ゲーム開発会社Incentive Games(インセンティブ・ゲームズ)は、オンタリオ州のアルコール・ゲーム委員会(AGCO)から運営ライセンスを取得しました。ライセンス取得前に、同社はAGCOおよび関連規制当局による厳格なセキュリティチェックを受けています。
AGCOによるゲームライセンス発行
オンタリオ州のiGaming市場で事業を行うには、アルコール・ゲーム委員会(AGCO)からのライセンス取得が必須です。このライセンス取得には、サイバーセキュリティ、データ保護、責任あるギャンブル、財務透明性、堅実な運営基盤など、複数の厳しいガイドラインの順守が求められます。ライセンスを取得することで、Incentive GamesのようなB2B企業はオンタリオ州で合法的に事業を展開でき、潜在的なパートナーからの信頼も得られます。
Incentive Gamesの北米展開
Incentive Gamesは、リアルマネーゲームにおける収益性が高い北米市場への展開に注力しています。今回のオンタリオ市場参入は、同社の戦略における重要なマイルストーンとなります。2025年初頭のbet365との提携、同年7月のミシガン州での暫定ライセンス取得に続き、8月にオンタリオ州のライセンスを獲得しました。
Incentive GamesのCEOジョン・ゴードン氏は、オンタリオのライセンス取得をチームにとって重要な成果とし、同社の品質と責任ある成長へのコミットメントを強調しました。
ゴードン氏は次のように述べています。「オンタリオは私たちにとって大きなチャンスを意味しており、このライセンス取得はチーム全体にとって誇らしい瞬間です。最高水準の基準を満たしながら、魅力的なリアルマネーコンテンツを提供するという私たちの姿勢を強化します。地域内での強固な関係構築と、規制市場での勢いを継続していくことを楽しみにしています。」
ミシガンでの前回のライセンス取得
Incentive Gamesの北米展開における重要な一歩は、オンタリオでの受理に先立ちミシガン州で暫定ライセンスを取得したことです。ミシガン進出の戦略目標は、多数のプレイヤーへのアクセス拡大、オペレーターとの関係強化、そして全国的な展開の基盤構築にあります。
Incentive Studiosの役割
同社は最近、リアルマネーギャンブル向けコンテンツを制作する部門「Incentive Studios」を設立しました。米国や英国など他地域向けの汎用的なコンテンツを提供するのではなく、オンタリオのような特定市場のプレイヤーの好みに合わせたローカライズされたゲームを制作することが主な目的です。
Incentive Gamesは当初、無料プレイ形式に注力し、ユーザーの動向を把握しながらブランド信頼を築いてきました。この基盤が、エンゲージメントと収益化を両立させたリアルマネーゲームへの移行を支えています。
大手ブランドとの提携
ユーザーの参加度を高めるため、Incentive Gamesはbet365と提携し、正式ライセンス取得前にニュージャージー州とペンシルベニア州で「Prize Matcher」というゲームを導入しました。この提携には、コパ・アメリカやユーロ2024の試合結果を予測する「Group Stage Predictor」も含まれています。
キャンペーンの一つでは、100万ドルのジャックポット賞金が提供されました。これらの無料プレイキャンペーンはブランド認知の向上、ユーザー情報の収集、そして魅力的なゲームデザインの制作能力を示す役割を果たしました。
今年初めにはIncentive GamesはLight & Wonderと提携し、北米、ヨーロッパ、南アフリカ、英国などの主要な規制市場でのプレゼンス拡大を目指しています。
オンタリオのiGaming市場
オンタリオは、多数の活発なオペレーターと増加する月間収益を持つ、規制された成長市場のカナダのiGaming産業です。DraftKings、FanDuel、そしてIncentive Gamesなどの大手プレイヤーが競争しています。プレイヤーベースの関与度やモバイル利用の増加により、カスタマイズされたコンテンツ制作が促進されています。