
TVTは、東京都にあるnamco TOKYO内のMUSIC&PLAY LOUNGE「ASOBINOTES」にて、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PC用ローグライクリズムアクション「RATATAN」(以下、「ラタタン」)のメディア&インフルエンサー向けの試遊会「Ratatan Play Session!」を実施した。なお、「ラタタン」の発売日および価格は未定。
同作はソニー・コンピュータエンタテインメントが発売したPSP用リズムアクション「パタポン」を開発した小谷浩之氏によるタイトルだ。先日7月18日に開催されたインディーゲームイベント「BitSummit the 13th」にも出展され、アワード「VERMILLION GATE AWARD」を受賞したことでも話題となった注目作となっている。今回はメディアと関係者向けに行なわれた試遊会の様子を一挙にお届けしていきたい。
【Ratatan ラタタンRevealトレーラー | GSE】
「ラタタンはまた発展途上なんです」。ゲームはまだまだパワーアップ予定!
「ラタタン」のゲーム性はこれまで過去数回にわたって紹介してきた。しかし、今回の試遊会で出展されたバージョンはつい先日の「BitSummit the 13th」から、さらに磨き上げられたものとなっていた。まず、プレイアブルキャラクターが4体から8体へと倍増している。これに伴い、武器もその分だけ増えている。
加えてベータ版を経たフィードバックの中から、6月5日に配信された体験版に間に合わなかったものを新たに収録したとのこと。一例としては、チュートリアルの見直し機能や難易度バランスといった、プレーヤーの遊びやすさに寄与する旨のアップデートが実施されている。
特にゲームの難易度については、少なくとも今年3月8日に開催された「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT」の頃から、本作における一つの課題となっているようで、当時のビルドをプレイした筆者もその難しさを痛感していた。本作のゲームデザイナー・小谷浩之氏はこの頃を振り返るように「エラい難しかったでしょう?」と苦笑い。
【Ratatan Early Access Trailer】
ゲームディレクター・中舎健永氏も「反省しました……」と述べていた。こうしたことから、プレーヤーのフィードバックを得るたびにゲームのバランス調整には逐一手を入れている様子である。
「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT」、「BitSummit the 13th」のようなリアルでの試遊機会がある場合には、プレーヤーのゲームプレイをその場でメモしながら、バランス調整に役立てているのだとか。得られた情報は翌日にでも開発チームに共有されるそうだ。中舎氏は「ゲームバランスは常に直しているかもしれません」と、ローグライクジャンルを開発する難しさについて語ってくれた。


ゲームを実際にプレイしてみると、確かに「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT」のバージョンと比べても、全体的にゲームバランスがマイルドな方向に調整されたことを実感できた。被弾時のダメージ総量や、回復できる機会の増加など、ステージ最奥のボスエリアへと比較的到達しやすくなった感覚がある。また、「BitSummit the 13th」の時点ではすでにリズムコマンドのUIが画面に表示されていたが、この存在がとりわけ大きいだろう。確実に遊びやすくなってきている手応えがある。
なお、ゲームの開発進捗については「やりたいことが無限に増えていく」と小谷氏がコメント。中舎氏も「パーセンテージで言うと半分にも満たないかもしれません」と正直に明かした。今後も新しいエネミー、ステージ、武器、育成要素にリズムコマンドといった要素が網羅的に加わるそうだ。本作はPCだけでなくPS5やSwitch2といった家庭用ゲーム機向けにもリリースされる。小谷氏はこれら複数プラットフォームへの展開についても踏まえて、発売まで待たせてしまうユーザーのことを念頭に起きつつ「ラタタンはまた発展途上なんです」としていた。


