ドジャースの有望株ホセ・デポーラ(AP)
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 7月12日(日本時間13日)、オールスターゲームの会場トゥルーイストパークで、若手有望株がプレーするフューチャーズゲームが開催され、ドジャースの有望株ホセ・デポーラ(20)がMVPを獲得した。

 デポーラはナ・リーグ代表で「7番・左翼」でスタメン出場。2打席目、4回裏無死1・2塁のチャンスに1-1から真ん中低めに入るスライダーをとらえ、右中間への3点本塁打。打球速度108.5マイルで416フィート(約127メートル)も飛んでいる。

 試合はナ・リーグが4対2で勝ち、デポーラがMVPに選ばれた。この賞を過去にドジャースのプロスペクトで受賞したのは、2007年の内野手チェン・ロンフーだけで、2人目になる。

 デポーラはプロ4年目。ドミニカ共和国から契約したが、生まれはニューヨークで、元NBAオールスターのステフォン・マーブリーのはとこでもある。「野球が自分を呼んだ。幼いころに恋に落ちたようなもんさ」とロサンゼルスタイムズ紙の取材で語っている。

 今季開幕前、ベースボールプロスペクタス誌はデポーラと同じくドジャースのザイア・ホープを全米のトップ10プロスペクトにランクした。大リーグ公式サイトのMLB Pipelineでもそろってトップ40に入っている。

 デポーラは長打力とスピードを併せ持ち、選球眼も良い。ホープは、かつてはシカゴ・カブス傘下にいたが、マイケル・ブッシュとのトレードでドジャースに移籍、打者として進化した。ホープはフューチャーズゲームに「5番・中堅」でスタメン、2打数1安打と勝利に貢献した。

 トレードデッドラインは7月末、この時期になると、メジャーの優勝争いをしている球団が有望株を放出して戦力補強を行うのが常だ。もっともドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は優れた有望株を簡単にはトレードしない。そしてデポーラは、今やドジャースのファームでトップの有望株とされている。

 デポーラはチーム事情について問われると「もちろんL.A.に行きたい。神様の計画の中にそれがあると信じている。でも最終的に決めるのは自分たちじゃない。僕たちにできるのは、フィールドでやるべきことをやること。あとは運命に任せるだけ。でも、心から願っているよ。ドジャースでずっとプレーし続けたいって」と答えている。

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