棋聖戦第三局棋譜解説 藤井聡太棋聖ー杉本和陽六段 ヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負第三局 主催:産経新聞社、日本将棋連盟

[音楽] はいあですよろしくお願いいたしますそれ では今回は規制戦第3局杉本6弾対藤井の 1局の寄付解説をさせていただきます先手 が杉本6弾後手が藤井で杉本6弾の先手 な飛車そして藤井が居飛車で対抗していき ましたえ34歩に55歩と暗いを取りまし て藤井は定番の74歩から68銀73銀の 早クり銀で対抗していきました次本6弾も 57銀から64銀66銀とこれまた定番の 銀対抗の形になりました以下52金右と 行きまして38玉14歩16歩42銀とし ていきますこれで33銀から44銀となれ ば藤井得意の2枚銀という先方になります ここで杉本6弾が46歩と最新の一手を 見せました33銀から44銀の場合はすぐ にこの46歩で対抗ができるとそういう形 となっていますそこで藤星は33銀型では なく73系と右系を跳ねていきましたここ で杉本6弾が48金と上がっていきました 中飛車島のトべ団もびっくりの1着となっ ておりました鈴木大輔区九区団によると これは常識の1着だそうですがえちょっと 飛べ手段ですら知らないという驚きの一着 でしたまこれで場合によっては47金から 56金でま中央に備える手を見せつつ5手 が穏やかに組んでくれば普通に王様を囲っ ていくとえそういった狙いの1着となって おります藤星はここで33角と上がって 穏やかに組みに行きましたえそこで杉本6 段も28玉と囲い直しまして22玉に1回 54歩と5筋の歩を切りに行きました そして同歩同車に次ほっくと34車があり ますので44歩でそれを受けまして59車 に43金と厚みを築いていきますここで 杉本6弾は親子5面となった48の金を 38に寄り直しましたまこれで48銀から 47銀36歩から37系と木村野にしよう というそういう構想です藤規制は32金と 上がりまして以下48銀53銀上がる47 銀54銀と5筋を徹底的に熱くしていき ました これに対して杉本6弾は36歩とつけまし て55歩に37系と跳ねていきますま形成 としてはやはり時のくいを抑えた藤士井が わずかにさせそうな中盤戦となっていき ましたえ64銀と54銀非常に手厚いです 37系に対して藤井は42角と引いていき ましたそして杉本6弾は58金と上がり ましてえここから普通に85歩も考えられ ましたが藤勢は長候の末72者と異表の 袖飛車にしていきました 杉本6弾は68角とあかじめ引いて的に8 号系や号系で角が当たるのを避けていき ます藤規制はそれでも6号系と跳ねていき ましたこれで銀がここにいるのでこの系は 手間の高飛び不の絵になることがないと いう仕掛けとなっております6号艇に対し て放っておくと次7号歩がありますので 杉本6弾は79車と受けていきましたで 藤井は52車と今度は中飛車にしていき ました場合によってはどこかで56歩同銀 55銀とぶつけるようなそんな構想も出て きますゴリに対して杉本6弾77系と左の 系をさきましたが同計なり同角に24角と 藤勢が45歩を見せて揺さぶっていきまし た 杉本6弾は49車と45歩を受けまして藤 規制も51車と将来の41銀の割打ちの筋 を消しますそして26歩に94歩と足を つきましたまこれも大きな手で将来的に 95角から84角の筋が消えましたで94 歩に対して杉本6弾も96歩と開しまして 藤規制も85歩とついていきますこの辺り は手待ち合戦の予想を停してまいりました え杉本6弾はここで68角と引いてま将来 的に45歩で角をぶつけるような狙い筋を 見せていきました あるいは79車から7歩という筋も見えて きますここで藤井何か手待ちするかなと 思っていたんですが刺された手はなんと 56の付け出しでしたこれで大決戦に入っ ていきますま形成としてはほとんど互角ま ちょっと局面ほぐれた分杉本6弾もやれ そうな展開となってきました56歩に対し て同銀と取りまして65銀左が藤井の狙い 筋でした 同銀右と取ってしまうと58下なりで金 取ろうということですねなので杉本6弾は 同銀すぐと取りまして同銀と進行します ここが本局で大きなポイントとなってまし たじっと57歩と受けるのがどうやら正着 だったようでね57歩であればほとんど 互角の中盤戦となっていました実践は杉本 6弾1発52歩を怪我しましたがえ強く 同車と取りましてこれで銀取りが残るので 41銀は打てないので55系と打つしか ありませんが56銀と強く踏み込んで わずかに藤井規制がさせそうな中盤戦に 入っていきます43系なり同金41銀が 杉本6弾の狙いでしたがこの41銀に 対する藤星の受けにプロキたちが驚愕の声 を上げておりましたまず7人者は普通の手 なんですがえそこで3人金と杉本6弾が 生産しに行った手に対してほとんど人が 同飛車を予想していましたが藤勢はなんと 12玉とかなり危なく見える橋に王様を 寄っていきますまこれに観客もプロの先生 も驚きの声をあげておりましたえ12局 読めば読むほど非常に素晴らしい手でえ これで藤井が有利になっているそんな展開 となりました12玉に対してパッと目に つくのが2号艇なんですがなんと2系に 対しては3号歩とついていきなり5手が 勝ち筋に入るそんな展開がありました35 歩に対して一例として15歩などとつけ ますと36歩14歩に35系と打って次の 27銀や37銀が厳しくえこれは強者でも あれば13強と打って5局積むんですが 相肉ありませんので例えば13歩なり同計 同計なり同額25系で5手局受けなしに なるんですがまその瞬間に27金と打って いって同金同計なり同玉35系でえ先に ギリギリ先手局が積むという恐るべき狙い が秘められておりましたま17玉716風 27銀というですね15玉724銀とこう いう恐るべき読み筋が含まれておりました まということで12玉に2号艇はどうも 35歩疲れてまずそうということで杉本6 弾は52歩とこの72の飛者の危きを止め ていきますがこの52歩に対して富士規制 は35歩とそれでも系統を攻めていきまし たえ3歩に対して45歩とついていれば まだ先手も戦えていたようですが実践は 57金と上がってしまったため36歩と 取り込んでえ突然藤井規制が優勢から小の 間ぐらいの局面となりましたソード以上に 厳しい着でえ36分に対して56金と杉本 6弾取っていくんですがここで平凡な37 下りではなく3号が突然の決め手となり ましたあっという間に藤井が小となります わずか5手前までは互角だったんですが あえてこの系を取らずに吸える3号形が 非常に厳しく突然不規制が小になりました ね3号拳に対して受けても1ていってと いうことで杉本6弾22銀と打って21銀 ならず13玉25系の詰メロをかけるん ですがここで藤士規制が打った27銀が華 な決め手でわずか84点杉本6弾の投領と なりましたまちょっと投領以降かなり 難しいのでじっくりと見ていきたいと思い ますまず27銀し同金と取りますと同形 なり同玉35系と打っていきましてこれで 36玉には27銀ですねで25玉に34金 打ちといきまして14玉に13太ってこれ で同銀なりに同角と取れば22銀が除去さ れて5手局の詰メロが解消されそして24 金の詰メロが残っているのでこれが詰メロ 逃れの詰メロで藤井規制の勝ちとなって ました25歩とついて24金を防いでもえ 33金よるとしましてえ仮に同金ならえ 同金で24金の詰メロが残ってで15銀と 打っても31角と引かれて13金の詰メロ が残ってしまいますんでえこれは藤井の 勝ちという形になっておりましたまという ことでえ積みはないんですが最後詰メロの 彼の詰めろ22の銀を抜きながら詰メロ 逃れの詰メロをかける手順がありますので えこれはダメということですねなので27 銀に対しては17局と頑張る手もありまし てこれが結構難しいんですがえこれに対し ては15角と歩の頭に出て例えば21銀 ならずには13玉25系に24玉という 逃げ道を用意するてこれがまず後手の勝ち 筋の1つ目えそしてもう1つがここから 33系と跳ねる手でこれも21銀にならず に13玉の時え2系に同形と取れるように した受けの決め手でこれも手が勝ちとなっ ておりました まちょっとこの27銀のところで投領した のは早すぎるように見えましたがえ17玉 に33系が見えてますよというこう杉本6 弾の意地を感じさせるようなトーズになっ ておりました えこの33系幻の33系からま先手が刺す とすれば同銀なりと取るんですがえ同金と 取りましてで同金同角で石としてそこで 25系打ちなとやっても今度は28銀打ち 同金同銀ならずえ同玉27金で簡単にやら れてしまうということですねということで 33系が絶妙でえま同金と取ってもえ同金 と取られて負けとま28銀打ちからの爪を かけられて負けとえそしてま同銀ならずと 取る手もありますがこの場合は同角と取り まして仮に同金なら1例として28銀打ち からえ同金同銀にならず同玉に37なり ですねで同玉に36歩で仮に同玉なら27 金に取ってこれも簡単なとなっておりまし たですねえということでいにしてもこの 27銀に対してえ同金とっても同計なり 同玉3号系からえ17玉には1号角 もしくは33系という妙所が隠されてまし てえ杉本6段全てを読み切って27銀で 投領となりました非常に美しい投領でま ちょっと急点直化だったので杉本6弾とし ては残念だったと思いますが藤井が持ち前 の終盤力を発揮して見事に規制6連覇単照 礼拝ストレート防衛そして22歳にして タイトルなんと通算30機史上最年勝で タイトル通算30期に到達するというえ 記念すべき1日となりました本当に強かっ たですねということで杉本6弾としては この57金が結果的に敗借弱になって しまいましたおそらく最後35系や銀が ちょっとエアポケットに入ってしまってい たでしょうかまあまりにも藤井規制の華麗 な決め方でしたえ35歩に対しては45歩 とつくのが講守で例えば36歩と取り込み ますと24角取りまして同歩に31角です ねこれが22角なりの爪ロで非常に厳しく 例えば37なりだと同金と取りましてこれ はむしろこれむしろ詰メロの受け方が 難しく先定有防となりますで3位角に対し てはまあ13銀と受けていくのが1番無難 な受けに見えますがこれも15歩が厳しく 仮に同歩と取ると44歩ですねこれで ちょっと受けが難しい状況になってしまい ますえ3角に対してはかなり色々な受けが あるんですが23玉とか交わすのも21金 と桂マを取りましてえ3号系を残してこれ も先定が有望な展開となっておりましたま ということでまいろんな変化があって何回 ではあるんですけど78手目35歩に対し ては本譜の57金ではなく45歩とついて いればこの68の角と24の角を交換して え31に打つような必殺の筋ができまして また49に車がいるのでま次44歩と 取り込む手がシンプルにとても厳しいとえ そういった展開でもし79手目45歩で あれば杉本6弾が有望でえもしかしたら第 4局もあり得たとそういう展開になって おりました4歩は57金だったのでえ銀を 見捨てて36歩が講手でで56金の時え 37歩なりとずに35系これが突然の 決め手となってしまいましたま 素晴らしかったですねまちなみに3号系に 18銀と粘ったらどうするのとご質問 いただいたんですがこの場合はまちょっと 銀あまりにもそ歩なので37で後手が大 優勢となります今同玉だと58銀と打ち まして48飛車には36歩ですねで同玉に 47銀打ちで同金には同計なりまどっちで もいいんですけど同形なりで仮に同車なら 35歩と打ちまして27玉に47銀なり ですねこういった形であっという間に受け なしに追い込むことが可能となっており ますまということで本当に形成が細かく2 点3点するギリギリの将棋ではありました が改めて藤士井の恐ろしい読みの量を見た ようなそんな曲となっておりました32金 に12玉がすごい手でま25系ならあっと いう間に35歩で規制が勝てそうな状況 だったんですがえその自然な2系ではなく 52歩った手が杉本6弾手でえギリギリの ところでバランスを保って5歩に対しては 71車と41の銀をいつでも取れる体制に しとけば藤井規制が少しさせていたよう ですがま3号歩とついたため結果的にえ4 歩とつけば次登録6弾にチャンスが訪れて いたえそういう状況でした本譜は45歩に 変えて57金と上がったのでえ36歩から 35系が決めて急の手となりまして27銀 まで9点直化の集となったということです ねということでここまでご視聴いただき まして本当にありがとうございました藤井 期生6連覇そしてタイトル通算30機獲得 本当におめでとうございますハブ団の99 機にもあっという間に追いつきそうな そんな勢いですねそれでは失礼いたします [音楽]

#1二玉

【10/31発売の新刊・切れ負けに役立つ実戦3手詰】

【アユム著の将棋本(無料サンプル有)】

上達用の将棋本まとめ

メンバーシップよろしくお願いします!
https://www.youtube.com/channel/UC8Wi0RcjvIy5z7V4Eypmzww/join
ジャンル別オススメ書籍ランキング(詰将棋、手筋、定跡、初心者向等)
https://ameblo.jp/shougiayumu/entry-12347496143.html
Twitter

お問い合わせ
ayumushougi@yahoo.co.jp

かたこさんLINEスタンプ(アユムのスタンプも!)
https://store.line.me/stickershop/author/20846/ja
たややん様ツイッター(動画で使わせて頂いている将棋ソフト「水匠」開発者)

やねうら王様ツイッター(将棋ソフト「やねうら王」公式アカウント)

トーナメント表作成ツール
https://terus.jp/knockoutdraw/v2/

23 Comments

  1. 初戦勝ってたら流れ違ったかもと思うんやけど、絶対王者に1勝するのが大変なんよね。またタイトル戦に挑戦してきて下さい。

  2. 82手目藤井棋聖3五桂でしたが
    自分なら絶対3七歩成で、桂を貰ってから次の手を考えますね!

  3. 予想通りというか予想以上にあっさりと終わってしまった印象
    予想を覆してこそ面白いタイトル戦になるだけに残念な結果
    杉本和陽六段にとって藤井棋聖の差し手は「ステルスミサイル」だったんじゃないかな?
    今後、藤井棋聖に教えられた将棋の怖さに屈して再起不能になるか
    それとも、強い棋士がいることを知って闘争心に火が付くか
    どうなるかな??

  4. 棋聖戦は3局とも、とても面白かったです。いつも、居飛車同士の対戦でついていけませんでした。杉本先生のおかげです。

  5. 藤井さん以外の棋士が情けなすぎ。今だれが挑戦してもタイトルを奪取する気がしない。
    タイトル通算99期の羽生さんでさえ何度も無冠になり、ライバルとしのぎを削っていた。
    ここまで独り勝ちだと将棋がつまらない。

  6. 藤井さん相手に中飛車。
    これ自体がだめ!と思わせる戦いだと残念だけど、そうでもない一戦?
    振り飛車対藤井さん。もっと見たいなぁ私な居飛車好きではあるのですが、振り飛車に対してどう指す?の参考にしたい。

  7. 最年少30期って、今後更新されることあるのか……?ってレベルにすごい記録ができちゃったなw

  8. 12金ヤバすぎ‼️勝又先生のポスト見てこっそり棋譜見たら凄いことになってて・・・あれで勝てるからこそこれだけタイトル取れるんでしょうね

  9. タイトル戦が軽く終わってしまった。異次元人との対戦みたいで本当にタイトル戦?

  10. 1五角はただ取りだけど詰み防ぐことができるのは知らなかった。普通は3三桂で詰めろ防ぐのが定跡ですよね(笑)

  11. 難し過ぎて、当然ですが私にはもうついて行けません。将棋って本当に難しいですね。数学より難しいのではないでしょうか?限られた時間で頭の中だけで公式がある訳でもなく正解手を探し続けるのですから。そして創造力も必要で単純に計算能力が高いだけでは駄目なわけで。解説がなければ本当に訳が分からない。解説して下さる棋士の方にも感謝です。

  12. だいたい藤井将棋に勝てそうな道って一本道だからなぁ・・・。その手以外は全部負けって言う。
    最年少タイトル30期どころか女流を考えなければ「30期」自体が5人めとかのはず・・・。
    22歳で届いちゃうのかぁ・・・。

  13. 12玉わけわからん……藤井7冠なんでこんな危ない順に踏み込めるの?
    すごい……
    いつもと違う将棋で杉本6段の挑戦は良かったと思います

  14. 杉本六段は大健闘だったと思うのですが、勝利の間に大きな崖があるということですね
    この経験を生かして強くなってくると思います。今後に期待したいです
    それにしても藤井聡太に勝つのはこれほどまで難しいのかと改めて思い知らされます
    アユムさん 長時間の配信・解説お疲れさまでした ありがとうございました

  15. 残念ながら一手ばったりの将棋だったのですね。

    う〜ん、せめて一局、一矢報いて欲しかったなぁ。

    いままで、藤井さんに挑んで跳ね返されたあと、急に負けが込んでしまう棋士が多かったので、杉本六段がそんなスランプに落ち込まないことを願います。

  16. こういう勝ち方されると読みの力の差を感じるだろうな。相手に絶望を与えて勝つのは、覇者の勝ち方。

Write A Comment