大同生命SVリーグ最終節最終日   大阪B3―2東レ静岡 ( 2025年4月13日    パナソニックアリーナ )

<大阪B・東レ静岡>リーグ優勝を決めた大阪ブルテオンの選手とスタッフ(撮影・長嶋 久樹)
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 13日に大阪府のパナソニックアリーナなどでレギュラーシーズン(RS)最終戦が行われ、男子の大阪Bが東レ静岡を3―2で下しRS優勝を決め、賞金1000万円を獲得した。16連勝フィニッシュのサントリーが2位。プレーオフ(PO)は男子6チーム、女子8チームで争い、ともに18日から始まる。

 もつれた最終セット。9―11とリードされた局面で、大阪Bのティリ監督がタイムアウトをかけた。真価が問われる窮地の場面。指揮官は「西田にもっとボールを集めろと、サーブの場所だけ伝えた」。東京五輪でフランスを世界一に導いた名将の指示はシンプルだった。

 そこから3連続ポイントで流れを引き寄せ、西田が強打で突き放す。サントリーとデッドヒートを演じた1年を象徴する激戦で、チーム最多の29得点を決めたエースは「タフなゲームを勝ち切れてうれしい」と胸をなで下ろした。もちろん、心の底からの笑顔はない。昨年もRSを1位で通過しながら、PO決勝でサントリーに苦杯。誰の胸にも、まだ通過点の意識がある。

 宿敵撃破へ、新戦力も台頭した。甲斐優斗が西田に次ぐ24得点をマーク。POでは秘密兵器となる可能性は高い。2月に専修大から強化指定選手として加わった若武者は「プレーオフで戦う経験が自分の成長にもつながると思う」と前を向いた。ゴールはSVリーグ初代王者。両輪の活躍が、ブルテオンを高みへ導く。 (堀田 和昭)

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