Lepton Hydro WSZ890 Cubeをレビュー
もちろん3D描画性能も高め
Lepton Hydroシリーズはデジタルクリエイションのワークステーションという位置づけとはいえ、その構成はゲーミングPCと大きく変わらない。そこで、ゲーミング性能もチェックしてみることにした。
最初は定番の「3DMark」から。こちらはおもに3Dグラフィック性能を測るもので、使用するAPIや解像度、機能などによって多くのテストが用意されている。その中でもかなり重たいテストが「Speed Way」だ。DirectX 12 Ultimateに対応し、DirectX Raytracingを使用したリアルタイムレイトレーシングといったリッチな描画手法が使用される。

3DMark Speed Wayの結果
結果は見ての通りで、スコアーは7665。同スペックPCの平均をわずかながら超えており、期待通りの性能が発揮できていると言える。そのほかのテストの結果は下記にまとめたので、性能比較の参考にしてほしい。

3DMarkの結果(まとめ)
今回用意したLepton Hydro WSZ890 Cube
の試用機は、CPUがCore Ultra 7 265KF、GPUがGeForce RTX 5070 Tiということで、3Dグラフィックス性能はかなり高め。これならAAAタイトルのゲームも高解像度&高画質設定で楽しめるだろう。
FF14は4Kでも快適に遊べる
続いて、実際のゲームに近いベンチマークソフトで性能を見てみよう。ゲーミングPCとしても高性能寄りな構成になっていることもあり、4K解像度(3840×2160ドット)で遊べる設定を探ってみた。
まずは「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下、FF14ベンチマーク)から。今でも大規模アップデートが続き、多くのファンを魅了しているMMORPGのデータを使ったベンチマークソフトだ。
設定次第ではCPU内蔵GPUでも遊べるぐらい描画負荷が軽めのタイトルのため、かなりの高スコアーが予想される。解像度は4K(フルスクリーン)、画質設定はプリセットの最大となる「最高品質」にした。

FF14ベンチマークの結果(解像度:4K、画質プリセット:最高品質)
14276スコアーで評価は「とても快適」と上々。レポートを確認しても、平均フレームレートが約99.3fps、最低フレームレートが65fpsと余裕があった。ここまで優秀だと高リフレッシュレートのゲーミングディスプレーを使い、さらに滑らかな動きで楽しみたくなってくる。そこで、アップスケーラーを使うとどこまでスコアーを伸ばせるか試してみた。

グラフィックスアップスケールタイプで「NVIDIA DLSS(Deep Learning Super Sampling)」を選択し、適用するフレームレートのしきい値は「常に適用」にした

FF14ベンチマークの結果(解像度:4K、画質プリセット:最高品質、グラフィックスアップスケールタイプ: DLSS)
なんとスコアーは19093と1.3倍以上にアップ。平均フレームレートも約136.7fpsまで上昇したので、リフレッシュレート144Hzのゲーミングディスプレーならより滑らかな表示が期待できる。
