サッカー=過密日程は「虐殺ゲーム」、仏選手会がFIFAを痛烈批判

フランスのプロサッカー選手会が、国際サッカー連盟のジャンニ・インファンティノ会長(中央)に対し、過密日程により選手の健康が危険にさらされているとして「虐殺ゲームをやめろ」と強い言葉で批判している。米フロリダ州マイアミガーデンズで29日撮影(2025年 ロイター)

[マイアミ 30日 ロイター] – フランスのプロサッカー選手会(UNFP)が、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長に対し、過密日程により選手の健康が危険にさらされているとして「虐殺ゲームをやめろ」という強い言葉で批判している。

FIFAは1カ月にわたって行われるクラブワールドカップ(W杯)を7月13日まで開催するが、欧州主要クラブでは通常この時期はオフシーズン。しかし、パリ・サンジェルマン(PSG、フランス)やインテル(イタリア)は5月31日の欧州チャンピオンズリーグ決勝からわずか数週間後に今大会に参加するなど、休養が十分に取れない過密日程を強いられている。

一部の仏クラブは8月中旬に始まるリーグ戦新シーズンに向けたトレーニングをすでに開始しており、来週から活動を再開するクラブもある。

UNFPは、クラブW杯が選手を肉体的、精神的に限界まで追い込んでいる典型的な例だと語気を強め、「この状況の不条理さは誰の目にも明らかだ。もちろん、インファンティノ会長と、その周りのイエスマンを除いて。象牙の塔に立つ会長はその日程がトップクラスの選手にどういう運命をもたらすのか全く関心を示していない」と非難した。

そして、シーズン間に最低3週間の完全休養を選手に保証する労働協約を無視し、主要選手たちの負傷や精神的疲労のリスクを増大させていると主張。「彼のクラブW杯は、この虐殺ゲームをやめるべきという緊急性を不条理なまでに証明している」と訴えた。

FIFAはロイターの取材に対し、現時点でこの件に関するコメントを控えている。

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