インドのカジノおよびオンラインゲーム市場は堅調な成長の兆しを見せており、業界のリーダーであるDelta Corp（デルタ・コープ）は2025年6月30日に終了した四半期に安定した業績を報告しました。規制の逆風やホスピタリティ業界の停滞にもかかわらず、同社の総営業収益は195.84クロール（約2,230万ドル）に達し、前年同期比で2.6％の増加を記録しました。
この好調な業績は、物理的なカジノとオンラインのリアルマネープラットフォームを含むゲーム部門の活発な活動によるものです。ゲーム収益は前年同期比および前四半期比で3.8％増の172.71クロール（約1,970万ドル）となりました。Delta Corpのプレスリリースによれば、この継続的な成長傾向は、インドおよび地域市場における物理店舗とデジタルプラットフォームの両方でゲーム需要が引き続き高いことを示しています。
しかし、ゴアにある「The Deltin Daman」や「Deltin Suites」などのホスピタリティ部門は大幅に減少し、ホスピタリティ収入は12クロール（約140万ドル）にとどまり、全体の収益に足を引っ張りました。
純利益は大幅減少
主力のゲーム事業で成長が見られる一方で、Delta Corpの純利益はこの四半期に大きく減少しました。グループの利益は29.46クロール（約340万ドル）となり、2025年3月期の164.56クロール（約1,930万ドル）から大幅に落ち込みました。前四半期の利益は、オンラインゲーム子会社Deltatech Gaming Ltdの株式51％売却による一時的な特別利益があったため、特別に高かったものです。
通年では、Delta Corpは2024–25会計年度で786.71クロール（約9,230万ドル）の収益を報告し、前年から12.8％減少しました。しかし、年間利益は248.99クロール（約2,920万ドル）と比較的安定しており、コスト管理の効果とゲーム事業からの安定収益を示しています。
Delta Corpは、ゴアにある有名なオフショアカジノ「Deltin Royale」「Deltin JAQK」「Kings Casino」を運営し、シッキムやネパールのオンショアゲーム施設も保有しています。また、オンラインプラットフォームのAdda52.comとAdda52rummy.comは国内で最も訪問者数の多いリアルマネーゲームサイトの一つです。
インドのiGamingセクターに追い風
一方、ゴア州全体のカジノ収益は着実に増加しています。州政府は2023–24会計年度にカジノから603.76クロールの収入を得ており、2025年7月10日までの今年度でも既に517クロールを徴収しています。ただし、未収金は240クロール以上にのぼり、当局が回収を進めています。
より広い視点では、インドのiGaming業界は大きな成長エンジンとして浮上しています。2024年には37億ドルの市場規模を生み出し、その約86％がポーカー、ラミー、ファンタジースポーツ、ティーンパティなどのリアルマネーゲームからの収益でした。
WinZO GamesとIEICの共同報告によると、インドのオンラインゲーム市場は2029年までに91億ドルに拡大すると予測されています。リアルマネーゲームは引き続き市場の大部分を占めるものの、カジュアルゲームやeスポーツなどの非RMGカテゴリの成長によりシェアは約80％に若干減少すると見られています。2029年には投資価値が630億ドルに達すると予測されています。
2023年に導入された28％のGST（物品サービス税）への懸念はあるものの、長期的な見通しは依然として明るいです。Delta Corpの業績は、インドの急成長するゲーム産業の強さと成長可能性を裏付けています。
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