言わずと知れた、カプコンの名作ベルトスクロールアクションゲームです。 このゲームがリリースされた1991年のゲームセンターは、ストリートファイター2ブームで賑わっていました。 しかし、当初ゲームセンター側も大ブームになるとは思っておらず、大体各ゲームセンターに1台しか置いていませんでした。 もちろん対戦する事は出来たのですが、現在の様な対戦格闘ゲームの文化はまだ無く、他人がプレイしている横に( 対戦相手の顔が見えない反対側には座れない )勝手に座ってコインを投入し、プレイしているのを無理矢理中断させて対戦を始めるのは(日本人的に)非常に難しい行為でした。 リリース当初、かの対戦格闘ゲームのパイオニアであるスト2とはいえ、前作ストリートファイターの”ボタンを殴らなくても良い続編”ぐらいが皆の認識であった為、他のゲームも勢いがありました。 スト2は1台しか置いてない上に大抵誰かがプレイしていた為、プレイしたい客も他のゲームをプレイしていました。 その時にリリースされたのが、ザ・キング・オブ・ドラゴンズです。 この時、テクノスジャパンの ダブルドラゴン(1987年)からのベルトスクロールアクションゲームは脂がのった全盛期を迎えており、セガの ゴールデンアックス(1989年)、ファイナルファイト(1989年)、このゲーム登場の前月にセガの ベアナックルと人気作が常時稼働していてスト2に興味を持っている客はまだ多くありませんでした。 このゲームも他のベルトスクロールアクションと同じくダブルドラゴンの形態を採用しており、右方向に画面をスクロールさせつつ敵を倒して行く。 ゴールデンアックスで採用されていた、ピンチになったらHPを消費して全体攻撃をするアクションもこのゲームでは採用されており、この後のベルトスクロールアクションにおいてもそれは同一で安定感のある仕様でした。 このゲームはゴールデンアックスの様な剣と魔法の世界観を採用しており、その世界設定がしっかりしているテーブルトークRPG”ダンジョンズ&ドラゴンズ ”のビデオゲームとして製作されていたが、版権に関する許可が出ないかった為、違うが似た感じの名称となった。 その後に許諾を得て、ダンジョンズ&ドラゴンズ タワー・オブ・ドゥームと続編のシャドウ・オーバー・ミスタラをリリースしており、雰囲気は良く似ている。    

カプコン ベルトアクション コレクション
https://store.playstation.com/#!/ja-jp/tid=CUSA11901_00

1 Comment

  1. 面白いのは、このゲームと同じくダンジョンズ&ドラゴンズを基にした【ウィザードリィ】はRPGで、これはレベルアップ方式を採用したベルトスクロールアクション。 ゲームの形は全然違いますが、二つの作品は同じ母から生まれた兄弟ともいえますね。

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