ポケモンは7月22日、Nintendo Switch/Android/iOS用あたまをほぐす、ひらめきゲーム『ポケモンフレンズ』の配信を開始した。

 『ポケモンフレンズ』はポケモンと一緒に遊びながら“あたまをほぐす”ことをコンセプトにした新作ひらめきゲーム。子供の思考力や観察力を育てたり、大人にとっては凝り固まった頭をリフレッシュする脳トレ効果が期待できる作品となっている。

 単純な学習ゲームではなく、ポケモンのIPを活用した“ゲーム要素”を楽しみつつ、問題自体も直感的でありながら、頭を使わないと解けないといった癖になる難易度となっていた。

 今回はそんな本作を一足早く試遊できたので、その詳細をお伝えしよう。

ポケモンと一緒に“あたまをほぐす”! 大人も唸るユニークな問題の数々

 本作のメインコンテンツとなるのが“あたまをほぐす”ひらめき問題の数々だ。直感的な操作感と少しの思考で解けるユニークな問題の数々を、ポケモンの特徴などを反映して出題してくれる。

 例えば、一筆書きで線を結ぶ問題では「ピカチュウ」が電撃で電球を繋ぐ形で表現されたり、壁を飛び越えながら迷路のゴールを目指す問題ではうさぎポケモンの「ヒバニー」が登場するなど、ポケモン達が問題を彩ってくれている。

【ひとふでピカチュウ】

スタートのピカチュウから一筆で電球を繋いでいく問題

【ヒバニーのジャンプでめいろ】

ヒバニーを操作し、トランポリンを使いながら壁で仕切られた迷路のゴールを目指す問題

 出題される問題は開発のワンダーファイ株式会社がリリースしている知育アプリ『シンクシンク』に収録されている問題がベースとなっており、その数は無料版が10種類/1,200問以上。課金パックすべて購入で50種類/7,000問以上となっている。

 問題の難易度も幅広く、子供でも手軽に解ける「レベル1」から大人でも解くのが難しい「レベル9」まで用意されている。実際に筆者が本気で挑戦してもレベル7の問題は簡単には解けずタイムアップになることも多かったので、大人でも十分楽しめる難易度となっていた。

 問題の形式は多岐にわたるので、自分の思考力が何を得意としているのか、何を苦手としているのかがわかるのも脳トレ系ゲームの面白いところだろう。

低いレベルでは楽々クリアできた問題も、「レベル7」にまで至ると難易度は段違い!大人でも制限時間内でのクリアは至難の業だ筆者の場合、立体物の空間把握能力を求められるタイプの問題はズタボロだった……! レベル9だとどうなってしまうのか……

 中でも特に面白いと感じた問題が「ころころタマザラシ」と「ポッチャマのこおりすべり」の2種類だ。

 「ころころタマザラシ」はNintendo Switch/スマートフォンを傾けることでステージを回転させ、「タマザラシ」をゴールに導くという問題だ。手軽に回転操作ができるNintendo Switch/スマートフォンの特性を活かしつつ、傾き加減によって暴走する「タマザラシ」にヒヤヒヤしながら夢中になることができた。

 「ポッチャマのこおりすべり」は滑る床を壁を伝いながらゴールを目指す問題で、『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』などに登場する「こおりのぬけみち」を彷彿とさせる問題なので、シリーズファンはニヤッとするだろう。

【ころころタマザラシ】

Nintendo Switch/スマートフォンを傾けてゴールを目指せ!

【ポッチャマのこおりすべり】

床が滑るので壁にぶつかるまで止まれない! 地形をうまく利用してゴールを目指そう

 これらの問題を毎日継続的に解いていくことで、楽しく思考力を鍛えられるのが本作の見どころとなる。

 ゲームを起動すると毎日問題が3問出題され、それらを解くスピードや正解率などでスコアが算出される。日々の記録をカレンダー機能でチェックできるので、この記録を伸ばすことで脳トレ効果を実感していける。

 またカレンダー機能では過去に挑戦した問題に再挑戦できたり、ベストスコアを確認できたりと機能性はバッチリだ。

【毎日出題される3問の問題】

ログインボーナスならぬ「ログイン問題」のような感じで脳トレを行なう!解いた問題の正答率やスピードなどでスコアが変化し「ほぐした糸の長さ」という形で最終的なスコアが表現されるのだ

【カレンダー機能】

毎日のスコアをカレンダーに記録してスタンプ!一昔前に流行った脳トレ系ゲームを彷彿とさせるゲーム性を感じた脳トレだけじゃない! 「ぬい部屋」づくりで可愛いを堪能

 このように多種多様な問題を毎日解いていくのが本作のメインコンテンツとなるのだが、それだけに留まらないのが「ポケモン」作品の強みだろう。

 『ポケモンフレンズ』では、各問題を解くとその問題に応じた「イトダマ」を入手できる。その「イトダマ」を「ぬいマシン」に入れることでポケモンの「ぬいぐるみ」が作成できるのだ。

 入手した「イトダマ」がどのポケモンの「ぬいぐるみ」になるかはお楽しみ。「ぬいぐるみ」の種類は課金パックすべて購入で150種と中々に膨大な数となっている(種類はリリース後も、順次追加予定)。

 また、入手した「ぬいぐるみ」は「ぬい部屋」に飾ることも可能だ。「ぬい部屋」では「ぬいぐるみ」の他にも家具や部屋の壁紙なども変更できるので、オリジナリティのあるお部屋を目指してコーディネートを楽しめる。

 同じ問題をたくさん解いて好きなポケモンの「ぬいぐるみ」を大量に集めるも良し、「ぬいぐるみ」コンプリートを目指して色々な問題に挑戦し様々な「イトダマ」を集めるも良しと遊び方は様々だろう。

解いた問題の内容に関係なく、ランダムでイトダマがもらえる。良いスコアを出すとちょっといいイトダマがもらえるようだ各「イトダマ」のタイプに応じたポケモンのぬいぐるみがランダムに排出される自分の好きなポケモンを集結させたり、タイプを統一させたりなどコーディネートは自由自在!家具の配置場所次第でぬいぐるみを置ける場所も変化し、ぬいぐるみの角度なども調整できるのでかなり力の入った要素となっている

 「ぬい部屋」に飾る家具は「フレンズミッション」で入手が可能だ。

 「フレンズミッション」は、舞台となる「シンクタウン」の住人がほしがっている「ぬいぐるみ」を渡すことでミッションをクリアしていくコンテンツで、そのお礼として様々なアイテムが入手できる。

 また依頼をこなしていくと「フレンズポイント」を稼ぐことができ、一定数に達すると街のレベルが上昇しイベントが増えていく。

【フレンズミッション】

住民の「おねがい」を叶えて家具をゲット

【フレンズポイントで成長する街】

「フレンズポイント」が貯まると街は少しずつ変化する

 依頼に必要な「ぬいぐるみ」を作成するために問題を解き、お礼で入手したアイテムでコーディネートを楽しむ、という脳トレを継続するための工夫が本作の魅力と言えるだろう。

 可愛らしいポケモン達と問題を楽しむだけでなく、「おねがい」や「ぬいぐるみ」、自由にアレンジできる「ぬい部屋」などでゲーム性を幅広く持たせているので、ポケモン好きなゲーマーもしっかり遊べるはずだ。

 また知育ゲームとしての機能も万全で、ゲームを遊びすぎないように1日で挑戦できる問題に制限を掛ける機能が備わっている。

 課金要素としては、課金パックを購入することで挑戦できる問題数が増え、1日で挑戦できる問題の制限が解除されるといった内容。一度無料版でプレイしてから課金するかどうかを決められるというのも安心だ。また、Nintendo Switch版は有料になっており、最初から「たくさんあそべるパック」の内容が含まれている。

 『ポケモンフレンズ』は子供だけでなく、しっかり大人でも楽しめる作品となっていたので気になる人はぜひチェックしてほしい。

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