あっという間に梅雨が明け、例年より早く灼熱の夏がやって来た。そして気温以上に熱くなるのが、熊野灘沿岸の陸っぱりライトソルトゲームだ。温暖化により十数年前までは見なかったターゲットが増え、その是非はともかくこの釣りが面白くなったことは確かだ。今回はそんなライトソルトゲームを紹介したい。

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2025年7月25日

ショア ソルトルアー

ライトソルトゲームのターゲット

ライトソルトゲームといっても、シーズンや場所によってターゲットは多岐にわたる。冬のベイエリアではカサゴを筆頭に根魚がメインとなるし、夏~秋にはマゴチやクロダイもターゲットになる。

「暑さ対策も重要!」熊野灘のライトソルトゲーム完全ガイド【タックル・釣り方・注意点】カサゴも釣れる(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

今回は夏の紀東エリアということで、メインターゲットはハタ。オオモンハタやアカハタ、最近ではヤミハタやユカタハタなんて聞き慣れない種類も姿を見せるようになってきた。

「暑さ対策も重要!」熊野灘のライトソルトゲーム完全ガイド【タックル・釣り方・注意点】メインターゲットのオオモンハタ(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

また幻の高級魚クエが沿岸で増えているようで、小さいながらも高確率で姿を見せるようになった。

「暑さ対策も重要!」熊野灘のライトソルトゲーム完全ガイド【タックル・釣り方・注意点】近年はクエも釣れる(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

もちろんオフショアの釣りに比べればサイズは劣るものの、ライトタックルなら十分に楽しめる。手も足も出ずに切られた…なんてこともよく聞く話だ。

「暑さ対策も重要!」熊野灘のライトソルトゲーム完全ガイド【タックル・釣り方・注意点】小さなマダイも釣れる(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

そして季節が進み、お盆を過ぎるころになるとメッキやカマスが加わってくる。今年はまだ話を聞かないが、釣れ始めるのも時間の問題だろう。さらにサバや小型青物も回遊を始め、一気に面白くなってくる。

「暑さ対策も重要!」熊野灘のライトソルトゲーム完全ガイド【タックル・釣り方・注意点】フエダイ系も増えてきた(提供:週刊つりニュース中部版編集部)
タックル

ハタ類を根魚のくくりに入れるのは、やや抵抗がある人も多いと思う。カサゴやソイと違い、ハタ類は積極的にエサを追い回し、ベイトの群れに着いていることが多い。特にオオモンハタはその傾向が強く、どちらかといえば青物に近い性質を持ち、底だけではなく中層でのヒットも多い。

そんなハタ類を相手にするには、やや強めのタックルが必要。具体的にはチニングロッドや硬めのアジングロッドなど。合わせるリールは、スピニングの2000番クラス。ハイギアタイプが使いやすいと思う。

ラインはPE0.4~0.6号。慣れてくれば0.3号まで落としてもいいが、青物の回遊があるのなら0.6号を推奨したい。リーダーはフロロカーボンの1.5号前後を1m前後。ルアーチェンジしやすいように、スナップを介してルアーをセットする。

「暑さ対策も重要!」熊野灘のライトソルトゲーム完全ガイド【タックル・釣り方・注意点】タックル図(提供:週刊つりニュース中部版編集部)
ルアー

ルアーだが、万能的に使えるのが、メタルジグとメタルバイブ。底付近から表層まで幅広く探れるのが特徴だ。重さは1~7gがあれば、ほぼどのポイントでも使えるはず。デメリットとしては根掛かりが多いこと。

「暑さ対策も重要!」熊野灘のライトソルトゲーム完全ガイド【タックル・釣り方・注意点】メタルジグ(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

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そしてジグヘッドリグも外せない。スイミングやボトムバンプなど、これも使える幅が広いので、必ず用意しておきたいルアーだ。メリットはコスパが良いこと……と言いたいが、最近はジグヘッドもワームも高くなってきた。

他にはヘビーウエートのシンキングミノー。捨て石の際や岸壁の上層に着いている魚を狙うのに適している。これにメッキや青物、サバがターゲットに加われば、ポッパーやペンシルなどトップウォータープラグも必須となる。

「暑さ対策も重要!」熊野灘のライトソルトゲーム完全ガイド【タックル・釣り方・注意点】メタルバイブ(提供:週刊つりニュース中部版編集部)

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ポイント

三重県・志摩方面から南伊勢、紀北、尾鷲、熊野まで、その沿岸にある漁港や磯場、サーフがポイントとなる。岩場や藻場が絡んだエリアなら言うことなし。

グーグルマップなどで航空写真を見れば分かりやすいと思う。注意すべきは釣りができるかどうかと、駐車スペースがあるかということ。地元の人の邪魔になるような駐車は絶対避けるようにしよう。

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