パブリッシャーのParadox Arcは5月8日、『Darfall』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく高評価を得ており、プレイヤーも集まる好調な滑り出しを見せている。
『Darfall』は防衛街づくり・リアルタイムストラテジーゲームにRPG要素が融合した作品だ。舞台となるのはアンデッドと魔族の侵攻を受け、文明が崩壊したファンタジー世界。プレイヤーはヒーローとして人類の生き残りを率いて荒野に町を築き、モンスターを撃退しながら生き延びていく。
ゲームモードはキャンペーンとサバイバルの2つが存在。キャンペーンモードでは主人公の魔導士・エルドリンを操作し、魔族らの侵略に対抗していくことになる。同モードは複数の章で構成され、クリアまでエルドリンのレベルや装備は引き継がれる。キャラクターを育成しながら物語を追い、マップを探索しながらステージごとの目的の達成を目指す、RPG要素の強いゲームプレイが展開される。
一方のサバイバルモードは自動生成マップにてゲームが進行。プレイヤーはメイジやエンジニアなど5種類のクラスから自分のヒーローを選び、戦闘や採集をこなしながら町を築いていくことになる。世界には昼夜のサイクルが存在しており、昼間は比較的平和だが夜になるとアンデッドの大群が四方より襲来する。昼のうちに城壁などを築いて侵略に対抗し、ステージごとに設定されている目標日数のあいだ生き延びることを目指すのだ。
そんな『Darfall』は5月8日にSteamにて配信が開始された。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約130件中85%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。また同時接続プレイヤー数は連日ピーク時の数字を更新しており、5月11日には約1120人を記録(SteamDB)。評価・プレイヤー数ともに順調に数字を伸ばす好調な滑り出しとなっている。
本作は先述したように探索と防衛を組み合わせたゲームプレイとなっており、基本的な要素をゾンビ防衛シム『They Are Billions』やヒーローストラテジー『Warcraft III』といった作品になぞらえつつ、“いいとこどり”した作品として評価する声も寄せられている。またキャンペーンモードとサバイバルモードをそれぞれ楽しんでいる声も複数存在。本作ではしっかりストーリーを楽しめるキャンペーンと、毎プレイ自由に遊べるサバイバルで、それぞれ違ったゲームプレイが展開される。そうしたバリエーションがいろいろな層のプレイヤーを惹きつけているようだ。
本作を手がけるSquareNiteはスロバキアに拠点を置くインディーデベロッパーだ。2021年に設立されたスタジオで、本作が初作品となるという。本作『Darfall』はSteamにてデモ版が2023年1月に公開され、プレイヤーよりフィードバックを受けながら開発が進められてきていた。製品版でもすでに複数のパッチが配信されており、またレビューのフィードバックに開発元が個別に返信を寄せるなど、ユーザーの声を聞きつつ改良に取り組む姿勢は健在の様子である。エンドレスモードなど新要素の追加も検討されているそうで、今後の発展も注目されるところだ。
『Darfall』はPC(Steam)向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。また現在リリース記念セールがおこなわれており、5月23日まで定価の15%オフとなる税込2380円で購入可能となっている。
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