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宇都宮 VS 三河

KEYS TO VICTORY

勝利へのカギ

KEYS TO VICTORY

“神”が生み出す3Pシュート VS “カイゼン”し続けるペイント内

今季安定した強さを見せる宇都宮を支えているのは、攻守両面の完成度の高さだ。
1試合平均の3Pシュートによる得失点差は+10.6でリーグ1位。特にこの差が+15以上の試合では22勝1敗と、無類の強さを誇る。
この優位性は、相手の3Pシュートを抑える総合力の高いディフェンスがあってこそだが、自チームのFG試投数に占める3Pシュートの割合が52.4%で今季リーグ1位、B1史上2位という突出したオフェンススタイルの影響も大きい。
その3Pシュート攻勢の中心にいるのが、#25ニュービルと#6比江島だ。
彼らのピックアンドロールから繰り出す3Pシュートや、ペイント内を切り裂くドライブは三河にとって脅威となるだろう。
また、彼らの引力は#9遠藤らシューター陣のオープンスリーを生み出す効果もあり、宇都宮は3Pシュートへのアシスト数が1試合平均9.3でリーグ1位となっている。
彼らがどのように3Pシュートチャンスを創出するかが見どころになりそうだ。

一方の三河は、昨季からリッチマンHC体制の下、見事なディフェンスの“カイゼン”を続け、今季もCHAMPIONSHIPの舞台に辿り着いた。
三河は1試合平均のペイント内の得失点差が+8.2で、これは今季リーグ1位、B1史上4位の数字だ。
この差が+14以下の試合での勝率は.571に対し、+16以上では勝率.833と際立つ。
この優位性を生みだしているのが、相手にペイント内でシュートを打たせないディフェンスだ。
相手のFG試投数に占めるペイント内の割合42.8%はリーグで2番目に低く、チーム一丸でペイント内を死守している。
また、ノーチャージエリア内のFG成功数は1試合平均9.8でリーグ2位と、ペイント内のオフェンスも光る。その中核を担っているのが#0オーガストと#54ガードナーのビッグマンコンビだ。サイズとスキルを兼ね備えた彼らがペイント内の深くまで侵入して得点を奪うオフェンスからも目が離せない。

神の異名を持つ#25ニュービルと、神がかった活躍が期待される#6比江島。2人の”神”が巻き起こす3Pシュートの嵐に対し、”カイゼン”し続ける三河のペイント内が”超えて”いけるか。#0オーガストと#54ガードナーの奮闘にも注目しながら、それぞれの得失点差に注目したい。

ノーチャージエリア:リング下のセミサークルエリア

STATS

2024-25 SEASON
主要スタッツ比較

※2025年5月4日(B1レギュラーシーズン終了)時点

平均得点

84.6点

81.7点

平均リバウンド

37.2本

36.9本

平均アシスト

20.5本

20.2本

平均ブロック

2.37本

2.52本

平均スティール

6.97本

6.60本

3Pシュート成功率

35.6%

32.2%

フリースロー成功率

71.0%

74.9%

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クラブリーダー

D.J・ニュービル

背番号

#25

ポジション

PG/SG

平均得点

17.1PPG

ダバンテ・ガードナー

背番号

#54

ポジション

PF/C

平均得点

15.7PPG

グラント・ジェレット

背番号

#34

ポジション

PF

平均リバウンド

6.8RPG

ザック・オーガスト

背番号

#0

ポジション

PF/C

平均リバウンド

8.8RPG

D.J・ニュービル

背番号

#25

ポジション

PG/SG

平均アシスト

6.1APG

長野 誠史

背番号

#7

ポジション

PG

平均アシスト

4.6APG

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A東京 VS 千葉J

KEYS TO VICTORY

勝利へのカギ

KEYS TO VICTORY

最強の要塞と無限の可能性。上回るのはどちらか

A東京はリーグ最強のディフェンス力を誇り、その堅牢さはまさに要塞だ。
総合的なディフェンス力の高さを示すディフェンシブレーティングは99.6で、2位の102.6を大きく引き離しての1位。
フィジカルな選手達が連携してハードショウやスイッチを駆使するディフェンスはアウトサイドでも一切のズレを作らせず、3Pシュートによる失点はリーグで最も少ない。
他にも数多くのディフェンス指標でトップ3に入っており、ディフェンス面での隙は見当たらない。
オフェンスで目立つのはアシストの多さで、100ポゼッションあたりのアシスト数はリーグ5位。
アシスト20以上の試合では勝率.889を誇り、チームで連携して得点を伸ばしている。
反面、アシスト19以下での勝率は.500に留まり、個の打開力が求められる展開では苦しんだとも言えるだろう。
CHAMPIONSHIPで個の打開力が必要となる場面で、誰がステップアップするのかが鍵となる。

千葉Jはレギュラーシーズンでの成績以上の可能性を秘めた眠れる獅子とも言えるチーム。
シーズンを通じて安定したディフェンス力を見せており、特に相手のeFG%をリーグで最も低い47.7%に抑えている。
一方で、主力に負傷者が続出した影響も大きく、#1渡邊、#2富樫、#10ホグ、#33ムーニーの4人が全員出場できた試合は13試合に留まった。
4人が揃った試合では11勝2敗と好成績を残しており、ファストブレイクポイントも今季平均10.6点に対して、4人が揃った試合では11.8点まで伸びている。
レギュラーシーズンでフルメンバーが揃った試合が少なかった分、CHAMPIONSHIPを通じてもケミストリーが構築されていくはずだ。
今季ファストブレイクポイントが14点以上で12勝2敗の成績を残しているが、CHAMPIONSHIPで14点以上を記録する可能性も十分にあるだろう。

CHAMPIONSHIP出場経験豊富な両チームだが、CHAMPIONSHIPでの対戦成績は2勝2敗の五分。勝ち越しもかかった対戦を制するのはどちらだろうか。

ディフェンシブレーティング:100ポゼッションでの平均失点 OPP PTS×100/(OPP FGA+0.44×OPP FTA-OPP ORB+OPP TOV)

eFG%:3Pシュートに比重(1.5倍)をかけて補正したフィールドゴール成功率 (FGM+0.5×3PM)/FGA

STATS

2024-25 SEASON
主要スタッツ比較

※2025年5月4日(B1レギュラーシーズン終了)時点

平均得点

76.1点

81.9点

平均リバウンド

39.3本

38.5本

平均アシスト

20.1本

18.8本

平均ブロック

2.87本

3.28本

平均スティール

6.58本

5.23本

3Pシュート成功率

32.7%

35.0%

フリースロー成功率

70.2%

75.8%

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クラブリーダー

セバスチャン・サイズ

背番号

#11

ポジション

PF/C

平均得点

14.2PPG

クリストファー・スミス

背番号

#34

ポジション

SG/SF

平均得点

17.0PPG

ライアン・ロシター

背番号

#22

ポジション

PF/C

平均リバウンド

10.0RPG

ジョン・ムーニー

背番号

#33

ポジション

PF/C

平均リバウンド

10.6RPG

テーブス 海

背番号

#3

ポジション

PG

平均アシスト

5.8APG

富樫 勇樹

背番号

#2

ポジション

PG

平均アシスト

5.0APG

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琉球 VS 島根

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勝利へのカギ

KEYS TO VICTORY

不動のインサイドと機動のディフェンスのぶつかり合い

琉球は不動の山の如く確立したスタイルを誇るチームだ。
直近6シーズンに渡って、オフェンスリバウンド獲得率は常にリーグトップ3に君臨してきたが、今季の39.1%はB1史上で見ても1位という凄まじい数値。
加えて、ペイント内得点はリーグ5位、ゴール付近でファウルを獲得する機会も多く、フリースローによる得点もリーグ1位。
インサイドでの強さが如実にデータに表れている。
ペイント内得点が38点以上の試合でチームの勝率は.906と非常に高く、インサイドを制することができるかは、チームの勝敗を占う上でも重要となってくるだろう。
どんな相手に対してもインサイドの強みを全面に押し出して真っ向勝負を挑むという揺るぎないスタイルを武器に、史上初の4シーズン連続FINALS進出を狙う。

島根はスピード感に溢れ、疾風の如きディフェンスが光るチームだ。
機動力を活かしたスイッチディフェンスにより、相手にオープンスリーの機会を与えず、相手の3Pシュート成功率をリーグで4番目に低く抑えている。
機動力に加えてサイズも十分にあり、ディフェンスリバウンド獲得率リーグ4位とリバウンドの強さも光る。
オフェンスを率いるのは日本人エースの#3安藤。
チーム全体のFG試投数の4分の1に迫る22%を#3安藤が放っており、彼の得点が20点以上まで伸びるか否かでチームの勝率は4割近く変動する。
彼がオフェンスで大きな役割を担っていることは明白だが、一方で彼のクォーター別の得点とFG成功率を見ると、共に4Qが最も低い。
試合終盤まで#3安藤の得点力を持続させるためには、オフェンスの負担を分散できる相棒の存在が不可欠。
負傷から復帰した#1クラーク、爆発力のある#13津山らの活躍を期待したい。

両チームのCHAMPIONSHIPでの対戦は2021-22シーズンのSF以来。変わらぬスタイルを貫く琉球と、よりディフェンシブなチームへと生まれ変わった島根の対戦がどんな展開となるのか注目したい。

オフェンスリバウンド獲得率:自チームのシュートが外れた際にオフェンスリバウンドを獲得する割合 ORB/(ORB+OPP DRB)

ディフェンスリバウンド獲得率:相手チームのシュートが外れた際にディフェンスリバウンドを獲得する割合 DRB/(DRB+OPP ORB)

STATS

2024-25 SEASON
主要スタッツ比較

※2025年5月4日(B1レギュラーシーズン終了)時点

琉球ゴールデンキングス

島根スサノオマジック

平均得点

85.5点

79.8点

平均リバウンド

43.4本

40.0本

平均アシスト

19.3本

20.2本

平均ブロック

2.27本

1.87本

平均スティール

5.92本

6.25本

3Pシュート成功率

33.4%

33.2%

フリースロー成功率

77.9%

71.0%

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クラブリーダー

ヴィック・ロー

背番号

#4

ポジション

SF/PF

平均得点

16.0PPG

安藤 誓哉

背番号

#3

ポジション

PG

平均得点

16.3PPG

ジャック・クーリー

背番号

#45

ポジション

C

平均リバウンド

9.9RPG

ジェームズ・マイケル・マカドゥ

背番号

#14

ポジション

PF/C

平均リバウンド

9.7RPG

ヴィック・ロー

背番号

#4

ポジション

SF/PF

平均アシスト

3.6APG

安藤 誓哉

背番号

#3

ポジション

PG

平均アシスト

3.9APG

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三遠 VS 群馬

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勝利へのカギ

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不死鳥のリベンジか、下剋上の再来か。ターンオーバーが運命を左右する

三遠は今季22連勝を記録するなど、昨季のQUARTERFINALS敗退のリベンジに向けて勢いを見せている。
ダイナミックなオフェンスが注目されがちだが、真に彼らの強さ支えているのはディフェンスである。
スティール数は1試合平均7.1でリーグ5位。中でもスティールを9以上記録した試合では18勝0敗と、無敗神話を築いている。
このシリーズでも、獰猛なディフェンダーたちが相手のオンボールプレーヤーに襲い掛かり、どれだけボールを奪えるかが勝敗を左右するだろう。
また、三遠は平均得点90.8でB1史上最多を記録するなど、ずば抜けた攻撃力を誇る。
特に目を引くのがペイント内得点で、1試合平均40.7はリーグ1位。
三遠オフェンスを牽引する#24佐々木らのペイントアタックにも注目だ。

対する群馬は、近年着実にロスターを強化してきたクラブで、今季は昨季下剋上で優勝を果たした広島からミリングHCを招聘。
新天地で再びの下剋上を狙う。
オフェンスの核となるのはボールムーブで、100ポゼッションあたりのアシスト数は28.7でリーグ4位。
アシスト19以下の試合の勝率は.514に対し、20以上では.840と大きく上昇しており、連動性の高いオフェンスこそが群馬の真骨頂だと言える。
一方で、群馬のディフェンスも三遠に劣らずハイレベルだ。
相手のターンオーバーを誘発する確率は16.2%でリーグ3位と高く、さらにペイント内失点は1試合平均28.6でリーグ最少を誇る。
前からのプレッシャーで相手のミスを誘いつつ、自陣のペイントまで守り切る豊富な運動量からは選手層の厚さもうかがえる。
多様なディフェンスを駆使し、三遠のペイントアタックをどこまで封じ込められるかが、群馬にとってのテーマとなるだろう。


ペイント内をめぐる攻防は勿論のこと、両チームともにディフェンシブな色が濃いため、ターンオーバーが勝敗に直結する可能性が高い。このカードは戦術や判断の質が試されるハイレベルな戦いになるだろう。

相手のターンオーバー%:1回のオフェンスで相手チームがターンオーバーをする確率 OPP TOV/(OPP FGA+0.44×OPP FTA+OPP TOV)

STATS

2024-25 SEASON
主要スタッツ比較

※2025年5月4日(B1レギュラーシーズン終了)時点

三遠ネオフェニックス

群馬クレインサンダーズ

平均得点

90.8点

77.5点

平均リバウンド

40.4本

35.9本

平均アシスト

22.6本

19.8本

平均ブロック

3.88本

2.55本

平均スティール

7.07本

6.83本

3Pシュート成功率

35.7%

34.9%

フリースロー成功率

66.8%

74.8%

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クラブリーダー

デイビッド・ヌワバ

背番号

#2

ポジション

SG/SF

平均得点

17.1PPG

トレイ・ジョーンズ

背番号

#4

ポジション

SF

平均得点

14.6PPG

ヤンテ・メイテン

背番号

#1

ポジション

PF

平均リバウンド

7.8RPG

ヨハネス・ティーマン

背番号

#32

ポジション

PF

平均リバウンド

7.5RPG

佐々木 隆成

背番号

#24

ポジション

PG/SG

平均アシスト

6.5APG

トレイ・ジョーンズ

背番号

#4

ポジション

SF

平均アシスト

4.9APG

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