大ヒット中の麻薬密売シミュレーションゲーム『Schedule I』について4月3日(木)、著作権侵害の疑いがあるとして調査が進行中だと海外メディアにて報じられていた。それについて4月8日(火)、調査を行っている『Drug Dealer Simulator』シリーズを販売するパブリッシャーMovie Gamesから経緯を説明するアナウンスがなされた。

Movie Gamesの公式Xアカウントおよび同社の販売する『Drug Dealer Simulator 2』のSteamストアページにおいて公開されたメッセージによると、まず『Schedule I』については「訴訟はしていない」と強調されたうえで今回の件の経緯が説明されている。

関連記事

大ヒット麻薬密売シム『Schedule I』に対して「同ジャンルの別作品」販売元が「著作権違反の疑いで調査」と海外報道。『Drug Dealer Simulator』販売元が「著作権で保護された要素の使用の可能性を認定」と発表

それによると、『Schedule I』の開発元であるTVGSに対して製品の販売や開発を阻害する意図はないとのこと。今回の調査は『Drug Dealer Simulator』との類似性の指摘を受けて企業の義務として行ったもののようだ。

今回の件はポーランドのサイトに公開された情報を受けて各種メディアが報じていた。だが、この元になった情報はESPIという通信システムでのやり取りが透明性のために公開を義務付けられていたために世に出たものなのだという。

Movie Gamesは上記の件は販売元である同社のみによって処理されたもので、『Drug Dealer Simulator』の開発元であるByterunnersは一切関わりがないとしている。

最後には改めて『Schedule I』の開発元TVGSに対する悪意はないと強調されており、リリース時には幸運を祈るメールも送ったのだと表明している。今回の件はあくまでも会社として必要であったから行ったとのこと。ただ、文章の最後では調査において権利侵害が確認された際には必要な対処をとるとしている。

『Schedule I』に対する権利侵害の疑いの調査についてMovie Gamesが経緯を説明する声明を発表_001(画像は『Drug Dealer Simulator 2』Steamストアページより)

今回の件を受けて『Drug Dealer Simulator』および『Drug Dealer Simulator 2』のSteamレビューではMovie Gamesを批判する低評価レビューが大量に投稿されるという「レビュー爆撃」現象も起きており、ユーザーの間では混乱が広がっている。今回の声明を受けて、騒動は鎮静するのか、また、Movie Gamesの調査はどうなってゆくのか、今後の動向が注目される。

『Schedule I』Steamストアページはこちら『Drug Dealer Simulator 2』Steamストアページはこちら

amazon-paapi-image

麻薬と人間 100年の物語

Amazonで購入

amazon-paapi-image

ウルフ・ボーイズ ―二人のアメリカ人少年とメキシコで最も危険な麻薬カルテル―

Amazonで購入

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

WACOCA: People, Life, Style.