MSI MAG 321UP QD-OLED
有機ELパネルを採用したゲーミングモニターは、応答の高速さや発色の良さからゲームに向いた特性を備えていると言われている。そうしたこともあり、各メーカー上位モデルに有機ELパネルを採用したゲーミングモニターが増えつつある。
筆者は普段IPSパネルのゲーミングモニターを使用しており、有機ELパネルのゲーミングモニターが初見で違いが分かるほどの性能を備えているか気になってはいる。そこで、今回はMSIの31.5インチ/4K解像度の量子ドット+有機ELゲーミングモニター「MAG 321UP QD-OLED」を使用してみて、実際にゲームでの使い勝手やパネルの発色など、どれほどの差があるのか確認してみた。
有機ELパネルを長く使うための機能も充実MSIの最新保護機能「MSI OLED Care 2.0」を搭載、3年保証も付与
有機ELで懸念される画面の焼付きへの対策として、MSI独自の焼付き防止機能「MSI OLED Care 2.0」等の最新保護機能を搭載している点も特徴となっている。
ピクセルシフトや定期的に自動実行されるメンテナンスなどの定番機能のほか、ロゴやタスクバーなどを検知して焼き付きを防ぐ機能や、静止画を検出して焼き付きを防止する機能なども備えている。
「MSI OLED Care 2.0」は、様々な焼き付きを防止機能を搭載
また、電子機器は発熱が大きいほど寿命も短くなるが、本機はQD-OLEDパネルの背面に放熱用のグラフェンフィルムを備え、専用のヒートシンクで熱が一ヵ所に溜まることが無いよう設計されている。こうした構造を採用することで、ファンレスの製品ではあるが、しっかりと熱対策が施されたモデルとなっている。
こうした保護機能などの効果を裏付けるように、MSIのほかのゲーミングモニターと同じく3年間の製品保証期間が付与されている。最新の保護機能や長めの保証期間は、製品を長く大切に使いたいユーザーにはポイントになるだろう。
グラフェンフィルムを放熱の為に採用し、ファンレス設計でもしっかりと冷却性能を高めている
製品の保証期間は3年間応答速度0.03msの速さはゲームを有利に視点を大きく動かした際の視認性の高さもゲーム向き
ここからは実際に使用した際のインプレッションを紹介するが、まずはゲーム性能から見て行こう。
本機の応答速度は0.03ms(GTG)とゲーミングモニターの中でも優れた数値になっており、リフレッシュレートも最大165Hzと十分な性能を持っている。今回はFPSの「VALORANT」で使用感を確認してみたが、応答速度の速さは普段使用している液晶パネルのゲーミングモニターよりも優位に感じた。
165Hz/応答速度0.03msのスペックはゲーム向き
ブレの少ない表示性能もウリとされている
VALORANTを使用して実際にゲーム性能がどれほどなのか試してみた
VALORANTのような対面した敵を即座に撃ち抜く競技性の高いゲームでは、応答速度の性能は特に重要だ。画面を見てどれだけ早く反応できるかが勝敗に繋がるため、画面表示が速ければ速いほど有利といえる。近年の液晶パネルのゲーミングモニターもかなり高性能になっているので、別物レベルの劇的な性能差があるわけではないが、咄嗟の撃ち合いになった際などには、0.03ms(GTG)の応答速度が有利に働いていると感じる程度の差はあった。
有機ELモニターが登場したばかりの頃は、画面の焼付き防止機能などの処理が挟まる関係で表示にウェイトが入ってしまい、本来の応答速度が活かせない問題を抱えていたこともあった。しかし、現在のモデルであれば技術的な改良も進み、プレイしていて遅延を感じるような場面は一切なかった。こうした部分も個人的には好印象に感じた。
また、応答速度の速さとリフレッシュレートの高さは、視点を大きく動かした際の視認性にも影響が大きい。例えば、部屋に飛び込んで内部をぐるっと見渡しながら敵を追うといった場合、応答速度やリフレッシュレートの性能が低い場合、何が表示されているのか見づらくなる。高性能なゲーミングモニターは画面が大きく動いていても敵を視認しやすく、有利な状況を得やすくなる。
0.03ms(GTG)の応答速度は咄嗟の撃ち合いをとなった際に素早く対応することを手助けしてくれる
応答速度が高速かつ高リフレッシュレート対応のモニターは、視点を大きく動かしても視認性が高い
慣れで対応できる人もいるが、FPSをプレイするには31.5インチは大きすぎるという人もいると思われるので、その点は購入前の確認をオススメしたい。競技向けのゲームでは視野に画面全体を収めやすい24インチ前後のモデルが好まれ、大会の公式モニターが24インチクラスということも多い。画面が大きすぎると感じる人は、サイズが小さいモデルや、画面の表示サイズを24インチや27インチ相当に限定して使用できる上位モデルがあるので、そうしたものを選ぶとよいだろう。
AIビジョンにより映像の明暗表現をより鮮明に楽しめる
カクつきやティアリングを抑えるAMD FreeSync Premium Proに対応
ゲーミング関連の機能は家庭用ゲーム機での利用にももちろん対応
本機はパネル性能が高いだけでなく、ゲームを快適に楽しむための機能も複数搭載されている。明暗表現をより鮮明にするAIビジョンや、カクつきやティアリングを抑えるAMD FreeSync Premium Proに対応。家庭用ゲーム機の120Hz駆動やVRR、HDRにも対応しているので、ぜひ活用してもらいたい。
初めての有機ELゲーミングモニターとしておすすめ鮮やかな色合いかつ大画面でゲームを楽しみたい人には特に相性良し
MAG 321UP QD-OLEDは、有機ELパネルの良さとゲーム向けに必要な機能がシンプルにまとめられたモデルだ。ゲーム性能も表示性能も高いモデルなので、大画面ゲーミングモニターの入門機として良い選択肢になるだろう。
リフレッシュレート165Hz/応答速度0.03msの性能はがっつりゲームを楽しむ人にも向いており、31.5インチのサイズは画面とちょっと距離をとりゆったり遊びたい人にも向いている。色域のカバー率の高さやキャリブレーション済みとなっている点は、コンテンツを楽しむだけでなくクリエイター用途に使用したい人にも嬉しい部分になるだろう。
実販売価格は159,800円とエントリークラスの価格帯ではないが、過不足無いゲーム性能を備え、有機ELパネルのメリットもしっかり感じられるモデルを探している人にはぜひチェックしていただきたい。
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