【この記事に関する別の画像を見る】

 今回のコラボは、三越伊勢丹との大型のコラボレーション企画「FFXIV×伊勢丹 スペシャルコレクション 2025」の1つとして用意されたもの。3月19日に放送されたコミュニティ放送では、コミュニティチームの室内氏と望月氏が美味そうに飲んでいたのが印象的だったが、筆者も飲む機会に恵まれた。

 編集部に届いたのは、ゲームの限定版ぐらいのサイズ感の真っ黒な厚紙製のケース。手前の取っ手をグッと引き出すと、マットな質感の黒いボトルが2本あらわれた。左がCrystal of Light、Crystal of Darkness。ボトルはガラス製ながら、遮光ボトルとなっており、中の液体は覗けない。

 手に持ってみると、その上質な手触りと圧倒的な存在感に、いきなり開けたくなる衝動に駆られるが、ここはオフィス。大事に持ち帰り、キンキンに冷やして飲むことにする。

 ビールは最初の一杯が最高に美味い。だからあえて日を分けて1本ずつ飲んでみた。初日に飲んだのがCrystal of Light。光と闇のクリスタルというネーミングで、Crystal of Darknessが黒ビールらしいので、Crystal of Lightも白ビールかと思ったらそうでもなく、グラスに注いでみるといかにもクラフトビールらしい、やや濁った濃いアンバー色のピルスナー。ビール党、特にクラフトビール好きには最高に飲欲をそそる色味だ。

 一口含むと、クラフトビールならではのコクが口いっぱいに広がる。ビールならではののどごしより、じっくり楽しみたい奥深い味わい、少し鼻の奥に残る香り。とても美味しいクラフトビールだ。

 味の方は、軽めでフルーティ、苦みよりも甘みが先に来る。ビールが苦手な方でも飲みやすいはずだ。ただ、アルコール度数は7%とビールにしてはそこそこあり、1本で気持ちよく酔える。翌日飲んだCrystal of Darknessほどクセが強くないため、食事とも合う。

 翌日はCrystal of Darknessに挑戦。こちらはついつい“漆黒”と表現したくなる堂々とした存在感の黒ビール。こちらは黒ビールの経験が少ないこともあるが、適切に表現するには明らかに語彙力が足りない。それぐらい複雑な味わいのビールだ。

 Crystal of Lightを上回るどっしりとしたコク、コクというよりクリーミーでローストナッツのような味わいと香り。そして甘い。「これはなんだろう」と繰り返してしまうような、クラフトビールの深淵を覗いた気持ちにさせてくれる一杯だ。主張が強すぎて、料理と一緒に飲むには向かないと感じたが、「FFXIV」をプレイしながら単体で楽しんだり、デザートビールとしても良さそうだ。

 2本で4,950円と常飲するのは難しい価格設定だが、オンオフでの光の戦士の集いや、光の戦士にとっての特別な日に開けたいスペシャルなビールといえる。伊勢丹のポップアップショップは4月1日で終了しているが、オンラインショップではまだ購入可能。ビール好きの光の戦士にお勧めしておきたいクラフトビールだ。

「ファイナルファンタジーXIV×CRAFT WONDER Beer set<Crystal of Light & Crystal of Darkness>」購入ページ

FINAL FANTASY XIVc SQUARE ENIX

GAME Watch,中村聖司

WACOCA: People, Life, Style.