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2025年6月30日

 

スタンダード


《》禁止
《》禁止
《》禁止
《》禁止
《》禁止
《》禁止
《》禁止

パイオニア

モダン

レガシー

ヴィンテージ

パウパー

アルケミー


《》一時停止(再調整予定)

MTGアリーナにおけるBO1パイオニア

ヒストリック

タイムレス

ブロール

発効日:2025年6月30日

次回告知予定日:2025年11月24日

 制限カード、禁止カードのフォーマット別一覧はこちら。

 ゲーマーの皆さん、こんにちは!

 私はカルメン・クロンペアレンズ/Carmen Klomparens。マジックのプレイ・デザイン・チームに所属する上席ゲーム・デザイナーです。今回が2025年中期の禁止制限告知となります! 前回の禁止制限リストの更新はモダンやレガシーに注目したもので、パウパーにも大きな変化が訪れました。今回の告知では、スタンダードにスポットライトを当てます。スタンダードの禁止カード・リストに加わる枚数を鑑みて、早速ジェイディーン・クロンペアレンズ/Jadine Klomparensに道を譲り、変更の内容とその理由を詳しく語ってもらいましょう!

 なお今回の変更については、太平洋時間7月1日10時(日本時間26時)よりtwitch.tv/magicでの公式配信(英語)でも詳しくお伝えし、皆さんからのご質問にもお答えします。ご質問はマジック:ザ・ギャザリング公式Discordチャンネルまでお寄せください。

 特定のフォーマットへ飛びたい方は、以下のリンクをクリックしてください。



 
スタンダード

 (この項はジェイディーン・クロンペアレンズ/Jadine Klomparensよりお送りします。)


《》禁止
《》禁止
《》禁止
《》禁止
《》禁止
《》禁止
《》禁止

 スタンダードにとって、本日の告知は1年に一度の「早期ローテーション」と呼べるものです。この時期に私たちが目指すのは、来たるローテーションが可能な限り楽しいものになるよう舞台を整えることです。そのため、不健全なプレイ・パターンを生んだりデッキ構築の可能性を制限したりするほどに強力であることや、このフォーマットの楽しさを損なうことが証明されたカードには、早めのお別れを告げることになります。以下に、今回の禁止内容とその背景をお伝えします。そして3年ローテーションのスタンダードがこれらのカードから学んだ教訓についてもお話しします。

 本日、スタンダードにおいて7枚のカードを禁止することをお知らせします。7枚という数は「早期ローテーション」であることを踏まえても多く、前回スタンダードでカードが禁止されてから2年以上が経つことを考えるとなおさらです。では、どのような経緯でそれだけの禁止に至ったのでしょうか?

 前回の禁止制限告知はおよそ3か月前、『霊気走破』発売後のことでした。当時のスタンダードは楽しく健全に見えていました。メタゲームの最上位には赤主体のアグレッシブな「マウス」戦略や《》によるセルフバウンス・シナジーを駆使する「ピクシー」デッキ、ランプ戦略の「版図大主」デッキの3つが明確に存在していましたが、そのトップ3の下には勝機を狙うさまざまなデッキの海が広がっていたのです。

 スタンダードのメタゲームに劇的な影響を与えたのは、4月の『タルキール:龍嵐録』発売でした。《》という翼を得た「イゼット果敢」が、メタゲームの頂点へ躍り出たのです。「イゼット果敢」はスタンダードで行われた地域チャンピオンシップを制し、「プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』」においても40%を超える使用率を記録しました。


Ian Robb – 「イゼット果敢」

プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』 / スタンダード(2025年6月20~22日)[MO] [ARENA]


6 《》

2 《》

4 《》

4 《》

4 《》

1 《》
-土地(21)-

3 《》

4 《》

-クリーチャー(7)-
4 《》

2 《》

3 《》

4 《》

4 《》

1 《》

4 《》

4 《》

4 《》

2 《》
-呪文(32)-
2 《》

1 《》

1 《》

2 《》

2 《》

2 《》

2 《》

3 《》
-サイドボード(15)-


 「イゼット果敢」がスタンダードのメタゲームにネガティブな影響を与えていることは明白です。その使用率は近年のスタンダードを振り返っても類を見ない高さであり、このデッキがメタゲームを歪めている度合いも明らかです。すぐに挙げられる例として、「赤単」はメインデッキに採用する《》の枚数を大幅に変えて「イゼット果敢」の世界に対応しました。「イゼット果敢」に対して極めて有効なこのカードは、そのデッキが名を上げるまでほとんど見受けられないものでした。

  「イゼット果敢」から禁止を出すなら、《》が明確な候補に挙がるでしょう。《》はただ単純に、スタンダードでは強力すぎる1枚です。その力は他のどのカードをも上回り、またたく間にスタンダードのメタゲームの頂点に立ちました。《》はまた、スタンダードよりはるかに強力なモダンにも大きな影響を与えています。さらに、このカードは対処する側が有利になりにくい性質も持ちあわせています。対戦相手へアーティファクト対策の負担をかけながらも、すぐに破壊しても盤面への影響力を残していきます。カードとしての純粋な力と強靭さの組み合わせが《》をスタンダードで手のつけられない存在たらしめているのです。

 現時点では、スタンダード環境に《》の支配を確実に脅かす手段はありません。以上の理由とメタゲームの多様性のために、《》は禁止となります。

 今後のためにもはっきりさせておきますが、《》の禁止措置は時期に関わらず行われるであろうものです。「イゼット果敢」が直近のスタンダードのメタゲームに及ぼす影響力は、1年に一度のこの機会でなくとも禁止される基準を明白に満たしています。

 《》は、スタンダードの風景を一変させました。このカードが禁止された後のメタゲームに何が起こるのかを予測するのは非常に難しいですが、以前の環境に戻ることを私たちは懸念しています。次のスタンダードが多様性にあふれ探検の余地があるものとなるよう、加えて6枚のカードを禁止します。


Shaun Henry – 「アゾリウス全知」

プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』 / スタンダード(2025年6月20~22日)[MO] [ARENA]


3 《》

2 《》

1 《》

4 《》

4 《》

4 《》

4 《》

2 《》
-土地(24)-

2 《》

4 《》

2 《》

2 《》

-クリーチャー(10)-
4 《》

3 《》

1 《》

1 《》

4 《》

4 《》

2 《》

1 《》

2 《》

4 《》
-呪文(26)-
2 《》

1 《》

2 《》

1 《》

2 《》

1 《》

2 《》

2 《》

2 《》
-サイドボード(15)-


 「プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』」で2番目に多くの使用者を集めたデッキは、メタゲームの20%を占めた「アゾリウス全知」でした。「全知」デッキ自体はここしばらくメタゲームの一角にありましたが、その人気がメジャーになったのは《》や《》といった新戦力を得た『タルキール:龍嵐録』発売後のことでした。4マナという比較的軽いコストでクリーチャーでないものをリアニメイトできる《》は、常にこのようなデッキを生み出すポテンシャルを秘めていましたが、クリーチャーとして戦場に戻すため十分に対抗策を打てるものと私たちは期待していました。しかしながら、それが《》にも当てはまることは証明されませんでした。「アゾリウス全知」のようなコンボ・デッキがスタンダードに存在することは私たちも望むところです。しかしそのようなデッキが強力すぎる場合はそれを中心に環境が歪み、使用に耐えるデッキの数が減ってしまいます。現在の「全知」デッキが見せる力と安定性は過剰です。以上の理由から、《》は禁止となります。

 《》は、『エルドレインの森』の発売以来スタンダードにおける赤のアグレッシブなデッキの力になり続けてきました。歴代のコンバット・トリックの中でもひと際強力で、効率的な1枚です。私たちはコンバット・トリックがスタンダードで活躍できるようにする取り組みを続けてきましたが、《》は厚遇を受けすぎました。このカードは私たちが期待する以上にコンボスタイルのアグロ・デッキを実現させ、スタンダードの決着基準となるターン数が減る大きな原因となり、あまりに早い段階で強大なプレッシャーを与える存在になったのです。加えて、トランプルも付与するためブロックの有効性が下がり、アグレッシブなデッキに対する戦略としての防御的なクリーチャーの効力が大きく損なわれています。以上の理由と、スタンダードにおいては楽しくないプレイ・パターン削減のため、《》は禁止となります。


行弘 賢 – 「赤単アグロ」

プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』 / スタンダード(2025年6月20~22日)[MO] [ARENA]


16 《》

4 《》

2 《》
-土地(22)-

4 《》

4 《》

4 《》

3 《》

4 《》

4 《》

1 《》

4 《》

-クリーチャー(28)-
4 《》

1 《》

4 《》

1 《》
-呪文(10)-
2 《》

2 《》

1 《》

2 《》

3 《》

2 《》

3 《》
-サイドボード(15)-


 《》もまた、この1年にわたり赤のアグレッシブなデッキの強さを支える重要なピースであり続けてきました。《》から《》という動きは開幕から対戦相手にプレッシャーを与え、序盤の干渉手段を用意することをあらゆるデッキに要求します。加えて《》が死亡したときに誘発する能力は、さまざまな除去に対する抵抗力を赤のデッキにもたらします。この強さにより、スタンダードのデッキは1~2ターン目に干渉手段を持てるものや《》で一気に巻き返せるものへ偏っていったのです。私たちは、赤のアグレッシブな戦略がスタンダードの有力な選択肢の1つであることを望んでいます。しかしながら《》の爆発力と強靭さは過剰であることが証明されました。したがって、《》は禁止となります。

 私たちは《》か《》のどちらか片方だけ禁止することも検討しましたが、最終的には両方禁止が妥当との結論に至りました。この2枚はいずれも単体で強力なカードであり、片方でも残れば、アグレッシブな戦略が引き続き序盤の爆発力と一気にゲームを決められるダメージを保持したコンボスタイルのアグロ・デッキであり続ける可能性があります。スタンダードにおけるアグレッシブな戦略をコンボスタイルのアグロから遠ざけ、アグレッシブでないデッキが対応を迫られる負担を減らし、環境に耐え得るカードやデッキの数を増やせるよう、私たちは《》と《》の両方を禁止することにしたのです。


Edgar Magalhaes – 「版図大主」

プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』 / スタンダード(2025年6月20~22日)[MO] [ARENA]


1 《》

1 《》

4 《》

1 《》

4 《》

4 《》

4 《》

1 《》

2 《》

2 《》

2 《》
-土地(26)-

1 《》

4 《》

4 《》

4 《》

-クリーチャー(13)-
2 《》

1 《》

1 《》

4 《》

4 《》

2 《》

2 《》

1 《》

4 《》
-呪文(21)-
1 《》

2 《》

1 《》

1 《》

1 《》

3 《》

1 《》

1 《》

1 《》

2 《》

1 《》
-サイドボード(15)-


 《》は2023年よりモダンにおいて禁止されており、禁止リストとまったく縁がないわけではありません。現時点で、《》は遅めのデッキがカード・アドバンテージを得る手段として最高品質の評価を確固たるものにしています。このカードも《》と同じく、対処する側が有利になりにくい1枚です。対処してもほとんどの場合、コントローラー側がカード1枚分得をするでしょう。そのため《》を搭載したデッキは多くの戦略にとって対応が難しいものとなり、《》がメタゲーム上で流行すると、さまざまなデッキがまたたく間に淘汰されてしまうのです。また《》をどのように使うかというパズルはすでに何度も解かれており、今後のセットでコストを軽減するカードが増える可能性も鑑みると、探求の面白さよりも単調さの方がまさるものと予想されます。事実私たちも、まだ未発売のカードやメカニズムの開発中に同じ思いを経験しました。以上の理由から、《》は禁止となります。


Michael Zhao – 「オルゾフ・ピクシー」

プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』 / スタンダード(2025年6月20~22日)[MO] [ARENA]


4 《》

4 《》

4 《》

4 《》

2 《》

2 《》

4 《》
-土地(24)-

1 《》

3 《》

4 《》

3 《》

1 《》

4 《》

-クリーチャー(16)-
2 《》

1 《》

4 《》

1 《》

4 《》

4 《》

3 《》

1 《》
-呪文(20)-
1 《》

2 《》

3 《》

1 《》

1 《》

2 《》

2 《》

2 《》

1 《》
-サイドボード(15)-


 セルフバウンス戦略は、スタンダード環境の変遷に合わせて大きく形を変えながらも、核となる強力なパーツは保持してきました。その核となる部分に欠かせない1枚が《》であり、1マナの便利な小道具であるこのカードも1ゲーム中に繰り返し唱えることで強力な効果を発揮します。対戦相手に繰り返し手札を捨てさせるプレイ・パターンはセルフバウンス戦略が持つ要素の中でも特に楽しくないものであり、このデッキがひとたび動き出せば、巻き返すのが難しいほどゲームを萎縮させます。さらに《》はセルフバウンス系デッキに干渉手段とダメージを与える手段を両方もたらし、このデッキを撹乱的アグロたらしめています。セルフバウンス系デッキの特に面白くない要素を取り除くため、《》は禁止となります。

 《》は、さまざまなスタンダード・デッキに姿が見受けられます。大抵は《》とともに使われ、この2枚組でさまざまな形のデッキに居場所を確保しています。直近では「イゼット果敢」でもこのパッケージが活躍し、以前は青絡みのセルフバウンス系デッキでも重要な役割を果たしていました。ゲームプランの進行に支障をきたすことなくあらゆるパーマネントベースの戦略と相互作用を持つ《》がありふれたものになる環境は、楽しいものではなくなります。とりわけ《》と組み合わせたループは、あくまで《》が持つ力の一端ではありながらも、多くのマッチアップにおいてゲーム終盤に蓋をする脅威となり、ゲームの楽しさを損ないます。以上の理由から、《》は禁止となります。

 私たちがスタンダードを3年ローテーションに変更することを発表してから、2年と少しの歳月が経ちました。私たちは新しいセットを世に出すたびに、この新たなスタンダードへデザイン手法を適応させる方法を学んでいます。今回の禁止措置は、私たちが今後に活かすべき2つの重要な教訓を浮き彫りにするものでした。

 1つは、3年ローテーションとなりカード・プールが広がったスタンダードにおいては、1マナのカードの作成や1マナのカードとシナジーを形成するカードの作成に、より慎重を期す必要があることです。今回禁止されたカードのうち3枚は1マナのカードであり、《》は1マナのカードと一緒に使うことが求められるカードです。1マナのカードが環境を定義する可能性は、カード・プールが広がるにつれて増大します。スタンダードを3年ローテーションにすることが当初想定していたよりも大きな一歩であったことを、私たちは学んだのです。スタンダードは、1マナや2マナよりもコストの重いカードがゲームの主役となる展開の方が面白くなります。今後はそれを実現できるように歩みを進めていくつもりです。

 もう1つの教訓は、対処する側が有利になりにくいカードの評価を精査し、慎重になる必要があることです。3年ローテーションとなりカード・プールが広がったスタンダードではデッキのパワーレベルも上がっており、わずかなアドバンテージを雪だるま式に大きくしてゲームを終わらせることが容易になっています。《》や《》のように対処されてもリソースを残す強力なカードは、第一歩となるわずかなアドバンテージを確実に生み出すのです。プレイ・デザイン・チームは今後、そういったカードを識別し、相互作用を起こす条件を照らし合わせながら強さを評価するプロセスを組み込んでいく予定です。

 最後になりますが、次回のスタンダード・ローテーションが2027年初頭となる予定を鑑みて、その前に「早期ローテーション」の禁止改定の機会を2回設ける予定です。そのうち1回は、ローテーション直前の恒例のものとなり、およそ18か月後に行われる見込みです。もう1回は、ローテーションまでの中間地点となるおよそ9か月後を目安に行う予定です。現時点で日取りは未定であり、1~2か月前後する可能性があります。どの告知がスタンダードに注目したものになるかは明示するつもりです。



 
パイオニア

 (この項はアリヤ・カラムチャンダリ/Arya Karamchandaniよりお送りします。)

 前回の禁止制限告知後のパイオニアの状況についても、私たちは満足しています。このフォーマットは健全で多様性にあふれています。新たなカードにも注目が集まっており、《》が「イゼット・フェニックス」に加わったほか、《》が《》に採用される姿も見受けられます。いずれの変化もデッキの勝率や使用率に問題を起こすほどではなく、現時点ではパイオニアに変更はありません。



 
モダン

 (この項はカルメン・クロンペアレンズ/Carmen Klomparensよりお送りします。)

 以前お伝えした通り、現在モダンで行われる地域チャンピオンシップ予選のシーズン中であるため、今回の告知では変更を行わない予定でした。とはいえ、このフォーマットの現状を私たちがどう見ているのかを皆さんにお伝えしておきたいと思います。

 この6か月の間に、モダンは大きな変動を経験してきました。12月にはいくつかのカードの禁止と禁止解除が行われ、《》が禁止されたのも数か月前のことです。それ以来、「ボロス・エネルギー」が最有力であると考えられる以外には、環境がどう動くかは不確かでした。


Joe Leo – 「ボロス・エネルギー」 モダン[MO] [ARENA]


3 《》

3 《》

2 《》

3 《》

1 《》

4 《》

2 《》

4 《》

1 《》
-土地(23)-

4 《》

3 《》

4 《》

4 《》

4 《》

4 《》

2 《》

-クリーチャー(25)-
4 《》

1 《》

3 《》

2 《》

2 《》
-呪文(12)-
1 《》

2 《》

4 《》

1 《》

3 《》

2 《》

1 《》

1 《》
-サイドボード(15)-


 「ボロス・エネルギー」が最有力であるという点は、ある程度真実であると言える状況がこの数か月続いています。現在進行中の地域チャンピオンシップ予選シーズンにおいてもこのデッキを組み上げたプレイヤーが活躍している様子が見受けられ、最も使用者を集めるデッキであり続けています。とはいえ、勝率やメタゲーム上のシェアは時間が経つにつれて着実に下がってきています。『タルキール:龍嵐録』で登場した《》や『霊気走破』の《》は既存のデッキを押しのけ、《》とその仲間たちを前にしてもなお繁栄の道を進んでいます。特に《》は以前の「オルゾフ・ ブリンク」デッキをさらに発展させ、青をタッチして《》やサイドボード用ツールを搭載した形へ導いています。


Raja Sulaiman – 「エスパー・ブリンク」 モダン[MO] [ARENA]


1 《》

3 《》

1 《》

1 《》

1 《》

1 《》

4 《》

1 《》

2 《》

2 《》

4 《》
-土地(21)-

2 《》

3 《》

3 《》

3 《》

4 《》

2 《》

4 《》

4 《》

-クリーチャー(25)-
3 《》

2 《》

4 《》

1 《》

1 《》

1 《》

2 《》
-呪文(14)-
2 《》

1 《》

4 《》

2 《》

1 《》

2 《》

1 《》

2 《》
-サイドボード(15)-


 新たなカードが既存のアーキタイプへ新たなツールをもたらすだけでなく、プレイヤーの皆さんが現環境を探検し適応する姿も見受けられます。アメリカ・インディアナ州インディアナポリスで開催された「マジック・スポットライト:Secret Lair」では、ハンター・オヴィントン/Hunter Ovington選手が「グルール繁殖鱗」デッキで優勝を果たしました。優勝トロフィーを掲げた彼は、Secret Lair担当チームとともにSecret Lairドロップを作成する機会を手にしたのです。


Hunter Ovington – 「グルール繁殖鱗」

マジック・スポットライト:Secret Lair / モダン[MO] [ARENA]


2 《》

1 《》

4 《》

2 《》

3 《》

4 《》

2 《》

4 《》
-土地(22)-

4 《》

4 《》

4 《》

4 《》

1 《》

2 《》

-クリーチャー(19)-
4 《》

1 《》

4 《》

4 《》

4 《》

1 《》

1 《》
-呪文(19)-
1 《》

1 《》

2 《》

1 《》

1 《》

2 《》

3 《》

1 《》

3 《》
-サイドボード(15)-


 新たなカードが頭角を現し、新たなデッキが登場し、一番人気のアーキタイプのメタゲーム占有率が20%を切っている現状は、モダンをプレイするのに最高のときであると言えるでしょう。



 
レガシー

 (この項はカルメン・クロンペアレンズ/Carmen Klomparensよりお送りします。)

 前回レガシーにて行動を起こしてから、数か月が経過しました。3月の時点では、実質的にコンボか「プリズン」、あるいはエルドラージをプレイする以外にレガシーで戦う道はありませんでした。そこで私たちは《》が生み出すネガティブなプレイ・パターンを取り除き、「ディミーア・リアニメイト」の力を一段階下げるという明確な意図をもって行動を起こしました。これまでのところ、その結果は良い方向に働いています。《》が禁止されて以来、「エルドラージ」デッキは多かれ少なかれメタゲームから姿を消し、《》を用いるアーティファクト・コンボが最も人気を集める無色デッキとなっています。一方「ディミーア・リアニメイト」はレガシーで最も使用されるデッキであり続けていますが、勝率は下がっており、メタゲーム上のシェアも縮小しています。この変遷は、多くの点で私たちの意図した動きを辿っています。

 究極的には、エターナル・フォーマットは時間をかけてデッキに必要なカードを集め、それを長く使えるという感覚が求められる場所です。Magic Online上で直近に行われた「Legacy Showcase」では、実にさまざまなデッキがトップ8に出揃い、1つだけ進出した「ディミーア・リアニメイト」も準々決勝で敗退しました。レガシー・プレイヤーの皆さんはきっと、《》と《》を一緒に使わなくても成功できる道はあると感じていることでしょう。「ディミーア・リアニメイト」の使用率が高いままなのは、これがベスト・デッキだからなのか、それともレガシーが同じカードを何年も使えるという約束を果たしているからなのか、その理由を解き明かすのは難しいところです。

 現在のレガシーで賛否を呼んでいるのは、「Oops! All Spells」デッキの存在でしょう。


SANPOP – 「Oops! All Spells」 レガシー[MO] [ARENA]


4 《》

4 《》

4 《》

3 《》

2 《》

4 《》

1 《》

4 《》
-クリーチャー(26)-
4 《》

1 《》

3 《》

2 《》

4 《》

1 《》

1 《》

4 《》

4 《》

1 《》

4 《》

1 《》

4 《》
-呪文(34)-
4 《》

4 《》

4 《》

3 《》
-サイドボード(15)-


 「Oops! All Spells」は、さまざまなテクニックと複雑なルールの相互作用の上に成り立つデッキです。第1面が土地であるカードを一切使用せず、その代わりに得られるものを最大限に活用することがデッキ名の由来になっています。このデッキはまず《》や《》でデッキをすべて切削し、《》や《》を戦場に戻し、それらを《》のフラッシュバック・コストにあてて《》を戦場に戻して勝利します。サイドボーディング後は《》を用いることで墓地対策をかわし、40~50枚のカードを一気に公開して対戦相手を仕留めます。このデッキは進化が進むにつれて、《》や《》のようなカードで干渉手段に対する抵抗力を高めています。

 そんな「Oops! All Spells」に大きなフラストレーションを抱え、マジックのゲームをプレイしているのではなくマジックのゲームエンジンを悪用していると評するプレイヤーもいれば、マジックのゲームエンジンの魅力を体現したデッキだと評するプレイヤーもいます。このデッキは数々の「許されざる」ことを実現する一方で、マジックのルールやカードに関する深い知識を持っていることに報いるデッキです。そのため私たちは、これが環境にとって良い影響を与えるのか、悪い影響を与えるのかを判断する難しい立場にあるのです。

 他のアーキタイプと異なり、このデッキの存在は替えが効かないカードに依存しており、私たちが手を出すと完全に消し去ってしまうリスクがあります。現在のところこのデッキの使用率は受け入れられる範囲内であり、勝率も許容範囲内に収まっているため、変更を加えることには消極的です。このデッキと対戦することにネガティブな反応を強く示すプレイヤーがいることや適応の難しさから、私たちが行動を起こす基準が他のデッキよりも低くなっていることは間違いありません。しかしながら現時点では、このようなユニークなデッキがマジックに居場所を持っていることを私たちは嬉しく思っています。



 
ヴィンテージ

 (この項はカルメン・クロンペアレンズ/Carmen Klomparensよりお送りします。)

 前回の禁止制限告知の際に、私たちはパワーレベルを理由に《》を禁止する可能性について熱心に議論しました。この猫・ナイトメアを採用し《》をエンジンに据えたアーティファクト・デッキがとりわけ人気を集めるようになったことで、他のデッキは的を絞って狙うようになり、一定の成功を収めています。《》を採用した「白単イニシアチブ」がここ数か月に良好な結果を出しており、《》を用いるデッキは《》を採用して、軽量パーマネントで盤面を埋めようとするデッキの動きを遅らせる方向へ軸を移しています。

 ヴィンテージ・プレイヤーの皆さんは今、《》がオーナーに課すデッキ構築制限やこのカードを使う場合のデッキ構成を逆手に取る手段を模索しているように感じられます。先日の「MagicCon: Las Vegas」でプレビューされた、『久遠の終端』で登場する極めて強力な3マナのパーマネントの存在も見逃せないでしょう。


 



 
パウパー

 (この項はガヴィン・ヴァーヘイ/Gavin Verheyよりお送りします。)

 私たち「パウパー・フォーマット委員会(PFP)」は、前回の変更以来このフォーマットを注視してきた。全体的に、前回の禁止措置が環境にポジティブに働いていると私たちは感じており、《》を取り除いたことでこのエンジンの普及率に影響が出たことに満足している。パウパー全体の健全さは素晴らしく、さまざまなアーキタイプを楽しめる状況だ。《》の試験的な禁止解除もうまくいっており、このまま残すことに不安はない。《》の禁止解除はもう試験的でないと考えてもらって構わないだろう。

 一方で《》については多くの議論が起きており、実に興味深い状況だ。Magic Onlineのデータを見てみると、「ハイタイド」デッキの勝率は特筆するほどではなく、50%ほどに収まっている(補足すると、現在使用者数の多いアーキタイプの中で勝率トップは「フェアリー」で、55%に届かないくらいだ)。マッチアップによっては、あらゆるフォーマットで見ても私が見た中で最も低い勝率を記録している場合もある。例えばさっき名前が挙がった「フェアリー」デッキに対するマッチ勝率は10%を記録しており、「ラクドス・バーン」デッキに対しても勝率は30%を切っている。明確に不利なデッキが複数あるフォーマットに身を置き、その環境で半分程度しか勝てないというのは、再び禁止となる理由にはならないだろう。

 しかしながら、《》を用いるプレイ・パターンは解決されるのに多くの時間を要し、それが懸念の種になっている。コミュニティからもそういった声が多く聞こえている。対戦相手がコンボを決める間に座って待っていることや、1人のプレイヤーがコンボを続けているためイベントが長引く原因になることは、楽しいものじゃないだろう。これは、他のフォーマットでも見受けられた問題を思い起こさせる。例えば《》や《》を用いるモダンにおけるコンボも、同様の問題を抱えていた。

 もちろん、決まるか不確定なコンボにターンを割くパウパーのデッキは「ハイタイド」だけじゃない――例えば「サイクリング・ストーム」がそうだ。歴史的に見て、そういったデッキの使用率は問題となるほど高くはならない。ちなみに、使用率がかなり低いためサンプルの数が少ないデータにはなるものの、「サイクリング・ストーム」の勝率は51%ほどと 「ハイタイド」デッキを上回っている! 「ハイタイド」の場合はこの「時間がかかる」という問題が持ち上がるほど使用率は高いのだが、単に目新しさで使用している割合がどれぐらいなのかを判断するのが難しい。

 《》をめぐる環境や見解は進化を続けているため、私たちは確信を得るためにもう少し時間を置きたい。ここで《》を再び禁止するということになれば、このカードは永久に禁止されるだろう。だからもう少し時間をかけて観察して、確実に判断したいんだ。加えて、7月4日にはイタリアで大型イベント「Paupergeddon」が開催される。イベントが近いこのタイミングで変更を行うのは好ましいことじゃないし、大型イベントの結果を見て《》の処遇を決める参考にしたい。過去にも「Paupergeddon」がデッキの人気に大きな影響を与えるのを見てきたから、ここでの「ハイタイド」の活躍次第でパウパーにおけるこのデッキの立ち位置に大きな影響が出るだろう。

 そういうわけで、私たちは《》の試験的な禁止解除を延長する。

 最後に、この記事のどこかに次回の禁止制限告知が11月24日に予定されていることが書かれているかもしれない。だが私たちPFPとしては、《》のゆくえをみんなに伝えることに限ってはそこまで待つのは適切でないと考えている。データを集め環境を観察するのにもう少し時間が必要だけれど、11月まではかからないだろう。私たちがこのカードを問題だと判断したら、速やかに踏み込み取り除きたいと思っている。ヨーロッパ開催の「エターナル・ウィークエンド」でもパウパーのイベントがたくさんあるから、そこに近いタイミングで変更するのも避けたいところだ。

 そのため、数か月以内(おそらく8月)に再びみんなにお話しする機会を設け、評決を下すことになると思う。そのときに禁止措置を行う場合は、パウパーのみの告知となるだろう。いずれにしても、そのときにまたフォーマットの様子をしっかり語ることにしよう。現在のところ、パウパーには他に禁止や禁止解除は必要ないと私たちは見ているよ。

 いつもこのフォーマットで遊んで、フィードバックを送ってくれてありがとう。私たちはこれから数週間、パウパーに(特に《》に)目を向け続けていくよ。

 (以下、MTGアリーナ限定フォーマットの項はデイヴ・フィンセス/Dave Finsethよりお送りします。)



 
アルケミー

 『タルキール:龍嵐録』のリリース以来、《》はアルケミーのイゼット系デッキで想定以上の活躍を見せています。盤面に多くのバリューを生み出し、クリーチャーにトランプルを付与する能力の組み合わせは、この軽量アーティファクトの勝利の方程式であることが証明されました。私たちはこのカードの再調整を計画していますが、実装までにはもう少し時間が必要です。それまでの間、《》をアルケミーにおいて一時停止とし、新たな戦略が活躍する余地を空けたいと思います。再調整版は今後のアップデートにて実装予定です。それにともない、このカードは一時停止リストから除外されます。

 5月の再調整では、私たちの期待通りにメタゲームが是正されました。《》の姿はまだ見受けられますが、白マナを扱えるあらゆるデッキが採用する状態ではなくなっています。《》のマナ・コストが増えて以来、「合唱強奪」デッキもかつてほどの支配力は失いましたが、まだ戦えるデッキであり続けています。

 また前回の更新の後に、『アルケミー:タルキール』が加わりました。このセットのカードが競技シーンのメタゲームを変え、スタンダードでも核となっているパッケージが拡張されていることに、私たちは満足しています。中でも「応召トークン」デッキは《》や《》によってさらなる後押しを受けており、マルドゥ系デッキが輝く余地を広げています。



 
MTGアリーナにおけるBO1パイオニア

 MTGアリーナのBO1フォーマットにおいては、《》が常に問題を起こしてきました。積極的にマリガンを行い、2ターン目に《》を唱えて自身の呪文を打ち消し、強大なものを繰り出すというデッキが猛威を振るうのです。《》はヒストリックで禁止され、タイムレスでも制限カードの1つになり、エクスプローラーでも禁止されました。しかしエクスプローラーをパイオニアに変更するに際し、私たちは禁止カード・リストもパイオニア準拠のものにしました。

 MTGアリーナのパイオニアで禁止解除された《》は、すぐにまた問題を起こすようになりました。勝率は手がつけられないほどではないものの、このカードはプレイヤー同士のやりとりがほとんどない一方的なゲーム展開を生みます。このデッキのゲームは3分の2が3ターン以内に決着し、他のデッキに比べて格段に多くマリガンを行います。これらの要素によりMTGアリーナでは楽しさが損なわれるため、BO1のパイオニアにおいて《》は禁止となります。

 これはBO1特有の問題です。BO3では《》のゲームプランを妨害したり対応したりする手段をサイドボードに用意できるでしょう。



 
ヒストリック

 『モダンホライゾン3』のリリースやボーナスシートでのカード追加を受けて、ヒストリックはここ数年にわたりパワーレベルが大きく動いています。私たちがヒストリックに期待するのは、どんなデッキでも戦えるデッキ・ビルダーの楽園です。私たちは、1つの戦略が環境を圧倒してしまわないように気をつけてこのフォーマットを調整してきました。例えば「白赤エネルギー」の速度を落とすことで、ヒストリックのパワーレベルに合わせることに成功しています。またマナ・コストを支払わない呪文や土地破壊にも制限をかけ、プレイヤーがカードをプレイする時間やリソースを確保できるようにしています。

 ヒストリックでは、少し前からクリーチャー・コンボやエンチャント戦略が環境に居座り支配していることに、私たちは気づきました。そこでコントロール戦略を使うプレイヤーにも、アグロやミッドレンジのテンポに対応する手段や阻害する手段を持たせたいと考えています。クリーチャーベースのデッキのパワーレベルが上昇している中で、コントロールは少し遅れを取っているのです。以上の理由から、私たちは《》をヒストリックで禁止解除するときが来たと確信しています。コントロールが持つツールとして一級品のこのカードは、クリーチャーが戦場を埋め尽くす速度を遅らせ、環境を公平に保ちアーキタイプ間のバランスを取るのにうってつけの1枚でしょう。これまでと同様に、私たちは今後の環境の変化を観察して期待した通りの結果を得られているか確認し、さらなる変更が必要かどうかを見定めていきます。



 
タイムレス

 タイムレスのメタゲームは依然として、最上位のデッキがわずかに変動しながらも上位のデッキによる監視の目が行き届いています。「《》コンボ」が台頭して以来、他のデッキは手札破壊の手段や打ち消し呪文をメインデッキに増やし、序盤の決着を遅らせています。「マルドゥ・エネルギー」や「シフト&テル」、「《》テンポ」はいずれも、他では味わえない最高出力のマジックを楽しめます。

 タイムレスは不変のフォーマットとして設計されているため、禁止や制限による変更はめったに起こらないものと見込んでいます。このフォーマットは今後も、「アンソロジー」セットのリリースによってMTGアリーナにやってくる再録カードやスペシャルゲスト・カードの追加により進化を続けるものと予想しています。



 
ブロール

 『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』のリリースにより100体以上の統率者が新たに加わり、ブロールの人気は高まり続けています。MTGアリーナでは初めてとなる「共闘」メカニズムも実装されました。私たちのマッチメイキング・システムにおいては、共闘能力も考慮されます。今後も統率者ごとに活躍の度合いに応じてマッチングの調整を行っていきます。

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