「みんなのGOLF WORLD」キービジュアル
バンダイナムコエンターテインメントは、9月4日(STEAM版 9月5日)に発売を予定しているプレイステーション 5/Nintendo Switch/PC(STEAM)用3Dゴルフゲーム「みんなのGOLF WORLD」のメディア向け体験会をバンダイナムコ未来研究所にて実施した。
会場では開発中のバージョンを使用し、「ひとりでGOLF」モードの「チャレンジモード」や「みんなでGOLF」モードの「ストローク」や「マッチプレイ」が体験できた。
「みんなのGOLF」シリーズは1997年から続く3Dゴルフゲーム。これまでのシリーズはプレイステーションシリーズ向けにソニー・インタラクティブエンタテインメントが発売していたが、本作はバンダイナムコエンターテインメントが発売する。
シリーズ10作目のプレイステーション 4向け「New みんなのGOLF」が2017年発売、11作目となるPSVR向け「みんなのGOLF VR」が2019年発売で、12作目となる本作は6年振りの新作リリースとなった。加えてプレイステーションシリーズ以外のプラットフォームでの発売も本作が初となり、対応プラットフォームはPS5/Switch/STEAMでプレイが可能だ。ただし、クロスプレイには非対応となる。
今回は「みんなのGOLF WORLD」にて新たに追加になった操作スタイルなど、ゲームプレイ時の体感などを中心にプレイした感触についてレポートしていきたい。なお、本文中の操作説明はプレイステーション 5での体験に基づくものとなっている。
【「みんなのGOLF WORLD」TVCM ゲーム画面篇】
1994年にプレイステーションが発売されてから3年後のタイトルだが、当時の人気は凄まじく、ゴルフゲームにさほど興味のなかった筆者ですら1本所有していたほどだ。写真は筆者所有の初代「みんなのGOLF」
メニュー画面。1人で遊べる「ひとりでGOLF」と1~4人で遊べる多人数モード「みんなでGOLF」モードのほか、オンラインプレイの「オンラインでGOLF」やチュートリアルの「GOLFレッスン」、ゲーム内マネーを使ってキャラクターのコスチュームやアイテムなどが購入できる「ショップ」などが用意される豊富なキャラクターたちが参戦! コースは全てリアルタイムで状況が変化
「みんなのGOLF」といえば個性的なキャラクターが多数登場するのも魅力の1つだが、もちろん本作でも多種多様なキャラクターが用意されている。新たに追加になるキャラクターのほか、「みんなのGOLF」シリーズお馴染みのキャラクターも登場するということだが、現段階ではチュートリアルでも登場したエールのほか、アヤ、ジャスミン、ユウナ、カズマ、コナン、ソフィ、エリカ、スズキ、クーガー、グロリア、ブルーム、ガルーダといったキャラクターを確認できた。
過去作同様、本作でもキャラクター毎にパラメーターなどの違いがあり、これらのキャラクターをアイテムで強化するなど、育成の要素も用意されているので、いくら時間があっても足りないくらいやり込みの要素が用意されているようだ。
なお、今後追加予定のキャラクターについて、有償DLCの予定などは現状予定されていないとのこと。この辺りについては今後の続報を期待したいところだ。
コースについては、現段階で「あやめケ原カントリークラブ」、「アロハビーチリゾート」、「レッドフラワーカントリークラブ」、「ユーロクラシックゴルフコース」の収録が確認できた。なお、いずれのコースも全て刷新されており、最新のビジュアルでコースが楽しめるようになっている。
また、本作の特徴の1つとして、リアルタイムな時間経過とともに、天候や時間の変化が反映される。例えばショットを打たずに待っていると、風の様子が変化したり、雨が降ってくる、といった様々な変化が発生する場合もあるという。雨が降ってくるとショットの飛距離が下がったり、パット時のボールが転がりにくくなるといった変化もあるため、難易度がグッと上がる。
「みんなのGOLF」らしさにこだわった最新作。プロデューサーの竹本氏によるインタビュー
今回の体験会では、「みんなのGOLF WORLD」プロデューサーの竹本尭史氏による、メディア向けのグループインタビューも行なわれた。
本作のゴルフゲームのエンジンは「みんなのGOLF」シリーズで使用された仕組みを基盤となっており、シリーズとしての「みんなのGOLF」のゴルフゲームとしてのクオリティを担保しているとのこと。また、バンダイナムコエンターテインメント側も「みんなのGOLF」らしさが伝わるようにシステム周りやビジュアルなども「みんなのGOLF」らしさを第1に開発を行なったとしている。
今回の記事では触れていないが、後日さらに詳細が公開予定の新たに追加される新モード「バラエティ」モードについては、過去シリーズでも存在していた「色物ルール」の要素の一部を採用しつつ、よりバラエティの要素を増やして「みんなのGOLF」初心者の人からベテランの人までみんなでワイワイと盛り上がれるような仕組みにしているそうだ。
本作で新たな操作モードが追加された経緯については、当初は既存の「みんなのGOLF」シリーズの操作モードを再現した上で、最新のゴルフゲームのトレンドを盛り込んで調整を行なった結果、新規ユーザーが操作しやすいモードとして、新たな操作モードも追加したとのことだ。また、ゴルフのトレンドも積極的に取り入れたとしており、本作で使用できるクラブの中にはシリーズ初となるユーティリティも追加になっている。
「みんなのGOLF WORLD」プロデューサーの竹本尭史氏
操作モードは従来シリーズの物以外に2種類を新たに追加
なお、今回新たに追加になったプラットフォームとして、PC(STEAM)版とSwitch版が用意されるが、Switch版については、1個のJoy-Conだけで操作できるモードも用意されているという。なお、プレイステーション 5の上位モデル「PlayStation 5 Pro」や、6月に発売予定の最新ハード「Nintendo Switch 2」でも動作はするが、それら最新モデル向けの要素については特に追加されていないとしている。
今回登場する使用キャラクターのうち、過去作からのリバイバルキャラについては、国籍や年齢などの要素からバランスを考慮して選定したようだ。現段階では未発表のキャラクターも多いが、現段階ではDLCによる有料課金の追加キャラクターは何も決まっていないとしており、この辺りは発売が近付いたところで色々と情報が出てくる可能性もありそうだ。
今回、キャラクターたちのステータス強化要素として、これまでにもあったギアの種類が増えるなど、強化パーツが増加している点については、より長くより多くのキャラクターで遊んでもらい、オンラインで決まったキャラクターばかりが使われる事のないようにバリエーションの幅を広げたいという考えがあるようだ。
また、体験会では確認しきれなかった面だが、本作ではリアルな「音」についても特にこだわりがあるようで、クラブのスイング音などは実際のスイング音をサンプリングして収録しているとのこと。また、予めプロとアマチュアのスイングの音をそれぞれ収録し、キャラクターの練度に応じて音が変化するようにもなっているという。こういった音へのこだわりも注目のポイントとなりそうだ。
リアルな音とビジュアルについては、実際にゴルフ場に行って体験してきたと語っており、例えば本作では夜間のナイトコースなどもプレイできるが、実際のナイトコースはかなり真っ暗でボールを探すのにも一苦労だったという。そのため、ゲーム内ではそこはリアルにしすぎず、ほどよくナイトコースの雰囲気が楽しめるように調整しているとした。
ちなみに気になったこととして、「みんなのGOLF」新作をなぜバンダイナムコエンターテインメントが請け負う事になったか、という点だが、「SIE様が創出された良質なIPの魅力を世界中に広めたいという思いから、SIE様とコミュニケーションをさせていただく中で、国民的ゴルフゲームとして長く愛され続けている『みんなのGOLF』というIPをお預かりさせていただいた」との回答を得た。
最後に「みんなのGOLF」シリーズを楽しみに待っている読者に向けてのメッセージを求められると、「『みんなのGOLF』シリーズのファンの方には、今後もさらに色々な情報が出てきますので、続報をお待ち下さい。これまで『みんなのGOLF』シリーズをプレイしたことがない人たちに向けては、初心者の人でも遊びやすい仕組みを色々と用意しているので、ぜひ遊んでみてほしいです」としてインタビューを締めくくった。
「みんなのGOLF WORLD」は9月4日(STEAM版 9月5日)発売予定。さらなる詳細など、今後の続報を楽しみに待ちたい。
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