長年にわたって開発が続けられている『メトロイドプライム4 ビヨンド』について、韓国のゲーム物管理委員会(GRAC)で年齢制限レーティングが実施されたことが7月25日に明らかになりました。同作は「軽度の暴力」を理由に12歳以上対象として分類されており、これにより正式な発売日発表が近づいている可能性が高まっています。

レーティング取得が示す発売準備の進展

韓国のレーティング機関での審査完了は、ゲームソフトの発売準備が最終段階に入ったことを示す重要な指標の一つです。Video Games Chronicleによると、業界関係者は近日中にNintendo Directが開催される可能性を示唆しており、その際に『メトロイドプライム4 ビヨンド』の正式な発売日が発表される見通しとなっています。

任天堂は現在も同作を2025年内のリリース予定としており、Nintendo Switch版に加えて、強化されたNintendo Switch 2版も計画されています。Switch 2版では4K解像度対応、最大120fpsのフレームレート、Joy-Con 2を使用したマウス操作対応などの機能強化が予定されています。

新たなサムスの冒険が描く物語

3月に公開された最新トレーラーによると、今作では銀河連邦の研究施設でシレックスと出会った後、予期しない状況が発生し、サムス・アランが惑星ヴューロスに転送されてしまいます。同惑星でサムスは超常的な能力を獲得し、ビームの軌道を制御したり、メカニズムを操作する力を身につけることになります。

「なぜこれらの力がサムスに与えられたのか、そして彼女の運命はどうなるのか。時空を超えて絡み合う糸が新たな物語を紡ぐ」として、シリーズの根幹となる謎解きとアクション要素が融合した体験が約束されています。

開発の変遷とRetro Studiosの復帰

『メトロイドプライム4』の開発は2017年のE3で初発表されましたが、2019年に品質面での懸念から開発が一度リセットされる異例の経緯を辿りました。任天堂は開発を原点に立ち返り、シリーズオリジナルの制作スタジオであるRetro Studiosに委託する決断を下しました。

この決定により開発期間は延長されましたが、『メトロイドプライム』『メトロイドプライム2 ダークエコーズ』『メトロイドプライム3 コラプション』を手がけた実績のあるスタジオが再び制作に携わることで、ファンからは品質への期待が高まっています。

Nintendo Switch 2との連携による体験の進化

Nintendo Switch 2版では技術的な機能強化に加えて、テクスチャの向上やパフォーマンス・品質モードの選択が可能になる予定です。特にマウス操作の対応により、従来のコンソール版では実現できなかった精密なエイミング操作が可能になり、PC版のようなプレイ感覚を味わえると予想されています。

現在のところ、一部の業界関係者からは開発状況に関する懸念の声も上がっていますが、任天堂は2025年内のリリース予定を維持しており、ファンはNintendo Directでの続報発表を待ち望んでいる状況です。

今後の展望

レーティング審査の完了は発売に向けた重要なマイルストーンの一つであり、近い将来の発売日発表への期待を高めています。『メトロイドプライム4 ビヨンド』が2025年にどのような形でファンの手に届けられるか、任天堂からの正式発表が注目されます。

また、業界関係者によると、Retro Studiosは本作完成後に『メトロイドプライム5』の開発に着手することも示唆されており、シリーズの今後の展開にも期待が寄せられています。

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