DMM GAMES10周年記念タイトルとして開発されたリアルタイムストラテジー「ReOath-巨神と誓女 外典-(以下、ReOath。読みはリオース)」が、PC(ブラウザ版、DMM GAME PLAYER版)/DMM GAMESストアで3月26日に配信される。スマートフォン(AppStore、GooglrePlay)版は後日配信予定。

 本作は、2021年に惜しまれながらもサービスが終了した「巨神と誓女」の世界観を踏襲した作品となっており、「巨神と誓女」をベースにしながらも新シナリオの追加やゲームシステムが一新されている。

 今回、「ReOath-巨神と誓女 外典-」として生まれ変わった本タイトルを先行プレイすることができたので、その内容をお届けしよう。

【【ReOath‐巨神と誓女 外典‐】トレーラー ムービー】

考察が捗る謎に満ちた世界観&ストーリー

 本作は、昼も夜も無い、あらゆる生命が死に絶えた世界「フレストニア」がゲームの舞台。ここに流れ着いたプレーヤーと「誓女」たちは過去の記憶を失っており、“倒す理由も分からないまま”人知を超えた存在である「巨神」に立ち向かっていく――というストーリーだ。

 巨神と誓女はどこからやって来て、何が目的で互いに滅ぼし合っているのか、そのすべてが不明となっている。この謎に満ちた世界観こそが本作最大の魅力である。

誓女たちはそれぞれ格好が大きく異なり、さまざまな世界からフレストニアに呼ばれて来たのが感じ取れる

 多くの謎を含みながら、多くのゲームにあるメインストーリーが“存在しない”、かなり尖った作りになっているのも特徴。基本的には物語を追うという形式ではなく、シミュレーションゲーム部分の進行が前面に出た作品になっている。

 ではどこで謎が明かされていくのかというと、ゲームを進めて特定の条件を達成することで「ヒストリーブック」という項目からショートストーリーを閲覧できるようになる。ここでゲーム内では語られなかった誓女や巨神たちの物語を読み解くことができるのだ。

 しかし、ヒストリーブックで語られるストーリーはあくまで断片的なもので、物語の全貌が明らかになる訳ではない。この“あえて考察する余地”を残しているのもプレーヤーを惹き込む大きな要素になっている。

一切の情報が無かった誓女たちのことが、少しだけだが見えてくるDMMクローズ作品のファンが思い出に浸れるように

 先行プレイの後には、DMM GAMESの本作の開発メンバーによる質疑応答が行われた。

 はじめに「ReOath」の開発経緯については、DMM GAMES10周年に行われた作品人気投票で「巨神と誓女」が1位になったことでグッズ化が決定し、アンケートの熱量からグッズ化だけでは勿体ないとのことで新作の開発がスタートしたとのこと。開発期間は、2022年の夏からプロジェクトが始動し、2年半かかっているそうだ。

本作の気になる点に答えてくれたDMM GAMESの開発陣クローズしたタイトルながら根強い人気で、さまざまなグッズが展開

 本作のこだわった点や見てほしい点は、「Lord of Walkure」や「Gemini Seed」などのDMM GAMESのクローズ済みタイトルからのキャラクター参戦。原作の続きや別サイドからの物語を描いているヒストリーブックを読んで考察を楽しんでもらいたいとのこと。

「Lord of Walkure」のせいりゅうをはじめ、過去にプレイしていたタイトルのキャラが参戦する

 原作にあたる「巨神と誓女」と、姉妹作である「ANGELICA ASTER」との関係性については、「巨神と誓女」の世界観を引き継いだ精神的続編。「ANGELICA ASTER」は世界観というよりは、ゲームのコンセプトを引き継いだものとなっているようだ。

 開発で苦労したのは、クローズ済みタイトルのキャラクターを登場させるにあたって、コラボ先の原作資料や、数年分のメインシナリオを読み込んだこと。代わりに、そうした作品の世界観やキャラクターを深堀りできことで、当時プレイしていた人が思い出に浸れるような作品になり、ここが他のシミュレーションゲームとの大きな差別化になっているのだとした。

 プレーヤー同士で短時間でマッチングする仕様については、「自社タイトルはソロで遊んでいるプレーヤーの方が多いので、他者と関わるのが面倒と思わないように」したという。そのためレイド戦で巨神を倒しに行く際に、無駄なコミュニ―ションが発生しないようにしているようだ。

 他社IPとのコラボはあるのかという質問には、自社以外の作品とのコラボも実施予定で既に準備を進めており、クローズ済みタイトルだけに拘ってはいない、とした。

他社IPとのコラボも予定しているとのことで、DMM GAMESのタイトルに触れていないユーザーも注目だ

 最後にユーザーに向けて、「『巨神と誓女』を楽しんでいただいていたお客様はもちろん、過去のIPに触れていたお客様に楽しかった思い出がよみがえってくるような仕上がりになっているので楽しみにしてもらいたい。クローズ済みのタイトルのキャラクターが登場する部分は力を入れており、コラボは高頻度で行っていく予定なので期待していただきたい」とコメントした。

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