6月、梅雨シーズンを迎えたフィールドに出向き、連日河川のシーバスや磯のヒラスズキを狙っている。ジメジメと蒸し暑く人間側には極めて不快なシーズンだが、シーバスフィッシングという点においては、比較的釣りやすい条件がそろうシーズンであるため、つい出かけてしまう。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・積木洋)

リバーシーバスゲームで60cm筆頭に3匹キャッチ【三重・松阪…の画像はこちら >>松阪市の河口でシーバス釣り

9フィートクラスのシーバスロッドに、4000番のハイギアスピニングリールをセット。PEラインライン1号にフロロカーボンラインカーボン5号のショックリーダーを接続。スウェイコール90Fのクリアレッドヘッドから開始した。

11日は午後8時ごろから三重県松阪市の河川河口部へとエントリー。満潮からの下げ始めのタイミングで足元にはハクの群れが確認でき、雨の影響か通常よりやや濁りが入っている印象だ。

表層のベイトを意識した攻め方

表層に群れるハクを意識し、デッドスローで極力レンジが入らないように誘っていく。手前の浅い場所にベイトが固まっているため、徐々にトレースコースを深い側へとずらしていくと、もんどりうって本命がバイト。

残念ながらハリ掛かりしなかったが、狙いは外してなさそうなので転々とポイントを撃っていく。

追加でもう一発バイトが出たが、今ひとつ流れが効いておらず掛けきれない。より流れの効く場所へ移動し、現在アクアウェーブで開発中のバウフラップ65Sのプロトへルアーを変更。浮き上がる性質を利用し、しっかり引き波を立てながら流れの中を探っていく。

60cm級シーバスを手中

場所とルアーは変わったが、狙いは先ほどのバイト時と同様シャローからのブレイクなどの落ち込み。深みから浅い側を見ている魚を狙い、核心部へと流し込んだ1投目。引き波を立てるルアーにめがけ、ドカンと派手な水しぶきを上げバイト。ガッチリとフッキングしファイトを開始。

時期的に魚がよく跳ねるため非常にスリリングだったが、何とか浅瀬に引き込みランディング。60cm弱がばっくりとルアーをくわえていた。

リバーシーバスゲームで60cm筆頭に3匹キャッチ【三重・松阪】ハクパターンをプロトルアーで攻略

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ばっくりとルアーをくわえた1匹目(提供:週刊つりニュース中部版APC・積木洋)40cm級シーバスを追加

リリースし次を狙うと先ほどと同様のピンで、再び水面爆発。サイズダウンの40cmほどの魚を足元まで寄せるも、エラ洗いでフックアウト。加えて、次の1投にて再度バイトもフッキングせず。

魚がピンスポットにたまっている様子なので、次は慎重に狙う。ピンスポットへとベストなコース、イトフケ、ロッドの角度など細かな点に気を配り、ルアーを送り込むと理想通りの捕食音。40cmほどだったが、満足感の高い1匹だった。

リバーシーバスゲームで60cm筆頭に3匹キャッチ【三重・松阪】ハクパターンをプロトルアーで攻略

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プロトルアーで2匹目(提供:週刊つりニュース中部版APC・積木洋)50cm級のシーバスをキャッチ

この魚を最後に反応が途絶えたため、少し下流の着きそうな場所へと小移動した。ルアーは同様にバウウラップ65Sのプロトで、次はややレンジを入れて探る。レンジを入れるといっても数cm下を引くイメージだが、引き波を立てるか立てないかでも反応の有無があるので、可能な限り試すことが望ましい。

流れはまだ効いているため、魚が着く場所をイメージし探ること数投目。下流方向へと流していくとガツンとひったくるバイト。カンヌキをばっちり捉えた50cm少々の魚をキャッチ。

この魚を最後に終了した。
リバーシーバスゲームで60cm筆頭に3匹キャッチ【三重・松阪】ハクパターンをプロトルアーで攻略

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カンヌキにばっちり掛かった3匹目(提供:週刊つりニュース中部版APC・積木洋)ハクパターンと今後の釣り

春先から続くハクパターンも徐々にハクが成長し、群れの固まりにアタックするだけでなく、やや大きくなったハク単体をシーバスが狙う場面も多くなる。ルアーのサイズを下げれば釣れるというほど安易なものでもないが、今回ルアーのサイズを下げたことがプラスに働いたように感じた。

ここ数年夏の高水温がひどく、今年も厳しい夏がやってくることが予想される。釣りの快適さや釣果を考えると、気温、水温が上がりすぎる前、早めの挑戦がおすすめだ。

<週刊つりニュース中部版APC・積木洋/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年7月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。
リバーシーバスゲームで60cm筆頭に3匹キャッチ【三重・松阪】ハクパターンをプロトルアーで攻略

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