能な限り高く設定し、射撃場の全景が見渡せるCPU負荷の高い場所でフレームレートの計測を行なった。
VALORANT
LEVEL-15FX166-i7-RKPXが記録した平均フレームレートは252.5fpsで、これは内蔵ディスプレイのリフレッシュレートである144Hzを大きく上回るものであり、ディスプレイの表示性能を最大限に発揮してVALORANTを楽しむことができるだろう。
モンスターハンターワイルズ
モンスターハンターワイルズでは、グラフィックプリセットを「中」、レイトレーシングを「高」、超解像を「DLSS(パフォーマンス)」に設定し、DLSS 4によるフレーム生成を有効にした場合と無効にした場合のフレームレートを計測した。
モンスターハンターワイルズ
計測された平均フレームレートは、フレーム生成無効時が57.4fps、フレーム生成2xモードで96.4fps、3xモードで134.5fps、4xモードでは168.5fpsだった。フレーム生成なしでも快適にプレイ可能だが、フレーム生成を活用すれば内蔵ディスプレイの表示性能を生かしたなめらかな映像を楽しめる。
オーバーウォッチ 2
オーバーウォッチ 2では、グラフィックプリセットを最高の「エピック」と、それに準ずる「ウルトラ」に設定し、カスタムマッチ実行中の平均フレームレートを計測した。テスト時のグラフィックスAPIはDirectX 12で、上限フレームレートは600fps。
オーバーウォッチ 2
計測の結果、ウルトラ設定時の平均フレームレートは213.1fpsで、エピック設定時は143.6fpsだった。いずれもかなり高い平均フレームレートを記録しており、144Hz駆動のディスプレイによる表示性能を生かしたプレイが可能だ。
エーペックスレジェンズ
エーペックスレジェンズでは、グラフィック設定を出来る限り高く設定し、射撃訓練場でフレームレートを計測した。グラフィックスAPIはDirectX 12で、上限フレームレートは300fps。
エーペックスレジェンズ
計測された平均フレームレートは181.2fpsで、ほとんどの場面でディスプレイのリフレッシュレートである144Hzを超えるフレームレートで動作していた。
LEVEL-15FX166-i7-RKPXの冷却性能をテスト
最後に、LEVEL-15FX166-i7-RKPXの冷却性能を高負荷テストの結果から確認してみよう。
負荷テストとして用いたのはCinebench 2024の「CPU(Multi Core)」と3DMark「Steel Nomad Stress Test」で、計測時の室温は約26℃。テスト実行中のモニタリングデータ取得には「HWiNFO64 Pro」を使用した。
Cinebench 2024実行中のモニタリングデータ
Cinebench 2024実行中のCPU温度は平均89.2℃(最大98℃)を記録しており、これはTjMaxの100℃を下回っている。ただし、どうやらパフォーマンスモードで動作するLEVEL-15FX166-i7-RKPXでは、サーマルスロットリングが90℃で動作するように調整されているため、この温度はサーマルスロットリングが動作した結果だ。
とはいえ、Cinebench 2024実行中は電力リミットによるスロットリングのほうがパフォーマンスに大きな影響を与えている様子がみてとれる。
3DMark「Steel Nomad Stress Test」実行中のモニタリングデータ
一方、3DMark実行中のGPU温度は平均73.8℃(最大76.4℃)となっており、これはGPUの温度リミットである87℃を下回っている。実際、GPUクロックやVRAMクロックは大きく変動することなく推移しており、GPUの動作は電力リミットによる制限を受けているようだ。
パフォーマンスモードで動作するLEVEL-15FX166-i7-RKPXのファンノイズはかなり大きなものだが、騒音と引き換えにCPUとGPUを強力に冷却している。動作モードや冷却ファンの設定変更で静音性を高めることは可能だが、最大限のパフォーマンスを望むならヘッドセットなどでの騒音対策を講じたい。
コストパフォーマンスの高さに注目の1台
Core i7-14650HXとGeForce RTX 5060 Laptop GPUを組み合わせたLEVEL-15FX166-i7-RKPXは、約20万円で購入できるミドルクラスのゲーミングノートの中でも、高いコストパフォーマンスを実現した1台だ。特に、CPUとGPUのパフォーマンスは魅力的で、ゲームだけでなくクリエイティブでも通用するポテンシャルを感じられるものだった。
ただ、今回のテストではパフォーマンスへ大きな影響こそ現れなかったが、ベンチマークテストやゲーム実行中のメインメモリ使用率が80~90%程度になっていることが多かった。せっかくのCPU/GPU性能を生かすためにも、購入時のカスタマイズオプションでメモリ容量のアップグレードをおすすめしたい。

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