
「Shadowverse: Worlds Beyond(以下:シャドバWB)」は7月17日、第2弾カードパック「Infinity Evolved / インフィニティ・エボルヴ」のリリースを予定している。
このパックでは「オーディン」「グリームニル」といった「シャドウバース」でお馴染みのキャラクターに加え、全く新しいキャラクターも含む77枚のカードを追加。加えて新たな「エクスチェンジチケット」の交換先として「フィルレイン」を含んだ3キャラクターが追加予定となっている。
今回の記事ではそんな「Infinity Evolved / インフィニティ・エボルヴ」に収録予定の新規カード『フォレストシバルリー・シンシア』を先行紹介しよう。
『フォレストシバルリー・シンシア』の性能を紹介!
早速『フォレストシバルリー・シンシア』のスペックを確認しよう。
エルフ・クラスのフォロワーカードで、ステータスはコスト4/攻撃力4/体力3。注目なのが「【ファンファーレ】『フェアリー』2枚を自分の場に出す」という能力で、既存のエルフカードの中でも盤面の横並べに長けた性能となっている。
また「【進化時】自分の場の妖精・フォロワーすべては+1/+0する」といったバフ能力も所持しているので、非常に攻撃性能の高いカードだと言えるだろう。
【フォレストシバルリー・シンシア】

上が進化前、下が進化後のイラスト。レアリティはゴールドなので比較的入手は容易なカードだ
エルフ使い達にとっては待望だった、優秀な4コストのカードとなり、特に『フェアリー』を主軸としたエルフデッキでは今後必須となるカードだと言える。
というのも現在使用できるカードプールでは、手札に『フェアリー』を生成するカードは多数あれど、直接盤面に『フェアリー』を多面展開する方法は限られていたのだ。
その上で多くのエルフデッキは状況次第で『フェアリー』と『殺戮のリノセウス』を絡めたアグロプランを行なう事が多々あるため序盤の攻めは非常に重要となるのだが、このカードは1枚で多面展開による押し付けと進化効果のバフが行なえるのでより暴力的なプランが実現可能となるのだ。
類似効果を持つフォロワーとしてロイヤル・クラスの『王断の天宮・スタチウム』が挙げられる。コチラも押し付け性能の高さ故に環境で多く採用される強力カードだ。『フォレストシバルリー・シンシア』は進化しなくても『フェアリー』を並べる能力が使用できる点が強力。『王断の天宮・スタチウム』と比較してもその恐ろしさが分かる『フォレストシバルリー・シンシア』と相性の良いカードは?
現存するエルフカード達との噛み合わせが良い点にも注目したい。
前述した通りエルフはコスト4で手放しに褒められるカードが存在していなかったので、4ターン目のアクションは『フェアリー』を絡めた低コスト帯のカードによるコンボで“ごまかしていた”部分があるのだが今後はこのカードが1枚でその空白を埋めてくれるだろう。
4コストである利点はまだまだある。例えば後攻3ターン目に「エクストラPP」を使用してこのカードを登場させれば、相手は「進化」を使用できないターンで盤面3体のフォロワーと対峙することになるため、処理が間に合わないパターンが数多く発生しそうだ。
他にもエルフデッキで「進化」の使用候補筆頭である『ピュアクリスタリア・リリィ』や『薫交の天宮・バックウッド』とコスト帯や役割が被ってない点も優秀だ。

現行のエルフを代表する最強のゴールドレア2種。進化しなくても役割を遂行できる能力があり、状況によって進化を使用してより強力なアクションが可能になるといったデザインなのが美しい
上記の2枚は主に盤面を処理する際に「進化」を使用するカードなので、序盤から体力を詰める動きには関与しづらい能力だった。
多くのエルフ使いはこれまで体力を詰める際に“殴れるフォロワーを進化させる”というアクションを行なってきたと思うが、今後は状況次第で『フォレストシバルリー・シンシア』を進化させて殴り切るプランを行なえるようになるだろう。
この3枚はいずれも“進化をしなくても役割が遂行できる”カードなので、状況に合わせて進化の有無を選択できる点も素晴らしい。
特にコスト4→5で綺麗に繋がる『薫交の天宮・バックウッド』は順番にカードをプレイするだけでも強力でありつつ、この2枚のどちらに進化を使用するかで盤面処理とアグロプランのどちらを優先するかゲームプランをコントロールできるだろう。
また、『フォレストシバルリー・シンシア』は攻撃性能が非常に強烈な1枚なので、相性が良いデッキとしては『自然の妖精姫・アリア(以下:アリア)』や『舞い踊る精霊』を採用したアーキタイプが真っ先に上がるだろう。
『アリア』のプレイ後は『フェアリー』に【疾走】の能力が付与されるため『フォレストシバルリー・シンシア』で多面展開した『フェアリー』が直接火力に変換されるのだ。
マナカーブも美しく、例えば6ターン目に『アリア』で超進化を絡めた攻撃をした後、全面返されても7ターン目に『フォレストシバルリー・シンシア』+『フェアリー』+『舞い踊る精霊』をプレイする事で盤面に5体のフォロワーを生み出しつつ【疾走】が付与された攻撃力3/体力2の『フェアリー』を生み出す事が可能だ。有利な状況なら盤面を『フォレストシバルリー・シンシア』で処理しつつ、相手のリーダーに9点を叩き込めるので次ターンには『殺戮のリノセウス』を絡めたリーサルまで見る事ができるアグレッシブなムーヴが可能だ。

横並べと相性の良いこの2枚は組み合わせると凄まじい火力を生み出す事が可能となっている。基本的に盤面にフォロワーを残してはいけないゲームなのに、相手に処理を押し付けながら【疾走】による手裏剣も狙えるアクションなのが強すぎる
このように『フォレストシバルリー・シンシア』は現状のカードプールだけでも強力なムーヴが幾つも思い浮かぶ優秀なカードだと言えるだろう。能力の汎用性が高いため、第2弾「Infinity Evolved / インフィニティ・エボルヴ」に収録される他カードとのコンボも期待でき、今後のエルフデッキの中核になってくれるのではと筆者は注目している。
エルフ使いには堪らない1枚となっているので、ぜひ色んな使い方を模索してみてほしい。
