トモ・コスガの公開ポートフォリオレビュー。受け付けた写真作品を見ながら、トモ・コスガがレビューします。第4回には、9月に自身の妻である安達祐実さんを被写体にした新刊『我我』を刊行したばかりの写真家、桑島智輝さんがゲストとして参加してくれました。
桑島智輝さん
https://qwajima.com/
安達祐実 official gallery(桑島さんが写真を担当)
https://ameblo.jp/adachi-yumi/
写真集『我我』Amazon購入ページ
https://amzn.to/2qYDnTI
サクライヨウコさん(Twitter)
Tweets by hibinohour
ポートフォリオレビュー第4回の参加者は、サクライヨウコさん。自身の家族として、息子さんと旦那さんをこの2年間で撮影した作品を見せてくれました。
【ばらの花】
【応募作品の映像はコチラ】https://youtu.be/xYiq54u8wOg
授かりものが預かりものだった。
まだ自分に子供がいなかった時、子供を産んだ友達が病院から退院する時「他所の子を連れて帰る気分」と言っていた。その時の私にはその意味がよくわからなかった。実際に自分が子供を産んでその意味を初めて理解した。
実際に体験・経験する事でしか本当の理解はできない
なんとなくのイメージで結婚して子供ができて…というのは当たり前に出来るものだと思っていた。実際は結婚後もなかなか子に恵まれずもう一年で諦めようかと思った頃に子を授かった。
待ち焦がれ、いざ産まれた子供は当たり前に愛おしく可愛かった。両親や夫、生活環境に恵まれ、子育てが辛いと感じる事は特になかった。
それでもなぜかどこか冷ややかな自 分の気持ちがあった。それが以前友達に聞いた「他所の子」の話。産まれた直後も、その後の日々も愛おしく可愛いという気持ちはあるものの、「私は今、一時的にこの子を預かっていて、いつか迎えに来る誰かの為に育てているんじゃないか?」という気持ちがあった。
「腹を痛めて産んでいない男性は父親の自覚が湧かない」というのはよく聞く話だけど、まさか自分が母親としての自覚が湧かないなんて事は子供を産み、育てるまで想像もしていなかった。調べてみるとそういう事は私だけではないらしく、だいたい1年ぐらいでその感覚はなくなるらしい。実際、子供は2歳になり、「預かりもの」の気持ちはいつの間にかなくな っていた。
大切なものはいきなり現れない、対象に費やした時間によって育まれる
『星の王子さま』の話に出てくるバラの話。 腹を痛めて産んでも子供はいきなり私の子にはなってはくれず、毎日顔を合わせ相手をして親としても育まれていく。子にとって親は親でしかなく、私は母なわけで、向けられる笑顔は私へのものである。
これからも私を母として育ててくれる子供や夫を記録し、体験・経験し ていく事での自分の変化も記憶したい。
【サクライヨウコさんからの質問】
・ セレクトが下手で選ぶ時に力が入ってしまうせいか、 セレ クトしたものより 、SNS にあげるような気軽なものの方が良いと言われてしまう。
・ 自分の気持ちの記録ではあるけど、 これが作品として人が見て面白いものなのか、 作品として成立するのか写真家の方の意見を聞いてみたい。
〜最後に〜
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