携帯電話の料金に上乗せして商品の代金を支払う「キャリア決済」のサービスを悪用し、オンラインゲーム内で使える通貨7万6800円分をだまし取ったとして、警視庁はベトナム国籍の専門学校生を追送検しました。
追送検されたのは、ベトナム国籍で、東京・荒川区に住む専門学校生のグエン・ザー・ティ容疑者(20)です。
警視庁によりますと、去年12月、不正に入手した他人名義のクレジットカード情報を使って、オンラインゲーム内で使える通貨7万6800円分をだまし取った疑いがもたれています。
指示役がゲームユーザーに対し、「1万240円を送金してくれれば、ゲーム内の通貨1万2800円分の課金を代行する」などとうたって、客を募っていたとみられています。
容疑者は、依頼を受けると、他人の利用者情報が記録された「SIMカード」を使い、ゲームユーザーを装ってログインし、他人名義のクレジットカード情報で不正に課金し、客から報酬を受け取っていたということです。
調べに対し、「月に200万円から300万円のもうけがあり、自分はそのうち15万円から20万円を受け取っていた」などと供述しているということです。
課金する際には、携帯電話の料金に上乗せして商品の代金を支払う「キャリア決済」を使っていたということで、警視庁は、支払いが月に1回まとめて行われるのを悪用し、不正利用が発覚するのを遅らせるねらいがあったとみて調べています。
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