体感できるほどの高速化です

Image:Rokas Tenys/Shutterstock.com

PCゲームプラットフォームのSteamが、ついにAppleシリコン搭載Macにネイティブ対応したことが発表された。現在Valveはベータ版アップデートとして配信しており、今すぐ試すことができる。

これまでSteamはAppleシリコン搭載のMacでRosetta 2を使って動作しており、パフォーマンスの低下や動作のもたつきを招いていた。つまり従来のIntel Mac向けコードをAppleシリコン向けに変換していたため、その分だけ余計な負荷がかかっていたのだ。

しかし今回のベータ版で、Steam for Macは完全に最適化されたユニバーサルアプリ(1つのアプリにIntel版とAppleシリコン版、両方のバイナリを含む)となった。

これによるメリットは次の通りである。

起動時間が大幅に短縮

スクロールやナビゲーションがよりスムーズに

ストアやコミュニティページの表示も高速化

Chromium Embedded FrameworkがIntel専用からApple Silicon対応に変更され、パフォーマンスのボトルネックが解消

その違いは、使えばすぐに実感できるだろう。ライブラリの読み込みやタブの切り替えなども、はるかにスムーズになっている。

ベータ版を有効にする方法は次の通りである。

Steamアプリを開く

メニューバーから「Steam > 設定 > インターフェース」を選択

「Beta Participation」セクションで「Steam Beta Update」を選ぶ

Steamを再起動し、約230MBのアップデートをダウンロード

アクティビティモニタの種類タブで「Apple」と表示されていればネイティブ版が動作中

このアップデートは、AppleがmacOS 26がIntel Macをサポートする最後となり、Rosetta 2を段階的に廃止していくと発表した直後に行われたものだ。今後もメンテナンスされていない古いゲームをサポートするため一部は残すというが、Steamのようなゲームランチャーへの影響は不明である。

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