仏ゲーム開発会社のユービーアイソフト・エンターテインメントは、「アサシン クリード」や「ファークライ」などの人気タイトルを持つ部門を企業価値約40億ユーロ(約6500億円)の子会社として分社化する方針だ。
同社の27日発表によると、中国のテンセント・ホールディングス(騰訊)が新会社の株式25%を11億6000万ユーロで取得する予定。新会社はこれらのゲームの知的財産権のライセンスを保有することになる。
ユービーアイソフトは、新型コロナ禍後にゲーム業界が陥った低迷からの回復に出遅れており、期待外れの新作が相次いだことで業績がさらに圧迫されている。今年1月には戦略的選択肢を検討するためのアドバイザーを起用。「アサシン クリード」最新作の発売は延期となった。
同社のイブ・ギユモ最高経営責任者(CEO)は「今回の取り組みは当社の運営モデルを変革する上で基礎となる一歩であり、これにより機敏かつ野心的な企業となることが可能になる」と語った。この取引は2025年末までに完了する予定だという。
27日の米株式市場で、ユービーアイソフトの米預託証券(ADR)は一時20%高と急伸した。
原題:‘Assassin’s Creed’ Maker Carves Out €4 Billion Unit with Tencent(抜粋)
WACOCA: People, Life, Style.