米マイクロソフトのゲーム部門は、2日朝から従業員に人員削減の通知を開始した。コスト抑制を目指す全社的な削減策の一環だ。

  事情に詳しい関係者が明らかにしたところによると、ストックホルムに拠点を置くキング部門は、従業員の10%にあたる約200人を削減する。キングは「キャンディークラッシュ」の開発元として知られる。またゼニマックスなど欧州の他拠点でも、人員削減が従業員に伝えられ始めているという。報道関係者に話す権限がないことを理由に同関係者は匿名を条件に語った。  

  米国の各オフィスでも2日中に削減規模が通知されるという。マイクロソフトのゲーム事業は2024年1月時点で約2万人の従業員が在籍していた。

  また、マイクロソフトは2日、今年に入り2度目となるレイオフを発表。対象は、各チームや地域、勤続年数などを問わず広範に及び、9000人が削減されるという。業務プロセスの簡素化や管理職層の圧縮を目指すと、同社広報担当者は説明した。5月に実施された人員削減の第1弾では、プロダクトやエンジニアリング部門を中心に6000人が対象となった。

  マイクロソフト・ゲーミングのフィル・スペンサー最高経営責任者(CEO)は、ブルームバーグ・ニュースが確認した従業員宛てのメールで、「ゲーミング部門が持続的に成功を収め、戦略的な成長分野に注力できるよう、事業の一部で業務を終了または縮小し、マイクロソフト全体の方針に従って管理職層を減らし、機動力と効率を高めていく」と述べた。

原題:Microsoft Begins Deep Job Cuts Across Xbox Division (2)

(抜粋)

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