ブラジル発のNetflixオリジナルドラマ「3%」(2016〜)は、豊かな島と、貧困の大陸のふたつに分かれた世界で繰り広げられる社会派スリラー作品だ。
本作の舞台となるパラレルワールドでは、20歳になると、貧困の大陸から豊かな島へと移住できる「ザ・プロセス」と呼ばれる試練を受けることができる。まさに一生に一度のチャンスなのだが、身体的・精神的にも極限に追い込まれる数々の無理難題をクリアしなければならない。その成功率はなんと3%だが、「イカゲーム」と同じく、参加者は皆、自らの意思で「ザ・プロセス」に参加する。役柄の設定や社会的立ち場の描写を通じて、現代社会の貧富の差を浮き彫りにする。
7.『サークル』(2015)
映画『サークル』(2015)Netflixで配信中。
SF要素も含むサイコホラー作品『サークル』(2015)(エマ・ワトソンとトム・ハンクス主演の『ザ・サークル』(2017)とお間違いなく!)は、50人の見知らぬグループが暗い部屋で目を覚ますところから始まる。
それぞれの人に赤いライトで居場所が指定され、そこから動くことも逃げることも許されない。そして2分ごとに照明は消え、1人ずつ殺されていく。プレイヤーには投票権があり、次の暗転時に誰が殺されるかは投票によって決められる。これが最後のひとりとなるまで続いていく……。
単純な流れとはいえ、極限状態の人間バトルの中でモラルや理想がぶつかり合い、1時間半の物語は緊張感に満ちている。彼らがその部屋に連れてこられたいきさつも、ストーリーを追うにつれて次第に明かされていく。
8.『ハンガー・ゲーム』シリーズ
『ハンガー・ゲーム』シリーズは、Netflix、Amazonプライム、U-NEXTで配信中。Photo: Murray Close/Lionsgate/Courtesy of Everett Collection