シフィオンテクがウィンブルドン初優勝 アニシモバ相手に1ゲームも落とさず

テニス、ウィンブルドン選手権、女子シングルス決勝。優勝トロフィーを手に笑顔を見せるイガ・シフィオンテク(2025年7月12日撮影)。(c)Kirill KUDRYAVTSEV / AFP

【AFP=時事】テニス、ウィンブルドン選手権は12日、女子シングルス決勝が行われ、大会第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)は6-0、6-0で第13シードのアマンダ・アニシモバ(米国)を下し、大会初優勝を飾るとともに通算6度目の四大大会(グランドスラム)制覇を果たした。

最初のポイントから主導権を握ったシフィオンテクは、正確無比なショットを容赦なく繰り出してわずか57分で勝利した。

ウィンブルドン決勝で1ゲームも落とさずに優勝したのは、1911年大会のドロテア・ダグラス・チェンバース(英国)以来で、114年ぶりの一方的な展開となった。

また、オープン化以降のグランドスラム決勝では、1988年の全仏オープンテニスでシュティフィ・グラフ(ドイツ)がナターシャ・ズベレワ(旧ソ連)を圧倒したのに続いて、2例目のダブルベーグルとなった。

ポーランド勢初のウィンブルドン優勝に加え、グランドスラムの全サーフェス制覇を遂げたシフィオンテクは、「とても非現実的」「夢にも思わなかった。私にとってはあまりにも遠い目標だった。以前グランドスラムを制したことで経験豊富な選手だと感じているが、今回の勝利は予想外だった」と述べた。シフィオンテクは、大会全体を通しても1セットを落とすのみにとどまった。

準決勝で世界ランク1位のアリーナ・サバレンカを破り、決勝では厳しい試練を提供するかに思われたアニシモバだったが、12ゲームでアンフォーストエラー28本を記録するなど手も足も出なかった。

打ちひしがれたアニシモバはいったんコートを離れた後、表彰式のために再び姿を見せ、「今日は十分ではなかったけれど、これからも努力を続ける」と涙ながらに語った。

「自分を信じ続けて、いつかここに戻ってきたい。皆さん、ありがとう」
【翻訳編集】AFPBB News

Write A Comment