「ドラゴンクエストI」ではガライの町~岩山の洞窟を体験!

 試遊会は「ドラゴンクエストI」「ドラゴンクエストII」それぞれで40分強ほどのプレイ時間が用意されており、「ドラゴンクエストI」はガライの町~岩山の洞窟を体験できた。

 以前の試遊会でも感じたが、原作の真上から見たグラフィックは完全に過去のものとなり、今風の3DRPGと遜色ないクオリティですべてが描画されている。HD-2D技術を用いているため、キャラクターに温かみが感じられるのも特徴だ。

 試遊スタートとなるガライの町では、悪徳商人がとうぞくのカギを80万ゴールドで販売している場面を目撃。その後、彼の姿を追って街道の宿屋に立ち寄ると、「ドラゴンクエストIII」に登場した盗賊カンダタの話を聞くことができた。カンダタによってカギが奪われてしまい、そのカギを盗んだカンダタを追いかけ、岩山の洞窟へと足を踏み入れるという流れだ。

カンダタは、原作「ドラゴンクエストIII」にて初登場したキャラクターで、目出しマスクにマントとパンツという出で立ち。「ドラゴンクエストI」では、子分の盗賊2人を引き連れてプレイヤーの前に立ちはだかる

 道中、画面右上には近距離地図が表示されているほか、□ボタンを押せば世界全体のマップも見られるため、迷うことはない。目的地へ向かう途中ではキラキラと光る場所を見つけられるのだが、そこへ辿り着いて調べればゴールドやアイテムをゲットできることもある。

道中には、分かれ道らしき場所には看板も立っている。世界地図を開けば、行き先が黄色い円で表示されており、ここまで親切だと迷う方が難しいかもしれない世界地図や画面右上のミニマップで輪が浮かび上がっている場所は、フィールドを歩くと光るエフェクトが見える。そこへ近づいて調べると、アイテムやゴールドなどを得られる。このような場所が何カ所もあるので、あちこち寄り道するモチベーションが上がるというものだ

 戦闘は原作の1対1の戦いから変更され、新たに1対複数のバトル形式が採用されている。そのため、ただ闇雲に戦うだけではジリ貧状態に陥ってしまうのだが、今作の主人公には複数の敵に対応できる呪文や特技だけでなく、武器も用意されているのが特徴だ。

 今回の試遊では主人公は“とげのムチ”を装備しており、複数の敵が出現したときでも同一グループのモンスターであれば、まとめて攻撃することが可能だった。ただし、敵が1体ずつ2種類以上現われた場合は、これまで通り1体ずつ戦うか、全体にダメージを与える方法で攻撃を行なう必要がある。

 特技も原作にはなかった要素だが、巻物で覚えられるため、強敵が複数登場すると思われる旅の後半では重宝しそうだ。

とげのムチを装備していれば、少なくとも序盤に登場する複数の敵であれば労せずに対処が可能だった。特技や呪文のためにMPを温存できるので、冒険も捗るというものこのように、1体ずつの複数グループという形で敵が出現する場合もある。このときは、呪文や特技を使うか、または地道に1体ずつ倒していくことに

 「ドラゴンクエスト」シリーズは、誰もが楽しくプレイできるよう非常に親切に作られているが、その一環として新たに登場した機能の1つが、宝箱の場所を表示するかどうかの設定。ゲーム開始時はオフになっているのだが、これをオンにすると右上のマップに宝箱の位置が赤い点で表示されるようになる。宝箱を全回収しないと気が済まないという人は意外に多いので、そういうプレイヤーには朗報といえるだろう。もちろん、オフに設定して従来通りのプレイスタイルを貫くのも、各プレイヤーの自由だ。

ガイド機能設定から宝箱の場所をオンにすると、ミニマップ上に宝箱の置かれている場所が表示されるように。物陰などにある場合でも発見しやすくなるので、取りこぼしがなくなることが期待できるガイド機能設定には、ひみつの場所を表示するかの設定も用意されている。これをオンにすれば、マップにガイドが表示されるので取りこぼしもしない「ドラゴンクエストII」はムーンブルク西のほこらから大灯台を攻略

 続けてプレイした「ドラゴンクエストII」では、ムーンブルク西のほこらからスタートし、目前に見える大灯台の攻略を体験できた。スタート時点でローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女、そしてサマルトリアの王女の4人が揃い、パーティを組んでいる状態からとなっているので、サマルトリアの王女がどのような経緯で仲間になるのかは、プレイしてのお楽しみだ。

パーティ編成は、最終的にはこのようになるはず。HPが減っているときは、メニューを開くと目に入る項目“まんたん”または“ほぼまんたん”でボタンを押せば、自動で効率よくHPをほぼ全回復させてくれる。使うとわかるが、非常に便利だ

 大灯台へは、ほこらを出て目の前に停泊している船に乗り、少々移動することになる。このままあちこち旅をすれば面白そうだが、残念ながら今回は一直線に大灯台に向かうことになっているので、寄り道せずに目的地へと移動した。

 大灯台内は原作と同じ造りになっているが、グラフィックが美しくなったことでまったく別物に見えたほど。原作にはなかった、マップの端に進むと下の階まで落ちるという仕組みが導入されているので、端を歩く際は慎重に……。

例えば大灯台の5階左上付近から足を踏み外すと、3階に落ちてしまう。各フロアとも細かく仕切られており、落ちる前の場所まで戻るには一苦労するので、気をつけて移動したいところ「ドラゴンクエストI&II」には、「ドラゴンクエストIII」で初登場したインパスの呪文が導入されている。これを使用すれば、宝箱を開ける前に中身がモンスターか否かの区別が付く。何も考えずに宝箱を調べたら、ミミックに襲われた……という不慮の事故も減るだろう

 戦闘シーンは「ドラゴンクエストI」と同じだが、「ドラゴンクエストII」では最大4人パーティで戦うこととなる。ローレシアの王子は基本的に物理攻撃を、サマルトリアの王子は剣技と呪文をバランス良く使いこなし、ムーンブルクの王女は攻撃や補助、回復呪文を駆使。そして、新たな仲間となったサマルトリアの王女は、多彩な特技と攻撃呪文で敵を攻撃していく。パーティ人数が多いので、さくせんを使用したオートバトルも便利だった。

このように敵モンスターの種類がばらけているときは、オートバトルに頼ると楽をすることができる。戦闘中は、L1とR1でバトルスピードを変えることが可能だシステム設定→バトル設定に用意されている有利コマンド機能は、「ドラゴンクエストI」「ドラゴンクエストII」共にオンにすることで、敵の弱点属性が丸わかりになるという非常に便利な設定項目。具体的には、バトル中に呪文を選んでいるとき、それが敵の弱点属性だった場合、モンスターの頭上に“↑弱点”と表示してくれる「ドラゴンクエストI」「ドラゴンクエストII」どちらにも、ゲームモードの設定という項目が用意されている。標準的な難易度の“バッチリ冒険”、敵が強くなり入手経験値とゴールドが減る“いばらの道だぜ”、バトルが簡単になりサクサク進める“楽ちんプレイ”の3種類で、“楽ちんプレイ”では戦闘でHPが0にならなくなる“死なない設定”をオンにすることも可能だ。これなら、RPGが得意ではないという人でも問題なくストーリーを楽しめる

 大灯台のイベントをクリアしながら最後まで進むと、クライマックスのバトルが始まる。原作ではグレムリン4匹が登場したが、本作ではそれに加えて新たにネコノマンサーという敵が参戦していた。このバトルに勝利すれば大きなお宝が手に入るのだが、実はなかなかの強敵。試遊なので楽勝だろうとナメてかかった筆者は、アッサリと返り討ちに遭ってしまい、棺桶を2つほど並べて命からがら逃げ出したことを追記しておこう。

最後に待つのは、グレムリンとネコノマンサーのタッグ。ネコノマンサーの弱点はヒャドやヒャダルコといった氷系の呪文だが、周りのグレムリンも手強かった……

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