梅雨前線が六月のうちに消えて、実質梅雨が三分の一もないような状態で夏を迎えた。海の海水温も爆上がりしている。うかうかしていると、どうも例年のような夏の釣れ渋りがかなり前倒しにくることになりかねない。この日は若潮と決して潮回りはよくなかったが、腰を上げて釣りにいくことにした。
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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
2025年7月28日
井上海生
フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。
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ショア ソルトルアー
チヌ狙いのプラッギングゲーム
場所は泉大津のマイポイント。年中チヌやシーバスの魚影が濃い場所だ。しかし海水温的におそらくシーバスは抜けているだろう。だが先日訪れたときにはちょっとバチ抜けしていたので、ワンチャンスくらいはあるかもしれない。
とはいえ、自分らしく、スモールフィッシングで。メバリングタックルを流用して、チヌやキビレあたりを狙う釣りでいく。この日は風もなく、ほとんど外は蒸し風呂のような状態だったが、幸い夜にかけて少しだけ気温が下がった。若潮周りには苦手意識があるが、とにかくやってみるしかない。
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苦戦するマヅメ
夕マヅメからスタートする。しかし、早々ちょっとやりづらい状況。キワに浮きごみが殺到していて足元が釣れないのだ。動き回りながらなんとか対処して釣っていくが、自分の思い通りの釣りはできない。
かなりフラストレーションが溜まる時間を過ごした。この時間はまだ沈んでいるとみて、ジグ単3gで水中をサーチした。何度もキビレやチヌが追尾してくるが、アタックしてこない。
光量はそろそろぎりぎりとなってきた。ここでマイクロメタルに切り替える。ブルーピンクのメタルで深いところまで入れて、一気に巻き上げてフォール。リフト&フォールを何度か繰り返すうち、一度ガツッとアタったが、食い切らなかった。
そうこうするうちに日が暮れてしまう。しかし、潮はそこそこ動いているようなので、まだチャンスはありそうだ。一時間二時間釣れない日なんて、珍しくも何ともない。ただ粛々と釣っていくしかない、なんていうと釣りを楽しんですらいないみたいだけれど。
チヌヒットまで1時間
完全な日没を迎え、あたりに闇が下りてから、キワのプラッギングを開始する。浮きごみに引っ掛けたくないので、目視でぽとんとルアーを落として、そこから自分で歩いてコースを作る。半分テクトロみたいな釣りだ。
キャストの爽快感はないが、コース作りの確実性は高い。この釣りをするときに大事なのは、その都度巻き終わりのところで一度ルアーをピックアップすることだと思っている。追ってきている魚がいるとしたら、巻き終わったところで見切られるので、一度ルアーを目から外してやるのだ。
地味~なこの釣りを続けていると、ファーストヒットはバシャンと水面を割って飛びついてきたシーバス。しかし、こいつは惜しくも外してしまう。うーん。これは泣きの1本になるかもしれない。結果的にこの日はシーバスは釣れなかったので、このバラシは痛恨だったといえる。
本命の本チヌ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)
とはいえ、少々時間がかかったものの、一時間ほどして本チヌがついた。40cmちょっとと大きくはないが、さすがに夏のチヌである。よく引いた。それから30分ほどして再び同様のチヌが一つきた。
連続チヌ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)
キビレ3枚追加も小型
ちょっと波っ気が出てきて、潮が動き始めたタイミングでもあったのだろうか。そこからはアタリも増え始めた。しかし、まあ、ほとんどがキビレ。お情けという気分でルアーを小さくして、3つ拾った。
小さいキビレたちが群がる(提供:TSURINEWSライター・井上海生)
ここで暑さも限界。帰りの体力を考えると潮時だったので、納竿とした。チヌという釣り物は好きなのだが、こうも暑くて低活性だとさすがに疲れるものがある。
これからの時期の釣りは自分の体力と相談しながらになる、と思いながら、この翌日は垂水で5時間も釣りをしてきたのだから私も懲りないものだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>